情熱と熱意があれば手段が目的化してもいいのではないかという話

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photo credit: PeterThoeny Burning grains of rocket fuel via photopin (license)

みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

AI、IoT、xxTech、VRなど、このところのIT界隈はたくさんのバズワードがありまして、にぎわっています。

そんな中、ちょっと思うところがありまして、以下の記事を紹介させて下さい。

「IoTや人工知能を使って、うちでも何かできないのか」――。こんな話が経営者から降ってきたときに役立つ考え方と戦略立案に向けたアプローチを紹介します。

この記事の冒頭でちょっと吹いてしまいました。

「IoTや人工知能を使って、うちでも何かできないのか?!」

こんな話が経営者から降ってきて「さてどうしたものか」と現場が頭を抱えている――。そんな話を耳にすることがあります。

これは、本当にあるあるだなと思います。

専門知識のないチームなのにスケジュールだけコミットされて無理やり作ったら非常にクオリティの低いものができた、とか、自社の既存事業と無理やりくっつけたどんなニーズにも応えられないシロモノが出来上がった、などの失敗例が容易に想像できます。

さて、その失敗の理由なのですが、この事例を見て

あー、いつもの「手段の目的化」ね。IoTや人工知能をやることを目的にしちゃうからダメなんだよ

みたいなダメ出しが出てきます。

しかしながらですね、私はその理由付けはちょっと違うかな、と思っていまして、今回はそれについて書こうと思います。

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トップダウンで起こり得ることの顛末

企業に対してITのコンサルティングなどをしていると、 IoTやAIなどのバズワード関連以外でも同じような事例がたくさん出てきます。

  • チャットワークを導入した企業が売上倍増したと聞いたぞ、うちも全員使え!
  • これからはモバイルの時代だ、全員iPadを使え!
  • ビッグデータだ!優秀なWeb解析ツールを導入しろ!
  • コンテンツマーケティングだ!クラウドソーシングで大量に記事を集めろ!

経営者からこのような指示が飛び交うことはよくあります。

全くITに興味なくて「ITなんてうちには必要ない」の一点張りよりは良いかな…などと思いますか?

上記のようなトップダウンの指示で起こり得ることの顛末は、なかなか悲惨です。

というのも

変化というのは時に居心地が悪い

からです。

デジタルトランスフォーメーションがもたらす『働く』と人の変革にワクワクする話
先日参加した「Google Atmosphere TOKYO 2016」のレポート。いかにして変化をマネジメントしていくのか、そのノウハウそしてデジタルトランスフォーメーションをすることによるワクワクする未来についてお伝えします。

よほどのメリットや意義を感じない限りは、頭ごなしの指示・命令には抵抗感を示します。

  • なぜやるのか?目的を明確にする議論をするべきでは?
  • セキュリティが心配だからやめたほうがいい
  • その方法を取り入れると、ここに悪影響がありますが、それでもやりますか?

などというお決まりの反対意見が出てきます。

その反対意見を押しのけて「導入」を目指して強引に推進してしまうと、現場としては最低限のカタチだけ取り繕った「導入」をゴールとして目指します。

経営者の熱が冷めるのを待ち、結局誰も使わなくなり形骸化。導入のコストとマンパワーがかかった末に徒労感だけ残った…ということもよくあります。

全力でAIを目的にする社長の話

ほら、やっぱり目的をはっきりさせないでやるからだよ、思われるかも知れません。

でも、そこが原因ではないと思える一つの例があります。

先日ある方との話でこんな話がありました。

「うちの会社の社長には勝てる気がしない」

とその方は言います。どうしてか勝てないのか、その理由を聴くと

「AlphaGoが人間の棋士に勝った瞬間から、めちゃめちゃAIを勉強し始めたんだよ」

とおっしゃる。それ以来、海外の有名大学の関連講義の動画を毎朝見ているのだそうです。

確かにスゴイ。もっとスゴイのは、その社長は一の位を四捨五入するともう70歳ということです。

確かに勝てる気がしない…。

AIを使えば自社のビジネスや顧客にこんなメリットがあるから、だから勉強をしよう!という考えがあるかも知れません。

もしくは、ただ単純に狂おしいくらいの興味を感じて勉強をし始めただけかも知れません。

しかし、熱意と情熱をもって自ら情報を集め、学び、考え、専門家とコンタクトを取り…その活動で得たものは社長や会社にとって強みに十分成り得ますし、その活動の中からその先にある「もっと魅力的な目的」が見えてくることだってあるんだと思います。

情熱と熱意が目的を生み出す

冒頭の経営者たちは、IoTや人工知能に対して情熱も熱意もないのです。

だから

「IoTや人工知能を使って、うちでも何かできないのか?!」

と丸投げができちゃう。

情熱も熱意もないから、エネルギーをかけない。エネルギーをかけないメッセージは薄っぺらくて伝わらないし、エネルギーをかけない行動で得られる価値は小さい。

それで、いいアイデアが出なかったり、うまくいかなかったりした責任は現場のできが悪い的な感じを醸し出します。

そりゃ、失敗しますよね。

しかし、情熱や熱意があれば、まず最初はIoTや人工知能について知ることを丸投げはできません。自分の労力を惜しまずに使うでしょうし、現場の協力も仰ぐときも懸命に説得し、現場んいとっての意義も見出そうとするはずです。

例えば、コンテンツマーケティングを本気でやりたいなら、社長自身も記事を書きます。SNSや検索流入などの書いた反応も気になるからチェックします。

GoogleAnalyticsの使い方も覚えますし、すぐに数字を知りたいからチャットワークAPIでbot仕込んでアクセスレポートを送ってほしいとなるかも知れません。

反応がある記事ない記事について分析した結果をきちんと見ているのであれば、クラウドソーシングで激安コタツ記事を集めようなんていう気持は微塵もなくなるはずです。

書くとトラフィック以外に色々なメリットがあることがわかります。では、そのメリットをもっと最大化するにはどうすれば良いか?

そんな風にいつも考えた先には、もっといろいろなアイデアが出てきて、それがもっと魅力的な目的として育っていくかも知れません。

まとめ

結論としてはですね、何事もそこに向かう情熱や熱意があれば目的になり得る、ということですね。

逆に目的があったとしてもそれに対する情熱や熱意がなければ、そこに近づくことはないだろう、ということです。

起業する!とかプロブロガーになりたい!とか当時は熱く燃え盛っていたものも、いざ達成したり時間が経ったりすると情熱や熱意が弱まってくるときもあります。

そんな時は、自分で湧き上がらせる必要もあるでしょうし、経営者や周りの人々からエネルギーを拝借することもあると思います。

いずれにしても、自分の生活や仕事の中で消えてしまわないように、絶やさずに燃やし続けていきたいものですね。