Cybozu Days 2016参加レポート~ITはIT部門のものではなく、現場全員のものに~


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みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

「Cybozu Days 2016」の参加レポ―トですが、前回第1回目として「これからのグループウェア」についてレポートをしました。

Cybozu Days 2016参加レポート~これからのグループウェア~
「Cybozu Days 2016-共に生きる-」に参加してきました!多様性の時代、AI・ロボット・IoTの発展を受けて、グループウェアには何が求められるのか?サイボウズ青野社長による基調講演からレポートします。

微妙に時間が経っちゃったんですが、「Cybozu Days 2016」のレポート第2弾をお送りしたいと思います。

今回は、2日目サイボウズ株式会社kintoneエバンジェリスト渋谷様による「kintoneでビジネスを加速させる『現場主導』の業務改善」から、kintoneの基本のおさらいについてと、ITは現場のものになっていくのでは?ということについて書きたいと思います。

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kintoneについての基本のおさらい

kintoneデータベース型のビジネスアプリケーションを作成するプラットフォームです。サービス開始から5年で、現在は契約社数が5,000社にのぼります。

海外展開も勢力的にされていて、中国、シンガポール、台湾、インドネシアなどの東南アジア地域に続々進出。つい先日も、フィリピンとミャンマーに販路拡大をするというニュースもありましたね。

サイボウズが東南アジアの2社と協業、ミャンマー、フィリピンへのkintone展開を強化
サイボウズ株式会社は17日、フィリピンGY Consultancy GroupとミャンマーAcroquest Myanmar Technologyがアジアに特化したパートナープログラム「Cybozu Asia Partnership Pro...

何ができるサービスかというと、案件管理ツールとか、アンケートフォームとか、クレーム管理ツールなどのお仕事用アプリケーションを作ることができるサービスです。

特徴1:kintoneはクラウドで利用可能

それで言うと、当ブログでおなじみのエクセル(またはAccess)+VBAと似たような感じのことができるのかな?

とも思えますが、エクセルVBAと大きく異なる点は「クラウド」という点です。クラウド上にアプリケーションを作れますので、ファイルコピーをせずとも同一のアプリケーションとデータベースにアチコチから利用できます。

特徴2:ファストシステム

それで言うと、これまた当ブログでおなじみのGoogleスプレッドシートやGoogleフォーム+Google Apps Scriptなどと似たような感じのことができるのかな?

とも思えますが、Google Apps Scriptと大きく異なる点は「ファストシステム」と呼ばれる部分です。kintoneはドラッグ&ドロップでデータベース型アプリケーションを作成できますので

  1. プログラムがわからなくても作れる
  2. 早く作れる
  3. 修正が簡単

といったメリットを享受できます。これは強力です。

特徴3:モバイル対応

さらに、有り難いことにスマホアプリがありましてモバイル対応が可能です。

入力フォームもモバイル画面に最適化されますので

  • 外出中の営業マンがアポイント記録
  • お掃除のチェックリスト
  • 現場作業の進捗を写真入りで報告

などなど、様々なシーンからの利用も可能になります。

例えば、今回のセッションのゲオホールディングス様の事例ですが、出張買取の集荷スタッフが、kintoneアプリを使ってその場で査定ができちゃうそう。スピードが違いますよね。

kintoneを使っている部門はどこか

部門別にみると、kintoneを使っている部門はどこだと思いますか?

一応、社内で使うアプリケーションを作るのだから、当然情シス系部門が利用しているのだと思いきや、違うんです。業務部門が半分以上を占めているのだそうです。

別記事にも、同様の内容を見つけましたので、グラフを掲載させて頂きますね。

kintone-account

引用:日経コンピュータ・サミット 2015 2016年徹底予測 勝ち抜くためのIT/デジタルキーワードReview 常識を覆す「納品しない開発」に見る これからのIT部門のあるべき姿とは – ITPro Special

中小企業だと、情シス自体が部門として存在していない、または総務などの管理部門と兼務、というケースもあるのでしょうが、なかなか情シスの人たちからすると、うかうかしてられない結果なのではないでしょうか。

なにせ、kintoneを導入されたりすると、自分たちの仕事や予算がなくなっちゃう恐れが出てくるわけですから。

現場の全員がIT担当になっていく

kintoneのようなサービスが誕生し、拡大をしていること、そしてそれを非IT部門が活用していることが象徴的ですが、今後は事業部門が直接ITを取り扱うようになっていくと予想しています。

それは以下のような理由によります。

  • サービス向上、テクノロジーの発展によりITサービスの利用障壁が下がった
  • 業務効率化の結果、業務内容が変わってきた
  • APIエコノミーによりサービス連携が容易になった
  • IT関連の情報がネットで簡単に取得できるようになった

今、現時点で行ってもエクセルでもちょっとマクロ記録使えば、オリジナルツール作れますし、Google Apps Scriptでもたったの一行のスクリプトでGoogle翻訳APIを呼び出せます。

さらに、kintoneのようなサービスが複数登場し、各サービスがAPIで簡単に連携できるように整備されてくるわけです。

こうして、全員がIT担当になるための道筋が開けていきます。今までは、IT部門に頼まないと実現できなかったことが、自分たちの力でできるようになってきています。そして、それを享受している「現場」がたくさん生まれてきているということです。

非IT部門だったとしても、いち早くスタートを切ると時代に先行ができます。5年後、10年後にはスタートを切れなかった大きな差がついているはずです。

ぜひ、トライしてみてください。

当ブログでも、VBAやGAS、その他ITサービス、そして今後はkintoneについても情報発信をしてサポートをしていきますね。

最後に初心者向けkintone本を紹介

ちなみに、アイキャッチの1週間でできるkintone―クラウド上で「データベース」を使った「アプリ」を作る! は、1日目のkintone hiveに参加したときにもらっちゃいました。初めての方にはオススメですよ!


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