みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、これまでの激動の12年間を振り返るです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
12年間を振り返る
5月5日で私、タカハシノリアキは48歳になりました。
あと一回り、12年経ったら還暦で、ちょうど節目のタイミングかなということで、この12年間を振り返ってみたいなと思います。
ちなみに還暦というのは、60年で十干十二支が一巡して元の暦に帰る、そういった意味があるそうです。
十二支というのはみなさんご存じの通り、「子丑寅卯」ってやつです。ちょうど12年で一巡です。
十干というのが「甲乙丙丁」みたいなやつですが、これが10年で一巡するんです。
なので、10と12の最小公倍数に当たる数字が60ということで、60歳が還暦ということだそうです。
では、12年間を振り返ってみたいと思いますので、みなさんお付き合いください。
2012年 36歳:経営体制の変更で転職へ
まず、2012年、僕が36歳の時です。
東京で新しい家を買って、住み始めたばかりの頃でした。
前半は比較的安定していたようでして、奥さんと台湾に行ったり、日光に行ったり、あちこち楽しんでいた感じです。
ただ、後半に結構激動な事件が起きまして、ここまで6年ほど勤めていた会社で経営体制の変更がありまして、大リストラ祭りが始まったんです。
僕自身はリストラの対象には入っていなかったんですが、あまりよく思われていなくて、かなり降格扱いでした。これだったら退職しようということで転職活動を開始するんです。
ただ、僕が積んできた業界経験とかスキルは、会社から1歩外に出るとなかなか評価してもらえなくて、かなり転職活動は苦戦しました。
そろそろやばいなと思っていた頃に、僕に熱烈なラブコールを送ってくださった会社があったんですが、それが、とんだブラック企業だったんです。
2013年 37歳:ブラック企業に勤め始める
2013年の1月からそのブラック企業に勤め始めたいうことになります。
最初はかなり良くしてもらっていまして、ブラックだということにあまり気がつかなかったんです。
ただ、働いて2、3ヶ月経ってから社長の態度が急変します。こいつ攻撃していいやつなんだって気づいたんでしょうか。かなりなパワハラと長時間労働にやられる毎日がスタートします。
Googleフォトでそのころの写真なども見たんですが、春の桜の季節の写真なんですけど、僕、能面みたいな覇気ゼロの笑顔を見せていました。
かなり体力的にも精神的にもやられていまして、同僚も次々と診断書を持ってきて退職していったんです。
僕もこのままだと持たないということで、こっそり転職活動を開始します。
とにかく生きていければどこでもいいということで、大幅年収ダウンでなんとか転職先を決めることができました。
転職先もちょっとブラックな企業だったんですが、相当なブラックを知っている僕からしたらむしろホワイトみたいな感じで、2013年後半の写真は笑顔が復活している、そんな感じでした。
2014年 38歳:人生について反省する
年が明けて2014年。僕が38歳になる年なんですが、これまでの人生をじっくり反省する1年となりました。
20代の頃はミュージシャンを目指していたわけなんですが、30歳で無理だと諦め、会社員になるのが正解だったと思って会社員になったんです。
でもいざ会社員になってみると、社内の揉め事に巻き込まれたり、ブラック企業でこきつかわれたり、といった目に遭ってしまう。
会社員になったら安泰と思っていたのに、足元を救われてしまうような目にあってしまったんです。
キャリアは自分できちっと守ってコントロールしていかないといけない、と考えました。
そもそも周りを見渡しても、いやいや働いている人たちばかりですし、真面目に遅くまで働いてもなかなか給料は上がらない。
そもそも働くってどういうことなんだろうか、そんなことも考えるようになりました。
プログラミングとの出会いで独立を決意
そんな中、出会ったのがプログラミングだったんです。
職場はちょっとブラックだったんですが、VBAという言語、プログラミング言語を学んで職場の業務を改革していきました。
ものすごい時短効果がありまして、長時間労働も減りましたし、コピペとか書類作りとかいったつまらない仕事はコンピューターにお任せして、より意義のある仕事ができるようになったんです。
これは、自分が今所属しているチームのみんなだけではなくて、全ての非IT職のビジネスパーソンみんながやったらいいのにと思い、独立を決めたんです。
2014年の年末の写真に名刺の写真がありましたので、この頃活動を開始したようです。
2015年 39歳:ブログスタートそして起業
そして、2015年に入って、まずは副業からスタートということです。
2月から「いつも隣にITのお仕事」のブログもスタートして、毎日ブログを更新します。
同時に資金を貯め、日本政策金融公庫などとやり取りしながら融資も得て、5月にそのちょっとブラック企業を退職、そして6月に会社を設立して起業しました。
この時39歳です。
いくつか取引先はゲットした上で退職したんですが、3社中2社が反故にされてしまって1社だけが残るというかなりリスキーなスタートになっちゃいました。
みなさんはね、真似しないようにお願いします。
ちなみに、Google Apps Script、通称GASとも言いますが、このプログラミング言語に出会ったのもこの年なんです。
