企業がリモートワーカーを利用する理由、そしてリモートワーカーが優秀な理由


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photo credit: mikat64’s E-Revo in the air via photopin (license)

みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

先日「採用せずに、130%の業務拡大を実現した外部リモートワーカー活用勉強会」というイベントに参加してきました。

企業側の視点で人材確保の一つの選択肢として「リモートワーク」に着目した内容です。

株式会社エス・エム・エスファイナンシャルサービスの岩谷さん、我らがChatWork株式会社の働き方エバンジェリスト河野さん、そして本日主催の株式会社casterのCEO中川さん、石野さんのパネルディスカッション形式です。

その中で「リモートワーカーさんがとにかく優秀だ!」というお話がありました。

なぜリモートワーカーは優秀なのか、その点に焦点を置いてレポートをしていきたいと思います。

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オンラインアシスタント・秘書サービスCasterBizについて

casterさんが提供するサービスCasterBizは、会社の事務業務や秘書業務をはじめとする業務をリモートワーカーに依頼をできるサービスです。

CASTER BIZ|オンラインアシスタントサービス

例えば毎月実働30時間であれば3カ月契約で10万円~依頼でき、今回登壇されているSMSさん、ChatWorkさんも利用されています。

弊社もそうですが人員の少ない企業だと、コアワークにかけられる時間が生命線なので、電話受付やら名刺発注やらのそれ以外の仕事をまるっと採用コストなしでお願いできる非常にありがたいサービスと言えます。

中川さんのお話ですと、CasterBizで登録されているリモートワーカーさんは比率として圧倒的に女性が多いそうです。時代ですね…。

ちなみに企業のうちリモートワークの利用実績は7%…まだまだ低い傾向とのことでした。

リモートワーカーを利用する理由は?

ChatWorkさんはもともと提供されるサービスからリモートワークはむしろ得意分野だというのはわかるのですが、SMSさんはグループとしては介護、医療系かつ従業員も連結で1000人近くもいらっしゃる大企業。

なぜ、リモートワーカーを利用する必要があるのでしょうか?

SMSの岩谷さんは何度も「リモートワーカーさんは優秀だ」とおっしゃられていました。

弊社もブログ執筆やその他お仕事について、リモートワーカーを募集しておりまして応募はボチボチ来ます。

確かに、お仕事をお願いしている方は超優秀な方ですが、本当に全部が全部優秀なのかな?と疑って聴いていました。

casterの中川さんにその理由を尋ねてみると

  • 年間300~500人の応募があり、その中から質重視で厳選
  • 実際にトライアルのお仕事を担当してもらって、評定をつけて高い人から採用
  • skypeなどの面談など定期的にしている

とのこと。

なるほど、厳選されてますね~。

リモートワーカーが優秀な理由を考える

casterさんが厳選されているというのも当然あるのですが、そもそもリモートワーカーさんが優秀になりやすい理由がいくつかあるのではないかと感じました。

その理由についてお伝えしていきたいと思います。

働く人それぞれがベストパフォーマンスを発揮できる環境がある

ChatWorkさんは、リモートもオフィス勤務も自由に選択できるスタイルなのですが、河野さんがお話されたエピソードを一つ紹介します。

とあるエンジニアさんが、もともと通える距離だったというのもあってオフィス勤務をしていたのですが、ある事情で一定期間リモート勤務になりました。

そしたら、そのエンジニアさんのパフォーマンスが劇的に上がったんですね。

周りから見て明らかだったので、リモート勤務に切り替わったそうです。

オフィス勤務は、経営者やマネージャーから見ると管理をしやすい環境かも知れませんが、個々のスタッフが最大限実力を発揮できる環境かというとそれは違うということですね。

さて、別の例として兵庫県西脇市でリモートワークをするプログラマーである伊藤さんの記事を紹介します。

プログラマの僕が東京ではなく田舎に住む理由 #ruraladvent - give IT a try
はじめに このエントリは「地方在住ITエンジニア・アドベントカレンダー 2015」の1日目の記事です。 地方在住ITエンジニア(元・地方在住も可) Advent Calendar 2015 - Adventarこのアドベントカレンダーは「地...

