MFクラウド給与とBizerを使って超簡単かつ短時間で年末調整業務を終えた話


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みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

さて、ひとり社長の年末調整ですが、無事に終わりました。

昨年12月入ってすぐのときに、MFクラウド給与の年末調整機能を使ってみて、だいぶ進めたんですね。

MFクラウド給与の年末調整機能で「ひとり社長」の年末調整をしてみた
Web上で年末調整をペーパーレスで完結できるというMFクラウド給与の年末調整機能。ひとり社長でも効果があるのか、年末調整の控除計算から給与確定、源泉徴収票などの書類生成などを試してみました。
  • 年末調整過不足税額と振込支給額の計算
  • 源泉徴収票の自動生成

てなところまで進めました。

それで、12月末に振込も完了したので、あとは税務署と区役所の書類をパパ―っと集めて送るだけ、なんて思っていたら、もう1月も後半…!

慌てて作業をしてみたものの、やっぱりやり始めるとわからないことがポツポツ出てきまして…

しかしですね。今はクラウドがあるので、うまく使うと楽ちんなもんなのです。

MFクラウド給与に加えて、クラウドバックオフィスサービスBizerを使うことで、年末調整の最後の詰めの作業を、本当にいい感じに効率よく進められたんですね。

来年のための備忘録的な意味合いもありつつ、実際「こんな感じで使うんだ~」という具体例として有用かなと思いましたので、紹介させて下さい。

MFクラウド給与とBizerを使って超簡単かつ短時間で年末調整業務を終えた話です。

どうぞ!

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源泉徴収票を用意する

まず、源泉徴収票を用意します。ひとり社長なので社員は自分だけですね。

提出先ごとに作成が必要で

  • 税務署に提出する用:1枚
  • 区市町村に提出する用:2枚
  • 自分(控え):1枚

の計4枚です。

いずれもMFクラウド給与で自動で出来上がっていますので、それを印刷するだけで完成です(簡単…!)。

MFクラウド給与で、左のメニューから「帳票一覧」をクリック、プルダウンリストで「源泉徴収票」「2016年」を選択して印刷をすると、税務署&控えがゲットできます。

同様に、「帳票一覧」から、プルダウンリストで「給与支払報告書」「2016年」を選択して印刷をすると、区市町村用×2枚がゲットできます。

給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(納期特例分)

年末調整後に納税すべき所得税があれば、1/20までにこの所得税徴収高計算書を金融機関等に持参をして納税をします。

納税すべき所得税が0円であれば、この書類を税務署に提出します。

MFクラウド給与の「帳票一覧」の「所得税徴収高計算書(納特)」で出力もできるのですが、今回は税理士さんの分もあるので、税務署からもらった複写式の書類に手書きで記入しました。

所得税徴収高計算書(納特)の書き方についてBizerに相談

さて、話はちょっと変わりますが、Bizerはバックオフィスをサポートするクラウドサービスで

  • 年末調整をはじめ会社で発生する様々なタスクをダンドリしてくれるToDo機能
  • そのダンドリの中でわからないことをBizer登録士業さんたちに相談できる相談機能

といった機能を利用できます。

今回、所得税徴収高計算書の記載方法についてわからなかったので、問い合わせをしてみました。

所得税徴収高計算書の記載方法について教えて頂ければと思います。

– 俸給・給料等(01)の税額:XXXX
– 税理士等の報酬(08):XXXX
– 年末調整による不足税額:XXXX

だった場合ですが、以下記載で間違いはないでしょうか?

– 本税:0
– 合計額:0
– 摘要欄:「年末調整還付未済額 XXXX円」

また、摘要欄の「年末調整還付未済額」ですが、何を意味しているものなのかがよく理解できていません。ご教示を頂けますでしょうか。

そしたら、しばらくして(たぶん、問い合わせをしてから1時間程度だったと思います)、こんな回答を頂きました。

ご相談のケースは、年末調整計算の結果、役員・従業員に還付があった場合ですね。

1.納付書の記載方法
 その場合、「 年末調整による不足税額」ではなく、「年末調整による超課税額」の欄にXXXX円を記載します。
(参考Bizerコラム 年末調整で還付があった場合の納付書(給与所得等の所得税徴収高計算書)の書き方

その他の箇所の記載は問題ありません。

2.摘要欄の記載について
 年末調整による還付金額は、
(1)原則として納税する所得税の金額と相殺します。
(2)還付金額が多い場合、納税する所得税の金額と相殺できない金額が発生します。
①会社は役員・従業員に年末調整でXXXX円を還付しますが、
②役員・従業員と税理士から源泉徴収徴収した金額はXXXX円なので、
③今回だとXXXX円が会社の持ち出しとなります。
この持ち出し金額XXXX円は、
(a)今後の源泉所得税の納付の時に相殺するか、
(b)税務署に対し還付の申請を行います。
いずれのケースでも、今回、源泉所得税の納付書を提出する時に、年末調整での会社の持ち出しがXXXX円ありますよ。というのを摘要欄にメモするものとなります。

なんてわかりやすいんでしょう。そして、さらに質問を重ねて

早速のご返信ありがとうございます。

> この持ち出し金額XXXX円は、
>(a)今後の源泉所得税の納付の時に相殺するか、

こちらですが、次回例えば29年01~06の所得税徴収高計算書にて

– 年末調整による超課税額:XXXX

として、本税を計算すればよろしいのでしょうか。

はい、ご認識のとおりです。次回、また相殺できない繰越し金額があれば、さらに摘要欄に記載する。という形になります。

おかげ様でちゃんと書類も準備できましたし、しかもより詳しく理解することができましたよ。頼りになります。

法定調書合計表を作成する

次に、法定調書合計表(正式には「給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表」)を作ります。

これも税務署に提出する書類です。年末調整のまとめみたいな感じの書類でしょうか。

MFクラウド給与チャットで書類について問い合わせ

MFクラウド給与「帳票一覧」に「給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表」というのがありましたので、これを印刷して出せば良いと思ったのですが、書類上に

