
みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。
「週刊Work&Techニュース」 2025/04/25版をお送りします!
今週のワークとテックの主なニュースをざっとチェックし時流をつかんでいただくことができますよ。
では、行ってみましょう!
Facebook、インスタなどで「Apple Intelligence」利用不可に–Meta、自社AI優先か
Metaは、FacebookやInstagram、WhatsApp、Threadsなど自社が提供するiOSアプリで、AppleのAI機能「Apple Intelligence」の利用をブロックしていることが明らかになりました。
これにより、iPhoneやiPadのユーザーは、これらのアプリ内で文章の校正や書き換えができる「作文ツール」や、AIによるカスタム絵文字「Genmoji(ジェンモジ)」などの機能が使えなくなっています。Metaは公式な理由を明かしていませんが、アプリ内では自社の「Meta AI」が優先的に利用できるようになっています。

Apple Intelligenceは、iOS 18以降のiPhoneやiPadで利用できる便利なAI機能で、文章の校正や要約、画像生成などが可能です。
多くのアプリで標準機能として提供されますが、アプリの開発者がこの機能をオフにすることもできます。
Metaはすでに自社のAIである「Meta AI」を各アプリに組み込んでおり、ユーザーにまずは自社のAIを使ってもらいたいという意図があるのでしょう。
また、MetaとAppleは、App Storeのルールやプライバシーに関する方針を巡って、これまでも意見の衝突がありました。今回の措置も、AIという新たな領域での主導権争いの一環として捉えることができるかもしれません。
LINEも先日同様に「LINE AI」を搭載しましたね。サービスを提供する側と端末のOSを提供する側で、AI利用ユーザーの獲得競争が今後激化していくことが予想されますね。
ChatGPTへの”ありがとう”は数億円のコスト増で論議。アルトマンCEOは「価値ある出費」と評価
あるユーザーが「人々がAIモデルに『お願いします』や『ありがとう』と言うことで、OpenAIはどれだけの電気代を失っているのだろう」と投稿したことに対し、OpenAIのサム・アルトマンCEOは「数千万ドルの価値ある出費」と前向きに評価しました。
このやり取りの背景には、ユーザーの礼儀正しいやり取りがAIの計算処理を増やし、サーバーの電力消費を押し上げるということがあります。これを受けてSNS上では「AIにも礼儀が必要か」といった議論が巻き起こっています。

ChatGPTのようなAIモデルは、入力されたすべての単語を処理して応答を生成します。そのため、「お願いします」や「ありがとう」といった一見不要な言葉も、実際には計算リソースを消費することになります。
一人ひとりの小さな「ありがとう」も、ChatGPTのような大規模なサービスで考えると、総計で数億円ものコスト増につながる可能性があるということですね。
しかし、サム・アルトマンCEOはこれを「価値ある出費」と捉えています。「ありがとう」という言葉は、AIとの対話において承認や肯定の意味合いを持ち、より自然なコミュニケーションを築く上で重要な役割を果たすのかもしれません。
また、AIが利用者をパーソナライズしていく過程で、「よく感謝する人」として認識される可能性も考えられます。
皆さんは、普段AIに対して感謝の言葉を伝えますか?
授業の出欠管理も「顔認証」–大阪大学が学内に本格導入へ
大阪大学は、学内での顔認証技術の本格導入を進めています。これまで図書館の入館や図書の貸出で活用されてきた顔認証を、今後は授業や試験の出欠管理にも応用していく方針です。
学生や教職員は、顔認証によって学生証や教職員証を取り出すことなく、スムーズに施設を利用できるようになります。
統合ID基盤「OUID」と連携し、約3万人の学生・教職員の利便性向上と業務効率化を目指しています。

大阪大学では、これまで図書館などで利用されてきた顔認証システムを、いよいよ授業や試験の出欠確認にも活用していくようです。これにより、学生証を忘れてしまった場合でも出席が認められるなど、学生や教職員の手間が大幅に削減されることが期待されます。
また、顔認証技術は、単に利便性を高めるだけでなく、セキュリティの強化や不正行為の防止にも繋がります。例えば、ある大学では、授業の出席確認に学生証によるカード認証システムを導入しているものの、友達に代わりにタッチしてもらうといった不正が後を絶たないという話も聞きます。顔認証であれば、このような不正を防ぐ効果が期待できますね。
なお、今回導入されるパナソニックコネクトの顔認証技術は、マスクを着用している場合や顔に傷がある場合でも認証が可能とのこと。技術の進歩はすごいですね。
OpenAIはGoogle「Chrome」買収に関心、幹部が独禁法訴訟審理で証言
米国で進行中のGoogleに対する独占禁止法訴訟の審理で、ChatGPTを手掛けるOpenAIの幹部が「もしGoogleがChromeブラウザーを売却することになれば、買収に関心がある」と証言しました。
これは、米司法省がGoogleの検索事業の独占状態を是正するため、Chromeの売却を求めていることを受けたものです。
ただし、GoogleはChromeの売却には否定的で、訴訟の判決に対して控訴する方針を示しています

Google Chromeは、世界で最も多くのユーザーに利用されているウェブブラウザーであり、インターネット利用者の約6割が使用していると言われています。
米司法省は、Googleが検索エンジンのデフォルト設定などを利用して市場での支配力を維持していると指摘し、競争を促進するためにChromeの分離・売却を提案しています。
もし、OpenAIがChromeを買収することができれば、AIを中心とした全く新しいブラウジング体験、いわゆる「AIファースト」の実現を目指したいと考えているようです。
しかし、もしOpenAIがChromeを買収した場合、今度はOpenAIがウェブブラウザー市場において独占的な支配力を持つのではないかという懸念の声も上がっています。確かに…と思いますが。
マッチングアプリ、コロナ禍から急増 6年間で5.6倍に
マッチングアプリの市場が、コロナ禍をきっかけに大きく拡大しました。東京商工リサーチの調査によると、運営会社の数は2019年の5社から2025年には28社と、わずか6年間で5.6倍に増加しています。
特に20代・30代の若者を中心に利用が広がり、結婚相手と出会った場所としてもマッチングアプリが最も多くなっています。近年は40代以上の利用も増え、幅広い世代に浸透しています。

コロナ禍において、「三密」を避ける生活様式が求められる中、従来の合コンや婚活パーティーといった対面での出会いの機会は大幅に減少しました。
その代わりに、オンラインで手軽に始められるマッチングアプリが急速に普及したと考えられます。スマートフォンの普及もこの流れを後押ししました。
また、かつては「出会い系」といったネガティブなイメージを持たれていたマッチングアプリですが、近年では安心・安全を重視したサービスへと進化し、真剣な恋愛や結婚を目的とした利用者が増えています。
たしかに、一方では職場や仲間内の関係に影響を与えたくないということで、身近なコミュニティを出会いの場とはしないという意見も多くと聞いていますしね。
時代の変化を感じますね。
まとめ
以上、「週刊Work&Techニュース」 2025/04/25版についてお伝えしました。
引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!
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