その中で田舎暮らしを選択している理由を

僕が独身でひたすら最新の技術だけを追い求めたい、と考えているのであれば、東京に住むのがベストです。
しかし「家族と暮らす、子どもを育てる」という目的ができた現在では、東京よりも今住んでいる西脇の方が僕にとってはるかに素敵な町です。

とおっしゃっています。大事なものがそこにあるんですよね。

そして、まとめの一文がジーンとしつつ、深い意味が込められています。

田舎に住んでて良かった!リモートで働けて良かった!
しばらくこのスタイルを手放したくないので、突然仕事を失ったりしないよう、これからも精進していきます。

そうなんです。リモートワークは時間で測れない分、成果が求められます。

ですから、リモートワークでの仕事をし続けたい人は、もらった金額以上の価値提供をすることにこだわる、だから優秀になりやすいのではないかと思います。

集中しやすく、記録がしやすい

もう一つ別の方の記事を紹介したいと思います。

普段徳島県でリモートワークをされていたのですが、一定期間東京に勤務をされた「リモートのdanyさん」の例です。

限界集落で 2 年間リモートワークをしていたプログラマが 4 ヶ月間東京で働いてみて感じたこと - dunno logs
個人的な記録なので、誰かが読むにはコンテキストが不明な部分も多いと思いますが振り返りとして。 東京で 4 ヶ月 なんということはなく、妻が埼玉で里帰り出産をすることになったので、本社がある東京に埼玉から通うことにさせてもらった感じです。この...

箇条書きで東京勤務で感じられたことをわかりやすくまとめて頂いているのですが、特にコミュニケ―ション関連について抜粋します。

  • 口頭での情報共有がとても多い。人によるけど、あまり記録に残らなかったり。
  • 特に非開発系の人とのやり取りは東京に居てめちゃめちゃ捗った。
  • 初めて同じ場所で長時間作業できたことで、リモートに戻ってからもコミュニケーションしやすいなと感じる部分はあったり。
  • 「話しかける」というストレスコストは東京の方が圧倒的に少ない。
  • 「話しかけられる」というインタラプトコストは東京の方が圧倒的に多い。
  • 「集中するぞ」って切り替えやすいのは、確かにリモート。やっぱり人が周りにいると、声でかい人の声はイヤホン突き抜けるし、人の動きもなんだかんだで気になる。

オフィスでは必然的に口頭でのコミュニケーションが多くなります。それによって、非常に効率の良いかつ「雰囲気」なども含む密度の濃い情報交換が可能です。

しかし、その代償として集中を遮られるというのはあります。

これは私もサラリーマン時代と比較してとても強烈に感じていますが、リモートワークはインタラプトつまり仕事を遮られることが圧倒的に少ないです。

チャットワークは多少の時間であれば返事をしなくても何とも思われませんが、口頭で話しかけられて無視をしていたとすると多少の時間でもすごく印象悪いですもんね。

そしてもう一点の代償ですが、記録に残さないというのがあります。

サラリーマンのときは、同じことを何度も聞いてくる方がいました。

メモっといてくれ!と心底思いましたが、彼らからすると私がいることでメモる必要がないわけです。

一方で、リモートの場合は何せ成果主義ですから、何度も同じことを聞くのははばかられます。というか、チャットの履歴を見れば何度も聞く必要がありませんからね。

ということで、リモートワークに慣れている方は、集中しやすいそして記録する(というか記録されている)ということで優秀になりやすいのかと思います。

まとめ

リモートワーカーさんが優秀になりやすい理由について、イベントのレポートといくつかの記事から考察してみました。

決してオフィス勤務を否定するつもりはありませんし、全てのリモートワーカーが必ず優秀だというわけではないとは思います。

ですが、正社員や派遣社員の採用がなかなかうまくいかないと感じられるのであれば、選択肢の一つとして検討して全く損はないと思います。

大事なのは、切れるカードとして持っておくということです。

さて、今回のイベントでは、実際にリモートワークを導入する上での課題やその解決法などもお話がありましたので、機会をみてそのあたりも記事にしたいですね。


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