みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、今さら聞いてもいいIT用語: 「SaaS」です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
「今さら聞いてもいいIT用語」シリーズ始まります!
さて、今日から、新シリーズをお送りしたいなと思っています。
その名も「今さら聞いてもいいIT用語」シリーズになります。
今さら人には聞けないな、でも知っておいた方が良い気がする、そんなIT用語を耳からこっそり学べるシリーズとなっています。
よくニュースなので見聞きするんだけど、まあわかっているようであんまりわかってない、そんなIT用語は結構たくさんあると思うんですよね。
そういったIT用語について、このシリーズを聞いているだけで身につけていくことができるシリーズとなっています。
栄えある第1回目のキーワードは「SaaS」になります。
Saasとは
「SaaS」とは、大文字のS、小文字のaが2つ、そして大文字のS、これで「サース」と呼びます。または「サーズ」と読む場合もあるそうです。
この言葉は、Software as a Serviceの略語になっていまして、日本語に訳すと「サービスとしてのソフトウェア」になります。
これだけだとまだ分かりづらいかなと思いますので、具体例をあげて説明をしていきますね。
PCにインストールするデスクトップアプリケーション
まず、ExcelとかWordとかのデスクトップアプリケーションを想像していただきたいです。これらのアプリケーションはパソコンにインストールして使うというのが基本になります。
一昔前ですと、フロッピーディスクとかCD-ROMとかをお店で買ってきて、それをパソコンにインストールし、アプリケーションを使う、こんなスタイルでしたね。
最近で言うと、インターネットでそのインストーラーをダウンロードして、インストールしてから使い始めるというのが主流かなと思います。
いずれにしても、そういったExcelとかWordの実行プログラム、アプリケーションの本体はインストールしたパソコンの中にあるわけです。
インターネットの向こう側にあるSaaS
一方で、SaaSで提供されているソフトウェアに関しての実行プログラム、アプリケーションの本体は、使用する人のパソコンの中にはないんです。
では、どこにあるかと言いますと、それはインターネットの向こう側にあります。
これ、クラウドなんて言ったりするんですが、インターネットの向こう側にあるソフトウェアの提供会社が管理するサーバーの中にあります。
利用者である我々がそれをどうやって使うかというと、インターネットを介してそのソフトウェアを使わせてもらうわけです。
その手段としては主に、GoogleChromなどのブラウザソフトを使ってインターネットにアクセスし、それらのソフトウェアを使うということが多いかなと思います。
SaaSのアプリケーションは1つ
つまり、インストール型のソフトウェアで言うと、各利用者のパソコンの中に、それぞれアプリケーションの本体が存在しているということになります。
なので、インストールした台数分だけアプリケーションの本体が存在しています。
一方で、SaaSで言うとそのアプリケーションの本体は、そのサービスを提供している会社のサーバーの中に1個しかないわけです。
その1個のアプリケーションに対して、インターネットを介してあちこちのPCから、ブラウザを使ってよってたかって使っていると、このようなイメージになります。
SaaSを使うメリット
今、このSaaS型で提供されているサービスがどんどん増えていて、普及もかなり拡大しています。
理由はなぜかというと、このSaaSを使うことによってのメリットがあるわけです。
4つのメリットを紹介したいと思います。
インストール不要
1つは、インストールがいらない、導入が簡単という話です。
パソコンの中にブラウザさえインストールされていれば、ブラウザからそのSaaSのソフトウェアにアクセスすることですぐに使い始めることができます。
パソコンごとにインストール作業をする必要はありません。
インストールがいらないというのは、そのパソコンのハードディスクの容量を食わないということもあるんです。
ものすごく複雑なプログラムだったとしても、そのプログラムの本体はサービスの提供会社のサーバーの中にありますので、利用者のハードディスクの容量を一切食わない、そういったメリットがあるということです。
バージョンアップ作業不要
次に2つ目のメリットなんですが、バージョンアップの作業がいらないというものになります。
昔からExcelを使っている方はわかると思うんですが、Excel2003、2007、2010、2013、2016みたいな感じで、どんどんアプリケーションがバージョンアップすると、新しいパッケージを買ってきてそれをインストールしないと新しい機能が使えなかったんです。
SaaSであれば、アプリケーションの本体はサービス提供会社のサーバーの中に1つだけですし、そのバージョンアップの作業はサービス提供会社が勝手にやってくれます。
利用者の方でバージョンアップの作業をするというのは一切必要ないということになります。
つまり、そのSaaSを利用している全ての人は、常に最新のバージョンを使えるということになるわけです。
これ、社内の情シスさんなんかで言うと、めちゃめちゃありがたいことなんです。
今までで言うと、どのパソコンにどのバージョンのアプリケーションがインストールされているのかみたいなことをしっかり管理していないといけなかったわけです。
ですが、SaaSに切り替えてしまえば、パソコンごとにどんなバージョンのソフトウェアが入っているかみたいなことの管理を一切する必要がなくなるということなんです。
どのデバイスからもアクセス可能
SaaSを使うメリットの3つ目は、どのデバイスからもアクセスできて仕事ができるという点になります。
パソコンの中にアプリケーションの本体がインストールされているわけではなく、それはサービス提供会社のサーバーの中にあります。
なので、そこにさえアクセスができれば、どのデバイスからもサービスを利用することができるということになります。
