みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。
AIで遊ぼうの時間シリーズ、第1回。
Voicyの台本を各生成AIに渡して記事化する「生成AIによる走り書き記事化選手権」を開催しましたのでお送りします!
ということで、今回は「生成AIによる走り書き記事化選手権 第1回戦」です。
では、行ってみましょう!
生成AIによる記事化の現状と課題
毎日の発信活動では、Voicyの台本を走り書きでNotionにつくって、それを読みながら収録しています。
さらに、その台本を生成AIに渡して記事化して、SNSへ投稿とブログの公開をするというのが一連の流れです。
この走り書きを記事化する部分、これまではChatGPT 4oを使っていました。Canvasを使ってそのまま編集できるのが魅力。
しかし、課題としては、記事の手直しに時間がかかるというところ…文章が堅かったり、伝えたいことがうまく書かれていなかったり、台本にないことが捏造されていたり、見出しが弱かったりなどです。
それでも、「ChatGPT 4oもそれなりに優秀だろう」「Canvasが便利だから」と、我慢して使っていました。しかし、ふと思ったのです。「他のサービスやモデルを使ったら、もっと良い結果が得られるのではないか?」と。
今思えば、なぜもっと早く試さなかったのか…後悔しております。
登録している生成AIとそのプラン
現在、僕が使用している生成AIサービスとその内容について確認しておきます。
ChatGPT Plus
ChatGPT Plusは月々20ドルで、GPT-4oが無制限に使えるほか、より高性能なo1というモデルも回数限定で使うことができます。
Google One AI Premium
Google One AI Premiumは月々2900円で、Google Oneの2TBのストレージに加えて、Gemini Advancedが使えるというもの。Gemini 1.5 Proが無制限に使えて、Gemini 2.0も試せます。
Claude 無料プラン
Claudeは無料プランでの使用なので、Claude 3.5 Sonnetというモデルになります。
生成AIによる走り書き記事化選手権 第1回戦
今回の選手権では、以下のモデルに、以下の条件で記事化を依頼しました。
- ChatGPT 4o、o1
- Claude 3.5 Sonnet
- Gemini 1.5 Flash、1.5 Pro、2.0 Experimental Advanced
条件は以下の通りです。
- 見出しをつける
- 2000文字以上4000文字以内
- タッチは誠実、やさしい、時々ユーモア
- 装飾はつけない
各生成AIの出力結果と評価
それでは、各生成AIの出力結果と評価を見ていきましょう。
ChatGPT 4o
文字数: 893文字
これまでCanvaが便利なので使っていましたが、今回は過去一番くらいいまいちでした。
そもそも文字数がとても少ないです。
文章も堅さがあり、意味がわからない、どうした?という感じのところもありました。例えば、「タイムラインの練りに1時1から2時間」「土日は生放送が主なので給時間はライト」といった具合です。
見出しの位置もいまいちで、「週刊Work & Tech ニュース」や「AIと話そう」シリーズの説明も、だいぶ要約されてしまいました。
ChatGPT o1
そもそもh1とかh2とかがHTMLタグで出力されてしまいました。
直してほしいと追加で依頼しても時間がかかるわりに修正されず…これだと実用できないなという感じでした。さらにCanvasも使えないですしね。
Claude 3.5 Sonnet
文字数: 1543文字
概ね良い結果でした。
タッチもちょっと真面目だけど親しみは湧きます。ちょっと手直しは必要なものの悪くないと感じました。
Gemini 1.5 Flash
文字数: 1079文字
短いです。タッチは端的で堅いです。
文章がおかしいところもありました。例えば、「AIについて深く理解するために、AIと遊ぶ時間を設けました。ノンプロ研のブートキャンプに参加したり、Slackでアウトプットしたり、SNSで情報発信したりすることで、AIスキルを向上させています。」という部分、文がつながってないですよね。
構成も直したいと感じました。
Gemini 1.5 Pro
文字数: 1463文字
タッチは誠実ながらも話し言葉も入っていて親近感が湧きます。
「平日の負担が大きいんですよね。」というような表現がその一例です。台本の「リソース増えてますやん!」もちゃんとそのまま採用されていました。
もうちょっと詳しくてもいいかなという気はするけど、良い結果でした。
Gemini 2.0 Experimental Advanced
文字数: 2406文字
文字量は多いです。タッチとしては僕に近い気もするのですが、ちょっとやり過ぎ感もあるかもしれません。なんかアメリカっぽいところもあります。例えば、「このシリーズは、かなり集中力を必要とします。AIの言葉を聞き逃さないようにしないといけませんからね。」といった部分です。
また、「リスナーの皆さんから「いつも楽しみにしています」「役に立っています」といった声をいただくことも多く、本当に励みになっています。」という部分は、台本にはない捏造でした。事実ではありますけどね。
第1回戦の勝者はGemini 1.5 Pro
ということで、今回の「生成AIによる走り書き記事化選手権」第1回戦は、Gemini 1.5 Proに軍配が上がりました。
手直し、アイキャッチ作成、SNS投下、ブログ公開作業までで、約30分で完了しました。これまでは1時間程度かかっていたので、この短縮はかなり大きいです。
第2回戦も開催しましたので、またの機会にお送りしますね!
まとめ
以上、「生成AIによる走り書き記事化選手権 第1回戦」についてお伝えしました。
引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!
この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!