
みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。
生成AIを使ってイベント企画をどこまでブラッシュアップできるのか?
ChatGPTやGeminiなど、5つのAIで試してみました!
ということで、今回は「ChatGPT vs Gemini、イベント企画のブラッシュアップ対決!」です。
では、行ってみましょう!
イベント企画をAIでブラッシュアップ!
今回はノンプログラマーのためのテックの祭典「ノンプログラマー研究学会(仮)」の企画案作成と改善を、複数のAIサービスやモデルで試してみました。
最新のAIモデルでいうと、ファイルのアップロード機能が使えないことが多いのですが、企画案ならテキストでプロンプトに貼り付けることができます。
今回試したAIは以下の5つです。
- ChatGPT 4o
- ChatGPT o3-mini
- Gemini 2.0 Flash
- Gemini 2.0 Flash Thinking Experimental
- Gemini 2.0 Pro Experimental
AIを用いたイベント企画とブラッシュアップの手順
手順は以下のとおりです。
まず、各AIに「イベントの企画案を作成するときに、入れるべき項目は何ですか?」と尋ねます。すると、一般的なイベント企画の項目案が出力されます。
続けて、「企画案を作成しようとしています。協賛企業、登壇者、運営スタッフの候補に打診をして、関心を持って協力体制に入ってもらうというのが目的です。その観点で、どのような企画案がベストか提案してください」と指示し、目的を反映した企画案の項目に変更してもらいます。
その後、出力された企画案の項目にしたがって、人の手で実際の企画案を作成します。
次に、できあがった企画案を渡しつつ「その観点で、以下の企画案を評価し、改善ポイントを挙げてください。 ### 企画案 ### ~」と入力し、各AIに企画案の改善ポイントを挙げてもらうというものです。
企画が効率よく進められたか、良い改善案をもらえたかが評価のポイントです。
各AIによる企画案作成&ブラッシュアップ結果
それでは、各AIの結果を見ていきましょう!
ChatGPT 4o:無料で使えるけど具体的かつ有用な提案
ChatGPT 4oは、企画案の項目出しの時点で具体的かつ十分に有用な提案をしてくれました。
依頼はしてないですが、この時点で「イベント成功のポイント」として、「相手にとってのメリットを明確にする」「ビジュアルにこだわる」といったアドバイスもありました。
改善ポイントについては、協賛企業、登壇者、運営スタッフの視点でそれぞれ不足していると思われるところを中心に指摘してくれました。無料で使えるスタンダードなモデルなのですが、けっこう優秀…と感じました。
ChatGPT o3-mini:具体性向上とリスク管理の重要性
ChatGPT o3-miniは、最初の段階でサンプル企画案『共創イノベーションフォーラム』を出してきてしまいました。正直、あまり参考にはならないものでした。
おそらく、2回目のプロンプトが良くなかったと反省し、「その観点で、どのような企画案がベストか提案してください」を「その観点で、どのような企画案の項目がベストか提案してください」と変更。これでうまくいきました。
企画項目案でいうと、以下のような項目が4oに追加されたようなものでした。
- 予算と資金計画
- 会場設営・物流計画
- リスクマネジメントと安全対策
リスクマネジメントとか、全然想定していませんでした…。
さらに、以下のような具体的な改善ポイントも挙げられました。
- マーケティング・プロモーション戦略の強化:「イベント専用のハッシュタグの運用計画、インフルエンサーの活用など、協力先がプロモーション効果をイメージしやすい情報を提供する。」
- 評価方法・フィードバック計画の追加:「来場者数、アンケート結果、SNSのエンゲージメントなど、成功を測る具体的なKPI(重要業績評価指標)を設定し、イベント後のフィードバックや改善サイクルの計画を明記すると、次回への期待感とパートナーシップ構築に寄与します。」
- デザイン・ブランディングの一貫性:「イベントのロゴ、カラーパレット、デザインガイドラインなど、視覚的なブランドイメージを企画案内に盛り込むと、協力候補者にとって信頼性・プロフェッショナル感が伝わります。」
あと、ChatGPTは、4oもそうですが、評価の際に「良いポイント」をまず挙げてくれるので、ちょっとモチベーションが上がります。
Gemini 2.0 Flash:ちょっと日本が苦手?
次にGeminiです。
Gemini 2.0 Flashは、「企画案、拝見しました。ノンプログラマーの学びと交流を促進する素晴らしい企画だと感じました。」と、なんだか人間っぽい反応。
規格項目案の段階から「企画案の заключение」「企画内容がよりsharpenされ、」など、日本語が少し苦手なようです。
改善ポイントは、ChatGPTに比べると量も少なく、具体性に欠ける印象でした。
Gemini 2.0 Flash Thinking Experimental:網羅的かつ具体的な提案
Gemini 2.0 Flash Thinking Experimentalは、最初の段階で、これまでで最も網羅的な項目を挙げてくれました。
企画項目案の段階では、表紙に入れるべき内容や概要の行数など、企画書の体裁に関する提案も含まれていました。「イベント 홈페이지 」「イベント 참여 권: 協賛 금액 に 応じて 」…やはり日本語は少し苦手なようです。
改善ポイントは、「例えば、『テクノロジーの民主化を推進する – ノンプログラマー研究学会、始動!』のように、イベントの意義や目指す方向性をより力強く表現する」とか、「例えば、『ノンプロ研メンバーの〇〇%がスキルアップを実感』」など、文章ベースの非常に具体的なものでした。かなり使える改善案が多かったです。
しかも、時々、画像も入れて提案してくれます。
Gemini 2.0 Pro Experimental:超具体的な提案、熱意も大事!
Gemini 2.0 Pro Experimentalは、最初の段階では割と箇条書きで淡々としている感じでした。
しかし、改善ポイントは、「『ノンプログラマーの皆さん、新しい学びと出会いの場へようこそ!』など、呼びかけるような形にする」「各セッションのテーマ例を、より具体的に、魅力的に記述する。(例:「ChatGPTで業務効率10倍!プロンプトエンジニアリング入門」「Pythonでデータ分析!明日から使える実践テクニック」「ノンプログラマーのためのDX戦略」など)」など、こちらも非常に具体的でした。
GeminiはFlash Thinkingとともに、Proもぐっと具体的になって良い感じです。
まとめ
以上、「ChatGPT vs Gemini、イベント企画のブラッシュアップ対決!」についてお伝えしました。
ChatGPT 4oでも十分に役に立ちますし、よりレベルの高いAIモデルなら具体的で、すぐにでも企画に活かせるアイデアをたくさんもらえます。いくつかのアイデアを組み合わせてもよいかもと思いました。
皆さんも、ぜひ生成AIを活用して、より良いイベント企画を作成してみてください!
引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!
この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!