これまでノンプログラマー向けのプログラミング言語と言えばVBA一択だったんですが、これからはGASも伸びるんじゃないかと思い、学習を開始します。
これは、結構読みが当たったなと思っています。
2016年 40歳:VBA本で著者デビュー
翌年2016年、40歳になりますが、ブログのアクセスは順調に伸びつつも仕事はなかなか来ないという状態が続いていました。
受託開発がメインだったんですが、それもポツポツという感じで、あとは企業向けの研修と個人向けのセミナーです。
この1年は本当にギリギリの生活という感じで苦労した記憶があります。ちなみに、息子が我が家にやってきたのもこの頃です。
小さい息子の写真いっぱいあるんですが、めっちゃ可愛いです。
そして翌年。苦しい状況は続いていたんですが、春になって起死回生の一撃がやってきます。
というのも、「ExcelVBAを実務で使い倒す技術」という書籍が出版され、デビューすることになったんです。
編集さんが僕のブログをご覧になっていて、「著者としてこだわりのある方を探していた」とおっしゃられて、この言葉が嬉しかったなと思います。
VBAという言語は結構あちこちで煙たがられていたんです。
ITが分からない人たちからは余計なことをしてくれるなと言われちゃいますし、ITが分かる人たちからは言語としてVBAをちょっと格下に見られる、そんな傾向があったんです。
とはいえ、プログラマーからすると、VBAを使うことによって仕事の価値がバリバリ上がるみたいなケースもあるので、そのVBAのポジションをもっと確立したい、良くしたい、そういった思いがあったんです。
それを書かせていただいたという感じですね。
2017年 41歳:GASの入門書を執筆、ノンプロ研始動
そして、2017年は他にも大きな動きがあるんですが、もう1冊書籍を出します。
「詳解! Google Apps Script完全入門」、通称GAS本と呼んでますが、そちらも執筆、出版をすることができました。
これまでGASの本はほとんど出てなくて、ちゃんとした入門書は初という形でした。
当然ながら書店にGASの棚はないわけなんですが、その数年後、Google Apps Scriptのコーナーが作られるようになったのを見て、僕はめちゃめちゃ嬉しかった記憶があります。
そして2017年12月、いよいよ学習コミュニティ、ノンプロ研がスタートします。
最初は10人程度のみなさんが集まって、代々木の会議室に集まって、セミナーをしたり勉強会をしたり、そんなスタートでした。
ちなみにこの頃、個人的にPythonも勉強し始めて、さらに今はなくなっちゃったんですが、GoogleのローコードツールApp Makerの学習も開始していました。
2018年 42歳:ノンプロ研でBeer Talk初開催
そして、2018年になります。僕、年齢としては42歳です。
ノンプロ研の方は順調に成長して、メンバー数が40名になりました。
年末に、Beer Talkと呼ばれる、忘年会と1年の振り返り発表会みたいなプレゼン大会を開催したんですが、これが本当に盛り上がって楽しかったんです。
みんな学ぶために集まっているのに、それがこんなにも楽しいなんて。これはもういける、と思いましたね。
ちなみにこの年、YouTube配信にもチャレンジし始めました。
あとは、LinkedInラーニングさんのお仕事で、オーストリアのグラーツというところに2週間滞在しました。しかも家族3人でです。ここではかけがえのない体験をさせていただきました。
2019年 43歳:ノンプロ研講座開始、集大成のVBA本出版
そして、2019年になります。年齢は43歳の年です。
ノンプロ研の方は引き続き順調で、メンバー数は80人を超えましたね。
そして、実はこの年に初めて、ノンプロ研内のプログラミング講座がスタートします。VBAとGASの初心者向けの2つの講座がスタートしました。
あとは、きのぴぃさんの企画で、家族で参加できるファミプロと呼ばれるイベントもスタートしていますね。
さらに、ブログ「隣IT」は100万PVを突破したり、出版の方では、VBAの集大成と言ってもいい書籍の、「パーフェクトExcel VBA」を出版するなど、かなり波に乗れてきたと言っていいかなという感じです。
2020年 44歳:コロナ過でオンラインに移行
そして翌年2020年、みなさんご存じの通りコロナ禍に突入します。
これまでオフラインで活動していたノンプロ研なんですが、完全オンラインに移行する必要性に迫られました。
本当にうまく移行できるのだろうか、熱量がみなさんちゃんとキープできるだろうか心配だったんです。
ただ、それは杞憂に終わりました。むしろ、東京近郊のみなさんだけではなくて、全国のみなさんがノンプロ研に参加できるようになったんです。
会議室を抑える必要もなくなったので、みなさんZoomでイベントをじゃんじゃん立ち上げて、活動量が一気に増えたんです。本当にテクノロジーの恩恵に預かったなという感じです。
メンバー数は120人を超えました。
仕事の方は、受託開発の方はどんどん絞っていって、コミュニティと書籍の執筆にシフトしていったという感じです。
受託開発に関しては、僕のリソースが空いていないと受けられないというのもありますし、一方で仕事がないと空いちゃうみたいなのもありまして、リソースと収入のコントロールが難しいなと感じていたんです。
さらに、僕が開発して納品して、一瞬はみなさんの働くの価値上がるんですが、働いているみなさん自身のITリテラシーとかスキルが上がっているわけではないので、それが本当に働くの価値が上がっていると言えるんだろうか、みたいなところもあったんです。
