
みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。
「週刊Work&Techニュース」 2025/05/08版をお送りします!
今週のワークとテックの主なニュースをざっとチェックし時流をつかんでいただくことができますよ。
では、行ってみましょう!
Google解体、米司法省がネット広告も分割要求 検索に続き
アメリカ司法省は5日、Googleのインターネット広告事業が独占状態にあるとして、事業の一部売却を求める是正案を連邦地裁に提出しました。
これが認められれば、Googleは広告取引システム「AdX」や広告サーバー「DFP」などの事業を分割・売却することになります。
司法省は、こうした措置で市場の競争を回復できると主張していますが、Google側は反発し、控訴する方針です。

Googleといえば米司法省から「Google Chrome」の分割も要求されていましたね…今回は、それに加えて「広告」事業の分割の要求となります。
背景には、もっとたくさんの会社が公正に競争できるようなデジタル広告市場にしたい、という政府の強い思いがあるようです。これから裁判所がどう判断するのか、目が離せません。
ただ、もし本当に事業を分けるとなると、その規模の大きさを考えると、買い手を見つけるのも、分けた後の運営をどうするのかなど、実現性の課題も多そうです。
OpenAI、営利企業への移行断念 SBGからの資金調達に影響も
対話型AI「ChatGPT」を開発したアメリカのOpenAIは、営利企業への転환計画を断念し、今後も非営利法人が経営権を維持する方針を発表しました。
営利化によって投資家からの資金調達を容易にする狙いがありましたが、公益性が損なわれるとの懸念や社内外からの反発が強まったため、従来の体制を維持することになりました。
これにより、ソフトバンクグループからの大型資金調達計画にも影響が出る可能性があります。

ChatGPTで有名なOpenAIですが、もともとは「人類全体への貢献」を掲げて設立された非営利の組織です。
ただ、AIの開発には、ものすごくたくさんのお金がかかる…そこで、もっと資金を集めやすくするために営利企業になろうか、という話が出ていたものの、AIの安全性を疑問視する声や、みんなの役に立つという大切な目的が薄れてしまうんじゃないかという心配の声も大きかったんですね。
結果として、これからも非営利の組織が中心となって運営していくことになりました。
こうなると、少し心配なのがお金集めのことです。例えば、ソフトバンクグループからの大規模な資金援助の話も、営利企業になることが前提だったようなので、計画が変わってくるかもしれません。
また、Microsoftは引き続きOpenAIを支えていくと思いますが、利益の分け前については見直しがあるという報道もあります。
これが今後のAI開発競争や各社との関係性にどう影響するのか、気になるところです。
NotebookLMの“中身”が進化 「Gemini 2.0 Flash」からアップデート
GoogleのAIメモアプリ「NotebookLM」は、搭載するAIの中身を「Gemini 2.0 Flash」から「Gemini 2.5 Flash」へとアップデートしました。これにより、情報処理や応答生成のスピードと精度がさらに向上しています。
また、音声概要機能や多言語対応など、ユーザーの利便性を高める新機能も追加されました。NotebookLMは、より多くの情報を効率的に整理・活用できるツールとして進化を続けています。

皆さんは「NotebookLM」というGoogleのAIサービス、もうお使いになりましたか?
ただのメモアプリと違って、自分がアップロードした資料からAIが自動でまとめを作ってくれたり、質問に答えてくれたりするツールです。「AIポッドキャスト」を生成する「音声概要」の機能でも盛り上がりましたよね。
そのNotebookLMに搭載されているAIが、今回さらにパワーアップしました。「Gemini 2.0 Flash」から、新しい「Gemini 2.5 Flash」になりました。これにより、物事を深く考えたり、筋道を立てて説明したりする能力がさらに強くなったそうなので、お仕事や勉強で情報を整理したり分析したりする時に、もっと頼りになりそうです。
僕もNotebookLMのAIにはやや物足りなさを感じていたので、今回の進化は嬉しいニュースです。
Apple、ブラウザーでのAI検索を検討-アルファベット株急落
アップルが自社のウェブブラウザーSafariでAIを活用した検索エンジンの導入を検討していることが明らかになりました。
これにより、現在Safariのデフォルト検索エンジンであるグーグルの立場が揺らぐ可能性が指摘されています。アップルの幹部エディ・キュー氏は、AI検索サービスが従来の検索エンジンに取って代わると予想し、今後SafariにOpenAIやPerplexityなどのAI検索を追加する方針を示しました。
この発表を受け、グーグル親会社アルファベットの株価は一時7%超下落し、アップル株も2%下落しました。

iPhoneでおなじみのAppleが、Safariブラウザで使う検索エンジンに、AIを活用した新しいものを入れようかと考えている、というニュースです。
最近、AIが進化してきて、私たちが情報を探す方法も、キーワードを入れて検索結果のリストを見る、という形から、AIに直接質問して答えを得る、という形に変わりつつありますよね。
もしこれが実現すると、これまでSafariの標準検索エンジンだったGoogleにとっては、大きな変化になる可能性があります。広告収入や検索市場でのポジションにも影響が出てくるかもしれません。
しかし、AppleとGoogleは、長年Safariのデフォルト検索エンジン契約を結んでおり、Googleはその見返りとして年間約200億ドル(約2兆8700億円)を支払っています。
GoogleはSafari搭載による広告収益を見込んでのことですが、新しいAI検索サービスとして名前が挙がっているOpenAIやPerplexityが、同じような金額を支払えるのかも気になるところです。
AI競争は「Googleの圧勝」で終わるのか? Gemini 2.5 Proの衝撃
米Googleが発表した最新AIモデル「Gemini 2.5 Pro」が、世界中のテック系ユーチューバーや開発者から大きな注目を集めています。YouTubeでは「GoogleがAI競争に勝利した」との声も上がるほどで、実際に各種ベンチマークやコーディング能力で高い評価を獲得。
特に、膨大な情報を一度に処理できる「100万トークン」のコンテキストウィンドウや、複雑な推論力、そして新たなAIエージェント連携プラットフォーム「Agent Space」などが業界に衝撃を与えています。
一方で、他社も技術開発を進めており、今後のAI競争の行方に注目が集まっています。

少し前のことですが、Googleが発表した新しいAIモデル「Gemini 2.5 Pro」が、ものすごいと話題になっているとのこと。
また、Googleさんは広告ビジネスで得た資金力も、AI学習に必要なデータも豊富に持っていますから、AI競争でいうと、確かに有利な立場にいるように見えますよね。
さらに、「Agent Space」という新しい仕組みも発表されました。これは、会社で働く皆さんが、AIにもっと仕事を手伝ってもらえるようにするためのもので、普段使っているGoogle Workspaceのツールや、Salesforce、Slackといった他の会社のサービスとも連携できるというものです。
さて、本当に「Google圧勝」となるのでしょうか。
まとめ
以上、「週刊Work&Techニュース」 2025/05/08版についてお伝えしました。
引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!
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