みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。
「週刊Work&Techニュース」 2025/01/10版をお送りします!
今週のワークとテックの主なニュースをざっとチェックし時流をつかんでいただくことができますよ。
では、行ってみましょう!
退職代行サービス「モームリ」の依頼件数が過去最多を記録
退職代行サービス「モームリ」を運営するアルバトロスは、1月6日の依頼件数が過去最多の230件に達したと発表しました。これは従来の記録180件を50件も上回る数字です。年末年始の休みで気持ちが切れたことが要因と見られ、X上では共感の声が相次ぎました。モームリは2022年3月から提供されているサービスで、本人に代わって雇用主に退職の意思を伝え、退職を支援しています。
長期休暇明けでいうと、そろそろ鉄板ネタになりつつある退職代行サービスのニュースです。
年末年始の長いお休みが明けて、仕事始めの日。休みで気持ちが切れたというのもあるかもですが、じっくり考える時間や調べる時間があったというのもあるかも知れません。
そもそも、退職代行サービスとは、労働者に代わって、企業に「辞めたいです」と伝えてくれるサービスのことです。ただし、退職を検討していたり、困っていたりという時には、直接会話をするのが基本。退職は円満にいきたいところです。むやみに使うのはおすすめできません。
OpenAI CEO、ChatGPT Proの損失を告白
OpenAIのサム・アルトマン(Sam Altman)CEOが、ChatGPTの新プラン「Pro」で損失が発生していることをXで明かしました。月額200ドル(約3万円)という高額設定にもかかわらず、利用者が想定を大きく上回る頻度で使用しているためです。アルトマンCEOは「ある程度の利益が得られると考えていた」と述べ、利用制限や使用量ベースの価格設定の必要性を示唆しています。
高額ということで注目を集めたChatGPTの新プラン「Pro」ですが、なんと損失が出ているとのこと。
その理由は、利用者が想定以上にガンガン使っているそうなんです。
ChatGPT Proは、OpenAIが提供する高性能AIモデル「o1」を無制限に使用でき、さらに高度な推論モード「o1 pro mode」を利用できる有料プランです。
そもそもo1自体が処理量が多く、応答速度に時間がかかるものなのですが、さらにProプランを使うようなヘビーユーザーは「ペルソナを何人も用意して議論を戦わせる」「ブラウザ自動化技術を使って並行して使う」というような活用をするということも聞いたことがあります。
想定以上のひとりあたり利用量になってしまっているということなんですね。
今後、料金プランの変更などの可能性はありますので、気にしておきたいところです。
OpenAIの次期最強モデル「o3」、人間を超えて超人レベルに進化
OpenAIが2024年12月20日に発表した最新のモデルが「o3」と「o3-mini」。一般公開に先駆けて、安全性テストや研究目的の利用はもう解禁になっていますが、数々のテストでとんでもないスコアを出しているっていう、もっぱらの評判です。o3は「private chain of thought(プライベート・チェーン・オブ・ソート)」と呼ばれる新しい推論プロセスを採用し、従来のAIを大きく上回る性能を示しています。A評価指標「ARC-AGI」で人間の平均点を上回り、全米数学チャンピオン出場選抜テスト「AIME」では96.7点という高得点を記録しました。
もう一つ、OpenAIからで、新しいモデル「o3」に関するニュースです。
このo3は「private chain of thought(プライベート・チェーン・オブ・ソート)」という新しい推論プロセスを採用していて、回答を出す前にいったん立ち止まって内部の対話を精査し、先々を見越したプランを組み立てるそうです。
これにより、いよいよAGI実現の期待が高まっているようです。
AGI、つまり汎用人工知能とは、人間みたいに色々なことができるAIのこと。いずれ登場するだろうと言われており、経済や社会に大きな影響を与えるとされています。
セクハラ認識のズレに関する実態調査
ダイヤモンド・コンサルティングオフィスが発表した調査結果によると、職場での言動が「セクハラだったかもしれない」と後から気づく人が多いことが分かりました。特に男性は、相手の「笑顔での挨拶」を好意と誤解しやすい傾向があります。セクハラと認識されやすい行動として、「後輩へのボディタッチ」や「プライベートな質問」などが挙げられました。今後の対策として、「適切な距離感を保つ」「業務上の関係性を超えない」などが重要視されています。
さて、次は「セクハラ」に関する話題。「あの時の言動、もしかしてセクハラだったかも…」と思ったかどうかという調査。これには、性別や年齢でズレが大きかったようです。
未だに「ボディタッチ」とかしているのか…と驚いてしまいました。
外部との接点が少ない狭い職場と自宅の往復しかしていないなど、多様な価値観に触れていないのであれば注意が必要と思います。
先日、大学生がゼミなどで交際相手を探さないようにしているという話を聞きました。若い人ほど、公的な関係性と私的な関係性の空間を分けたいと思っているというのもあるのかも知れません。
メタ、米国でのファクトチェック廃止を発表
米メタ・プラットフォームズは、米国で運営する「フェイスブック」「インスタグラム」「スレッズ」でのファクトチェックを廃止すると発表しました。代わりに、ユーザーが投稿の正確性についてフィードバックできる「コミュニティーノート」を導入します。マーク・ザッカーバーグCEOは「表現の自由という原点に立ち返る時だ」と述べ、これまでの方針を大きく転換しました。また、コンテンツポリシーを監督するチームをカリフォルニア州から他地域に移転する計画も明らかにしています。
最後に、メタ・プラットフォームズからのニュース。
2016年の米国大統領選挙、メタの提供するSNSがフェイクニュースなどの温床となってしまったため、かなりバッシングされたことを受けて、ファクトチェックをしていましたが、次期米大統領にトランプ氏が返り咲いたことで、その方針を大きく変えました。
ファクトチェックとは、情報の真偽を確認する作業のことですが、多大なコストがかかるわりに、すべてオールクリアにできるというわけでもありませんでした。
「コミュニティーノート」は、ユーザー主導の情報検証システムのことで、Xでは先んじて導入されています。プラットフォームの「民度」に頼る仕組みともいえますので、各SNSできちんと機能するのかがポイントです。
まとめ
今週の「週刊Work&Techニュース」はここまで。初配信でしたが、いかがでしたでしょうか?
運用はまだ課題があり手探りのところもありますが、みなさんに役立つニュースをお届けできればと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします!
引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!
この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!