みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、僕が影響を受けたサックスプレイヤーたちです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
20代の頃はプロのサックスプレイヤーを目指していた
今日はハッシュタグ企画「#あのアーティストからの影響」についてお話をします。
いつも「働く」とかテクノロジーの話をしていますが、せっかくなので今日は仕事関連の話ではなくて、音楽の話をしたいと思っています。
知らない方のために補足をしておきますと、僕自身は20代の頃はプロのサックスプレイヤーを目指していたときがあったんです。
今は全然プレイしてはいないのですけど、先日、映画BLUE GIANTを観に行ったので、やっぱりジャズいいな~なんて思い出しているところだったんです。
今日はせっかくなので、僕が影響を受けた素晴らしいサックスプレイヤー達についてお伝えしたいと思います。
アルトサックス奏者フィル・ウッズ
僕自身が一番影響を受けたのはフィル・ウッズ(Phil Woods)というアルトのプレイヤーです。
ジャズといえば、テナーサックスが主役という感じで、BLUE GIANTの宮本大も骨太のテナーサックス奏者です。
僕はアルトサックスをメインで使っていたので、アルト奏者から影響を多く受けています。
アルトのJazzプレイヤーは繊細で軽やかな演奏をするプレイヤーが多いのですけど、フィル・ウッズはどちらかというと情熱的な奏者です。
たくさんの素晴らしいアルバムを出していますが、僕が一番おススメするのは「Alive and Well in Paris」という、彼がヨーロッパに渡って「European Rhythm Machine」という人たちと一緒に組んで作ったアルバムです。
ものすごくコピー練習をした
フィル・ウッズを僕が聴き始めたのはいつかというと、高専から電気通信大学に編入して、ちょうど20歳くらいにモダン・ジャズ研究会に入ったんです。
そのときは音楽を目指そうなどと思ってなくて、一生懸命やる趣味という感じでした。
そこで、このアルバム「Alive and Well in Paris」に出会って、その演奏にすっかり惚れこんでしまって、ものすごいコピー練習をしたんです。
コピー練習というのは、CDを聴きながら全く同じ演奏ができるようにする練習方法のことです。
バンドを組んでフィル・ウッズの曲を演奏した
当時、僕たちの電気通信大学モダン・ジャズ研究会は、早稲田のモダン・ジャズ研究会と交流会があって、早稲田のほうには素晴らしいプレイヤーがたくさんいたんです。
そこで、セミプロみたいな活動をすでにしている同学年のベーシストとドラマーにバンドを一緒にやろうと声をかけて、ありがたいことに快諾してもらって、フィル・ウッズの曲をやったんです。
バンドとしては僕が足を引っ張っていたと思うんですけれど、フィル・ウッズがこんな演奏してるんだって喜んでくれたり良い経験になったんです。
僕自身この時期にものすごく成長して、それがステップになって、卒業後にプロのミュージシャンになるというのを目指そうとしたのでは確かにあると思います。
僕としてはフィル・ウッズが一番思い入れが強いプレイヤーです。
ちなみに、ビリー・ジョエルの名曲「Just the Way You Are」のあの有名なフレーズやサックスソロを担当しているのはフィル・ウッズなんですね。
なので、もうすでにフィル・ウッズの演奏を聴いたことがある方も多いかもしれません。
アルトサックス奏者ケニー・ギャレット
次に紹介するプレイヤーはパワフルな演奏をするアルトサックスプレイヤー、ケニー・ギャレット(kenny garrett)です。
サックスという楽器はブレスのちからが大事
アルトサックスはテナーサックスに比べると線が細い音に聴こえますが、とはいえ
サックスという楽器は本当にブレスのちからが大事だということがわかるんです。
というのも、ケニー・ギャレットがサックスに息を入れているとき、首の周りがガッと膨らんで一回り大きくなるのがよくわかるんです。
ぜひライブ映像を見るときにサックスプレイヤーの首の周りも見てもらえるとすごく面白いと思います。
生演奏を観て鼻血が出るかと思った
ちなみにケニー・ギャレットについては「#35 20代のころニューヨークへ本場の音楽を味わうひとり旅に行ったこと」でもお伝えしたとおり、ニューヨークでケニー・ギャレットの生演奏を観たときは本当に鼻血が出るかと思いました。素晴らしいプレイでした。
ニューヨークに行ったときに聴いていたアルバムが「songbook」です。ケニー・ギャレットが気になる方はこのアルバムから聴いていただけるといいと思います。
バリトンサックス奏者ジェリー・マリガン
次に紹介するのは、JAZZでいうと珍しい、バリトンサックス奏者です。