「本合計表には、退職者分が集計されておりません。退職者がいる場合には別途合算のうえ税務署へご提出ください」

という注意書きが入力されていました。

それで、これは何者かということを、今度はMFクラウド給与のチャット問い合わせをしてみました。

いつもお世話になっております。
一点、質問をさせて下さい。

「給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表」に以下のメッセージが表示されております。

「本合計表には、退職者分が集計されておりません。退職者がいる場合には別途合算のうえ税務署へご提出ください」

これは、このまま印刷・提出してよろしいものなのでしょうか?

これについて即効で回答がきました。

お問い合わせいただきありがとうございます。
法定調書合計表については、税務署の複写式の様式に転記していただくことを想定しております。
恐れ入りますが、様式に転記し、ご提出をお願いいたします。

あー、なるほどね。てか、チャット最強ですね。即解決。

支払調書の作成についてBizerに相談

ということで、参考にしながら、税務署から送られてきた書類に書き込んでいきます。

ただ、外部パートナーさんの分について

同一の相手に支払った金額が5万円以下だった場合は、その人の分の「支払調書」の提出をする必要はありません。支払調書の受取は、主に個人事業主(フリーランス)が対象となります。

引用:【年末調整】「法定調書合計表」と「支払調書」の書き方完全ガイド

ということが書いてあったのですが、ちょっと心配だったので、念のため再びBizerに相談しました。

「給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表」の記入方法、支払調書についてご教示頂ければと思います。

弊社では28年1~12月に、4名に原稿料、1名に税理士報酬をお支払しました。 ただ、原稿料については4名全てについて合計が5万円に達していません。

この場合、支払調書は税理士1名にのみ作成・提出すればよいという認識ですが、よろしいでしょうか。

また、法定調書合計表の「3 報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書合計表」についてですが、

– 原稿料、講演料等の報酬又は料金 →4名分の合計を記載
– 弁理士、税理士等の報酬又は料金 →記載
– うち支払調書を提出するもの →税理士分のみ記載

ということでよろしいでしょうか。

こちらも、小一時間程度でお返事を頂けました。

税理士等への報酬や作家等への原稿料等の支払い額が5万円を超えないものにつきましては、税務署へ提出する必要はございません。従いまして支払調書の税務署への提出は、ご認識の通り、税理士分だけで結構です。
合計票の書き方に関しましても、ご認識の通りでよろしいかと思います。
以上、宜しくお願い致します。

これで安心!

支払調書を作成する

次は支払調書です。

MFクラウド給与は外部パートナーさんのことは取り扱えませんので、これは自分で以前もらった請求書とかをひっくり返しながら計算をして作成する必要があります。

前述の通り、今回は税理士さんのみが対象です。

支払調書のテンプレートはインターネットで検索すれば、エクセルファイルとかでゴロゴロ落ちています。

ということで作成をして

  • 税務署に提出する用:1枚
  • 税理士さんに送る用:1枚

を印刷します。

給与支払報告書(総括表)を作成

給与支払報告書(総括表)は区市町村に送る書類です。

実はMFクラウド給与の「帳票一覧」の「給与支払報告書 総括表」にあったのですが、私…実は気づきませんで、うっかり区市町村から送られてきた書類に手書きをしてしまいました。

※様式も全く一緒だったので、MFクラウド給与からの印刷で良さそうな気がします。(一応、来年作業するときにMFクラウド給与のチャットで問い合わせをしてみます。)

あと、区市町村から送られてきた書類の中に「普通徴収切替理由書」というのもありましたので、こちらも記入しておきました。

書類を揃えて送る

これで各書類一式が完成しました。以下、それぞれまとめて送付すればOKです。

税務署に書類一式を送る

1/30までに以下の書類をまとめて送ります。

  • 源泉徴収票(自分の分)
  • 支払調書(税理士さんの分)
  • 給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(納期特例分)
  • 法定調書合計表

区市町村に書類一式を送る

こちらも1/30までですね。

  • 源泉徴収票(というか給与支払報告書)(自分の分)×2枚
  • 給与支払報告書(総括表)
  • 通徴収切替理由書

税理士さんに支払調書を送る

  • 支払調書(税理士さんの分)

これは期限はないですが、あんまり遅いと心配になってしまいますので、速やかに送ってあげたら良いのではないかと思います。

まとめ

MFクラウド給与とBizerでとっても簡単に年末調整を進めてみましたが、いかがだったでしょうか。

このあたりは年に一回しかなくて手順も内容も忘れがちですし、ちょっと調べるだけですぐに1,2時間かかっちゃったりすることもあります。経営者の貴重な時間…換算してみて下さい。

手順としては以下の通りですが

  • MFクラウド給与で書類を自動作成
  • MFクラウド給与の使い方や機能についてわからないことはMFクラウド給与のチャットで問い合わせ
  • それ以外のわからないことはBizerに相談

これにより、自分でインターネットを探し回ったり、税務署からの難しい手順書を見たりする必要は全くなくなりますね。

なお、Bizerすが招待コードを使うと1カ月分が無料で登録が可能です。

もし希望される方がいらっしゃれば、私のほうで招待コードを発行させて頂きますので、以下弊社ホームページの問い合わせフォームか、チャットワークでお声がけを頂ければと思います。

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MFクラウド給与&Bizerをぜひご活用下さい!


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