週刊Work&Techニュース 2025/03/27版: 楽天証券が緊急の注意喚起/ChatGPT利用と孤独感の関係性ほか

週刊Work&Techニュース 2025/03/27版

みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。

「週刊Work&Techニュース」 2025/03/27版をお送りします!

今週のワークとテックの主なニュースをざっとチェックし時流をつかんでいただくことができますよ。

では、行ってみましょう!

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楽天証券が緊急の注意喚起、追加認証設定を呼びかけ

楽天証券は2025年3月21日夜、ユーザー向けに緊急の注意喚起を実施しました。

これは、楽天証券を装ったフィッシング詐欺により、ログインIDとパスワード、および取引暗証番号が盗用される事態が多発していることを受けたものです。同社は利用者に対し、ただちにログイン追加認証サービス(二要素認証)を設定し、自身の資産保全を図るよう呼びかけています。

被害状況としては、「保有証券を勝手に売却され、知らない中国株を買われていた」という趣旨の被害がSNS上などで報告されています。

楽天証券が緊急の注意喚起--「ただちに追加認証を設定し、資産の保全を図って」
楽天証券は3月21日夜、ユーザー向けに緊急の注意喚起を実施した。ただちにログイン追加認証サービス(二要素認証)を設定し、自身の資産保全を図るよう呼びかけている。

今回の楽天証券での不正取引は、フィッシング詐欺が主な原因と考えられています。

フィッシング詐欺というのは、本物の企業や金融機関のウェブサイトそっくりに作られた偽サイトにメールなどで誘導して、IDやパスワードをだまし取る手口ですね。

楽天証券が推奨している「ログイン追加認証サービス」は、図柄を使ったワンタイムパスワードをメールで送るタイプの二要素認証です。たとえば、IDとパスワードをとられたとしても、メールに送られてくる図柄は正規のユーザー宛に送られますから、そこでブロックできるようになります。

まだ設定されていない方は、ご自身の資産を守るためにも、すぐに設定を確認されることをお勧めします。

ChatGPT利用と孤独感の関係性、OpenAIとMITが共同研究結果を発表

OpenAIとMITメディアラボが、ChatGPTの利用が人々の感情や社会性に与える影響について共同研究を行い、その結果を発表しました。

研究では、ChatGPTとの対話が頻繁になるほど、ユーザーの孤独感が増す傾向が明らかになりました。特に、ChatGPTを信頼しやすい人ほど感情的な依存が深まりやすく、個人的な話題で孤独感が強まる傾向が確認されました。一方で、音声モードを使用した場合、孤独感の増幅が抑制される可能性も示唆されています。

研究者たちは、4,000万件以上の対話ログと約1,000人の参加者を対象とした4週間の観察を通じて、AIとの会話が感情体験や社会的交流に与える影響を検証しました。

ChatGPT利用と孤独感の関係性──OpenAIとMITが共同研究結果を発表
OpenAIとMITメディアラボは、ChatGPTなどのAIチャットbotの利用が人間に与える影響についての研究結果を発表した。利用時間の長さと孤独感の増加に相関関係があることなどが明らかになったとしている。

ChatGPTは今や週間アクティブユーザー数が4億人を超えるほど人気のサービスになっています。その利用が私たちの感情や社会性にどう影響するのか、気になるところですよね。

今回の研究では、ChatGPTを使う頻度が高いほど、孤独感や依存度が増す傾向が見られたとのことです。特に、感情的に頼りやすい人ほどその傾向が強いようです。

ただ、興味深いのは音声モードを使うと、孤独感の増幅が抑えられるかもしれないという点です。声でのやり取りは、テキストよりも人間らしさを感じさせ、過度な感情移入を防ぐ効果があるのかもしれませんね。

とはいえ、この研究は観察期間が比較的短かったり、比較対象となるグループが設定されていなかったりといった制約もあるようです。結果を一般的に当てはめるのは慎重になった方がよさそうです。

僕たちもChatGPTとの付き合い方、特に感情面で依存しすぎないように気を付ける必要がありそうですね。その点では、ボイスモードを活用するのは良いかもしれません。

リクルート、スキマバイト参入を中止

リクルートは2025年3月24日、2024年秋に開始予定だったスポットワークサービス「タウンワークスキマ(仮称)」の開発を中止すると発表しました。

このサービスは、日付や時間を指定して1日や短時間の仕事を探せるスポットワーク(スキマバイト)に特化した求人サイトとして計画されており、Indeedが提供する求人配信プラットフォームなど、グループ各社のサービスと連携する予定でした。

リクルートは2024年4月にスポットワークへの参入を発表し、同年秋のサービス開始を予告していましたが、計画は遅延していました。開発中止の理由について同社は、リクルートグループにおける人材関連事業全体の戦略を改めて検討する中で「開発優先順位の観点から」決定したと説明しています。

リクルート、スキマバイト参入を中止 | Impress Watch
リクルートは24日、2024年秋に開始予定としていたスポットワークサービス「タウンワークスキマ(仮称...