バリトンサックスはテナーサックスよりも一回り大きいサックスです。
学生さんなんかが座って吹くとU字管が床に着いちゃうくらい大きな楽器です。テナーサックスよりも低い音域のサックスです。
バリトンサックスというと、東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦さんが有名です。
低音でバリバリと力強く支える感じのイメージがあるんですが、今日ご紹介したいのは、ジェリー・マリガン(GERRY MULLIGAN)です。
暖かくて渋くて優しい音を出す奏者
バリバリとした力強いイメージとは全く逆で、なんとも暖かくて渋くて優しい音を出す奏者です。
まず聴いていただきたいアルバムは「Night Lights」です。
このアルバムは全編タイトル通りなんですが、まさに夜のジャズという感じで大人の雰囲気をたっぷり味わえます。
ちなみに1曲目のタイトル曲Night Lightsという曲ではジェリー・マリガンはピアノを弾いていますので、バリトンサックスを聴きたい方はぜひ2曲目以降を聴いてください。
高専の頃に出会い度肝を抜かれた
僕がジェリー・マリガンを知ったのは、僕が高専の時、吹奏楽部に所属していて、1,2年のときはバリトンサックスを担当していたんです。
吹奏楽でいうと、バリトンサックスって全く恵まれていないポジションで、メロディーラインを担当することなんてほとんどないですし、ほとんども場合チューバと同じベースラインをなぞるだけなんです。
目立つことはほとんどないし、低音としても、別にいなくても成立するなという感じで、正直あんまり面白くないんです。
JAZZでもビックバンドではちょこちょこ活躍の機会はありますが、それよりも小さなコンボ編成ではほとんど使われることがなかったんです。
バリトンサックスってなんとも恵まれない楽器だな~なんて思っているときに見つけたのがジェリー・マリガンのNight Lightsです。
最初に聴いた時はエロすぎて度肝を抜かれたんです。ぜひ皆さんも聴いてみてください。
アルトサックス奏者グローバー・ワシントン・ジュニア
最後に紹介するのはアルトサックスプレイヤー、グローバー・ワシントン・ジュニア(Grover Washington Jr.)です。
有名なのはビル・ウィザースが歌っているJust the Two of Usという曲があります。
これはグローバー・ワシントン・ジュニアの「WINELIGHT」というアルバムに入っています。
ちょっと大人になってから好きになった
僕が大学院を修了してから、プロのサックスプレイヤーを目指し始めたんですが、自分のリーダーバンドでは、フュージョンとジャズの間みたいな感じのことをやっていたんです。
高専のときはサックス入りのフュージョンといえばT-SQUAREをだいぶコピーしていたのですけど、ちょっと大人になってからは、もうちょっとジャズ寄りのほうが好きになって、ちょうどグローバーがやっているようなあたりがすごい好きだったんです。
WINELIGHTの中の曲はどの曲も素晴らしいんですが、Let It Flowという2曲目が、すごい好きでライブでも何度も演奏していました。
グローバー・ワシントン・ジュニアは1999年に56歳という若さで心臓発作で残念ながら亡くなってしまったんですが、そのときラジオで訃報を聞いてものすごくショックを受けたのを覚えています。
もっと素晴らしい演奏と曲を残してくれたんじゃないかなと思います。
ぜひYouTubeで聴いてみてほしい
今は、グローバー・ワシントン・ジュニアを始め、今回紹介したプレイヤー達の演奏がYouTubeで聴けるんです。ぜひ皆さんに聴いてみていただきたいです。
まずはジャズよくわからんという方は、映画BLUE GIANTを観にいってもらってジャズの楽しみ方がわかったら、今日お伝えしたプレイヤーたちの演奏から楽しんでいただければと思います。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「僕が影響を受けたサックスプレイヤーたち」をお届けしました。
ほかにもたくさん影響を受けた奏者たちがいますが、今日は4人紹介させていただきました。皆さん素晴らしい演奏なのでぜひ聴いてみていただければうれしく思います。
JAZZは歌詞もありませんし、仕事中にBGMのように聴けるんじゃないかと思われますが、僕はそれがあんまりできないタイプなんです。
仕事に集中すると全然耳から入ってこなくなるし、逆に音楽に集中すると全然仕事ができません。
なので、音楽を聴くときは聴く、仕事をするときはする、とわけないとできなかったりします。
あなたはどうでしょうか。もしよろしければ皆さんの音楽の楽しみ方をしりたいと思いますのでコメントなどいただければと思います。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。