みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
さて、本記事を執筆しておりますのが2019/11/25、いよいよ本日「パーフェクトExcel VBA」が発売されます。
今回、出版をお願いしております技術評論社さまのご厚意により、当ブログに「パーフェクトExcel VBA」のあとがきを全文掲載しても良いと許諾をいただきました。
まだ、本書をご覧になっていらっしゃらない方がほとんどかと思いますが、著者としては書き終わっているので「おわりに」の気分なのであります。
いずれにしても、書き切った今、本書の発売に際して、どう考えているのかを書かせてもらってますので、ぜひご一読くださいませ。
ということで、本記事では「パーフェクトExcel VBA」のおわりに全文を掲載させていただきますね。
では、行ってみましょう!
おわりに
本書の企画について、技術評論社さんに最初に提案をさせていただいたのは、2017年12月でした。 そこから、編集さんと何度も企画のやり取りを行い、実際に企画が通過したのは2018年7月。そして、 現在執筆が完了した今は、2019年7月です。つまり、企画に8か月を費やし、執筆に1年を費やしたことになります。
私は過去に2冊のプログラミング本を執筆していますが、本書『パーフェクトExcel VBA』はそれらの何倍もの時間がかかりました。執筆にかけた時間は550時間を超えました。事前にある程度想定はしていましたが、ここまで大変な作業になろうとは……。
公式ドキュメントはもちろん、信頼できる書籍やWebサイト、もしくは実際に検証用のコードを書いて実行する、そのようないくつもの方法を組合せてエビデンスをとり、一つひとつの項目を解説し、それを体系としてまとめる。つまり、時間がかかったという事実は、それだけ「Excel VBAについて体系的な知識を得ることが難しかった」ということを表しています。
しかし、これはよいことで、本書として出版できた今、皆さんが同じような苦労を同じような時間をかけて行う必要はなくなりました。皆さんには、本書の購入と、学習時間というリソースを投資いただく必要がありますが、その投資後のExcel VBAの学習と活用をする時間は、より価値ある時間になるはずです。そして、結果として皆さんや、皆さんが所属するチームの「働く」の価値が上がります。
さらに、そのような成果があちこちで見られるようになったとき、Excel VBAをはじめとするノンプログラマーのプログラミング学習やその仕事での活用が、より評価され、その地位が向上することにつながるのではないかと期待しています。
そのチャンスをつかめたという意味では、私の550時間程度はたいしたことではありませんね。
さて、最後になりますが、長い期間にわたって生活面や精神面で支え続けてくれた家族、暖かくそして力強く応援をしてくださったコミュニティ「ノンプロ研」の皆さん、そして企画から出版まで根気よく伴走をしてくださった編集部の皆さんに心から感謝いたします。
「おわりに」の後に思っていること
書籍を執筆するということは、とても特別なことと感じています。
自分の脳みその中を全部さらけ出したものであり、どれだけ売れるのか、どういう反応があるのか、フィードバックはリアルにどストレートにやってきます。
ブログのように「あ、間違い見つけた。やべやべ」と即座に修正できません。
関わってくださった皆さんも多く、責任も重いです。
そのクセ、収益的にめちゃくちゃ儲かるというわけではありません。それは、以下の記事でもお伝えしているとおりです。
では、なぜ出すのか…というのは前述の「おわりに」に書いてある通りでありますが、VBAの枠を超えて表現をするならば、『「知識のアップデート」に貢献したいから』に他なりません。
執筆に2年もかかってしまいましたが、日本語ではなかなか簡単には入手できない「知の塊」を、まとめることができ、書店さんに並べることができたのではないかと思います。
本書を手にとった皆さんの、これからの「働く」の価値を上げるに少しでも貢献できれば嬉しく思います。