スキマバイト市場は、2025年現在で年間約2,000億円規模に達し、前年比20%以上の成長率で今後も伸びていくと見られています。副業・兼業の規制緩和や企業の人手不足、働き方の多様化、マッチング技術の向上などが背景にあるようですね。

市場では、上場したタイミーやメルカリなどが先行しています。

リクルートとしては、後発で参入するには、先行プレイヤーとの差別化にかなりの資源投入が必要になると判断したのかもしれません。

また、「タウンワーク」や「Indeed」といった既存の強力な求人プラットフォームを持っているので、そちらの強化や連携など、別の開発案件を優先したいという戦略的な判断もあったのかもしれませんね。

「Apple Watch」がカメラ搭載で進化? 2年以内に実現の可能性

Appleが2027年までにカメラを搭載した新型Apple Watchの開発を進めているという報道が注目を集めています。

カメラの配置は、Seriesモデルではディスプレイ内に組み込まれ、Ultraモデルではデジタルクラウンとサイドボタンの近くに配置される可能性があります。このカメラの主な目的は、AIを活用した「ビジュアルインテリジェンス」機能の強化にあるとされています。

ユーザーは腕時計を向けるだけで周囲の物体や風景を認識し、AIが関連情報を提供するという新しい使い方が期待されています。例えば、犬種の識別や店舗の営業時間の確認などが可能になるかもしれません。

「Apple Watch」がカメラ搭載で進化? 2年以内に実現の可能性
アップルは今後2年以内に「Apple Watch」にカメラを搭載し、「ビジュアルインテリジェンス」などの人工知能(AI)機能に対応させようとしているという。Bloombergのマーク・ガーマン氏が報じた。

Appleさんはハードウェアでの進化を続けていますね。先日もAirPodsにリアルタイム翻訳機能が搭載されるのでは、というニュースがありました。

Apple Watchにカメラが搭載されるとなると、プライバシーの問題や、実際にどれくらい便利なのか、バッテリーの持ちはどうなるのか、といった課題も出てきそうです。

カメラ機能自体はiPhoneにももちろん搭載されていますから、あえてApple Watchに載せる意味は薄いように個人的には感じます。

ポケットからiPhoneを取り出す手間が省けるのは利点かもしれませんが、将来的にスマートグラスのようなデバイスが登場するとしたら、少し機能的に弱いと感じる可能性もあるかもしれません。今後の動向が気になりますね。

ChatGPT、画像編集やチャート作成機能向上-企業と一般ユーザーに利点

OpenAIは2025年3月26日、ChatGPTに画像編集とチャート作成機能の大幅な強化を発表しました。この新機能により、ユーザーは基本的な画像編集から高度な編集まで、ChatGPT内で直接実行できるようになります。

具体的には、写真の切り抜き、色調整、明るさやコントラストの変更、フィルター適用などが可能になりました。また、データを入力するだけで、グラフ、円グラフ、棒グラフなどの視覚的なデータ表現を自動生成する機能も追加されています。

この新機能は、オープンAIのモデル「GPT-4o」で25日から利用可能。無料および有料ユーザーに開放されます。

ChatGPT、画像編集やチャート作成機能向上-企業と一般ユーザーに利点
オープンAIの対話型人工知能(AI)「ChatGPT(チャットGPT)」で、画像編集に加え、長文で読みやすい文章を含む仕事向けの視覚資料作成がより容易になる。ビジネスや一般ユーザーにとってChatGPT活用の魅力が増す可能性がある。

このChatGPTの新機能、SNSでもかなり話題になっていますね。

これまでの画像生成AIだと、最初に良いプロンプトを考えて、運良く良い画像が出てくるのを待つ、という感じでしたし、後からの細かい修正は難しかったですよね。でも、今回のアップデートで、その可能性がぐんと広がりそうです。

特に画像編集機能は、単に加工ができるだけでなく、ChatGPTと会話しながら段階的に編集を進められます。

「都市にいるカタツムリの画像を作って」とお願いした後、「背景の一部を変えて」「帽子をかぶせて」といった感じで、対話しながらイメージに近づけていくことができます。

手書きの絵をアップロードしてきれいにしてもらったり、マンガを作ったりといった活用も報告されています。

多くの人の仕事に影響がありそうです。

まとめ

以上、「週刊Work&Techニュース」 2025/03/27版についてお伝えしました。

引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!

この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!

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