どちらかというと、みなさんがGASキルを身につけたらいいのに、と思うようになっていたというのもあります。
2021年 45歳:ノンプログラマー協会設立
さて、引き続きコロナ禍の2021年なんですが、一般社団法人ノンプログラマー協会というのを立ち上げました。
個人のビジネスの方は株式会社プランノーツでお受けしていたんですが、このプログラマー協会の方は、どちらかというと社会や企業に対して啓蒙活動をしていったり促進をしたりする組織として立ち上げたんです。
というのも、ノンプロ研のおかげでノンプログラマーがスキルを身につける方法はもう確立できたなと感じていたんですが、一方で、いざ職場で使おうとするとなかなか活躍できない、そんな問題があったんです。
せっかく人材がいたとしても、それを評価したりとか活用するような文化がないとうまくいかないんですね。
なので、そういった企業が増えるようにということで、啓蒙促進をする組織としてこのノンプログラマー協会を立ち上げました。
そして、法政大学大学院教授の石山恒貴さんとの出会いもあって、越境学習というプログラムもスタートしています。
さらにこの年、単著としては4冊目になる「Pythonプログラミング完全入門」通称ノンプロ研Python本を上梓しました。
さらにノンプロ研の方では、技術ライティング講座と、あとは技術同人誌の制作プロジェクトもスタートしています。
2022年 46歳:糸島移住、Voicyスキルアップラジオのスタート
翌年、2022年になりますが、東京から福岡県糸島市に移住をしました。
引き続きコロナ禍だったんですが、僕自身は家の中でほとんどの仕事が完結しますので、あまり影響はなかったんですが、一方で奥さんや息子は、なかなか外で思いっきり遊べる環境がなくて、だいぶストレスが溜まっている状態だったんです。
それもあって、僕はどこでも仕事できますから、そんなんだったら移住しようかということで、この糸島へ移住してきたという話になります。
自然もいっぱいありますしお魚とかもめっちゃうまいんで、本当に来てよかったなと思います。
さらに、この年の6月、いよいよ、このVoicyスキルアップラジオがスタートしております。
それまでずっと、ブログでテキストでの発信を続けていたんですが、音声の発信に切り替えたんです。
マーケティングという意味で言うと、いまだにそれがうまくいったのかというのはちょっと?マークなんですが、普段、ITとかデジタルとかに親しみがない人たちだったり、むしろ苦手と思っている人たちになるべく声を伝えたいなということでスタートしています。
試行錯誤ではあるんですが、可能性はまだまだいっぱいあるなと思っています。
また、ノンプロ研の方ではこの年、インストラクション講座と初めてのコミュニティ活用講座をスタートしていますね。
インストラクション講座は教える人のための講座なんですが、講座作りも含められていまして、この講座を通して、スプレットシート関数講座やExcel関数講座の講座もスタートすることができました。
2023年 47歳:初のビジネス本上梓、自ら越境へ
そして、2023年になります。去年、僕は47歳になりました。
ここで初めてのビジネス書「デジタルリスキニング入門」を上梓することができまして、その後、全国ツアーであちこちのノンプロ研のみなさんとイベントをたくさん開催しました。
メディアの方ではリスキリングブームなんて言われていたので、もっと盛り上がればよかったのにというところはあるんですが、すごく素敵な出会いもたくさんあり、反省も含めてたくさんの学びもありました。
これを、以降の活動にきちんと活かしていきたいなというところです。
そしてこの年の後半になるんですが、僕個人として、flier book laboだったり、CRファクトリーさんのコミュニティマネージメント塾など、他のコミュニティに参加することもするようになりました。
これまで、もっと早くしておけばよかったなと思うんですが、まさに越境です。
大きな学びが得られましたし、ノンプロ研に持ち帰ってすごく良いこともたくさんあったんです。
このようにして、去年得た繋がりや学び、それが、今年どんどん花開いていく、そんな予感がしています。
チャンスは何度もやってくる
12年間たっぷり振り返ってきたわけなんですが、紛れもなく、僕の人生は変わったんです。
ブラック企業で一気にどん底に叩き落とされ、そこからなんとかはい上がってこれから自分の進むべき道が見えてきた、そういった12年だったなと思います。
この12年の歴史から、みなさんにお伝えしたいことがあります。
12年あれば、新しく学び始めたことでも、本を何冊も書いて出版するとか、コミュニティを立ち上げるとか、自分の方向性を固めるとか、いろんなことが実現できるんです。
そして、社会に出たとしても、この12年で少なくとも3セット、場合によっては4セットぐらいチャンスがやってきます。
自分の人生大したことないなとか、自分なんかどうせ自信ないし無理だとか、そういう風に思っていらっしゃる方ももしかしたらいるかもしれないですが、全然ひっくり返せるチャンスはたくさんありますので、そのことをぜひ知っていただきたいなと思います。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「これまでの激動の12年間を振り返る」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。
では、また。