例えば、今使っているPCが不調になって使えなくなっちゃったといった時でも、代わりのPCを持ってきてSaaSにアクセスさえすれば、すぐに仕事を継続することができる。そんなことも可能なわけです。
さらに、SaaSの多くはブラウザを介して使うサービスが多いので、OSにも依存することがありません。ほとんどの場合、WindowsでもMacでも使えるということになります。
SaaSの多くはスマホアプリも提供されていますので、スマホから操作することも可能だったりします。
共同作業が簡単
そして最後、4つ目のメリットなんですが、他の人との共同作業ができるという点があげられます。
インストール型のアプリケーションで言うと、そのアプリケーション本体もそうなんですが、アプリケーションで操作するファイル、例えば、ExcelファイルとかWordファイルとかの物理ファイルも個別の利用者のPCの中に保存されることが多くあります。
それで言うと、他の人と共同作業したい場合は、その物理的なファイルを例えばメールとかで送信して別の人のPCの中に保存する、そういった手順を踏まなければいけないことがほとんどなわけです。
SaaSであれば、そのアプリケーション本体とともに操作対象となるファイルもクラウド上にあります。
なので、クラウド上にあるファイルにもアクセスできるようにしてあげれば、一緒に共同作業をそのまますることができるということになります。
例えば、Googleスプレットシートなんかを使ったことがある人はご存じだと思うんですが、何人かのユーザーで、よってたかって同じスプレットシートを同時に操作する、そんなことが可能になるわけです。
これはSaaSならではのメリットと言うことができるかなと思います。
リモートワークで共同作業を実現
特に3つ目4つ目で紹介した、どのデバイスからもアクセスできて他の人と共同作業ができるというのが、とても重宝された機能と言えるんじゃないかと思います。
時に自宅待機をせざるを得なかったタイミングもあったわけで、リモートでSaaSを使って共同作業をしていくことが実現できたというのは、本当にテクノロジーのありがたみを感じられたところなんじゃないかなと思います。
SaaSを使う注意点
さて、そんなメリットがたくさんあるSaaSなんですが、実際に使用する場合の注意点もいくつかあるので紹介したいなと思います。
常に使えるとは限らない
まず1つ目なんですが、常に使えるとは限らないということです。
アプリケーションの本体はサービス提供会社のサーバーの中にあって、そのメンテナンス、保守などはそのサービス提供会社がやるわけです。
なので、例えばそのアプリケーションの大規模なバージョンアップがありますとかと、障害が起きてしまった時には、そのサービスは使えないということになります。
また、SaaS自体がインターネットを介して使うものになりますので、何らかの通信障害が起きてしまった時や、そもそも通信が使えない状況では使用することができないということになります。
IDやパスワードの認証が必要
そして、2つ目の注意点なんですが、IDやパスワードなどによる認証が必要ということがあります。
SaaSはどのデバイスからでもアクセスできるというのがメリットなんですが、一方で、例えばあるファイルに関して、誰でも彼でもそのファイルを覗き見ることができる、そして操作ができる、こういった状態だと非常にまずいわけです。
社内の大事な情報が社外でも誰でも見られる、こんな状態になると非常にまずいわけです。
そのために、そのファイルにアクセスしていい人なのかどうかの認証するために、IDだったりかパスワードだったりを使って認証するんです。
ただ、このIDとかパスワード、ちょっと不慣れな人だと忘れてしまったりとか、もしくは同じパスワードをあちこちのSaaSで使い回してしまったりとか、そういったことをしてしまう可能性があります。
パスワードの管理方法に関してはきっちり学んでいただいて、正しく管理できるようにしていただくのがいいかなと思います。
初心者におすすめ!無料のSaaSを紹介
とはいえこのSaaS、使わないのは非常にもったいないほど素敵なサービスがたくさんありますので、ぜひ、使いこなしていただきたいなと思います。
SaaS初心者の方に、まずおすすめとしては無料のサービスがありますので、そこから触ってみるのがいいかなと思います。
Google系サービス
いくつか紹介するんですが、まずは、Google系のサービスです。
Gmailのアカウントさえ取っていただければ、無料でGoogleが提供するスプレットシート、スライド、ドキュメント、フォーム、フォト、ドライブ、カレンダー、そういったSaaSを一通り使えるようになりますので、まずはそれぞれ触ってみるといいんじゃないかと思います。
Canva
もう1つおすすめなのはCanvaです。
デザイン系で、チラシやポスター、またはバナーとか作る時に非常に便利なツールになっています。
直感的にも操作できますので、是非触ってみていただければなと思います。
Canvaでポスターを作る方法はこちらをご覧ください。
ChatGPT
あとは、やはり最近流行りの生成AI、ChatGPTです。
これも無料でかなり使いこなすことができますので、是非触ってみていただければなと思います。
「今さら聞いてもいいIT用語」シリーズでIT用語を紹介していきます
今さら聞いてもいいIT用語シリーズ第1弾ということで、SaaSについて紹介をさせていただきました。
皆さんがSaaSという言葉に慣れて、理解が少しでも深まっていただければ嬉しいなと思います。
そして、この今さら聞いてもいいIT用語シリーズでは、同じように様々なIT用語について紹介をしていきたいなと思っています。
この言葉について紹介してほしい。そんなのもありましたら、ぜひコメントいただければ嬉しいなと思います。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「ノンプログラマー向け挫折しないプログラミングのはじめかた」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。
では、また。