みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、嫌なつながりを減らして、良いつながりを増やすです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
つながりについて考える
今日は、つながりについてもうちょっと考えてみたいと思っています。
というのも、先日510回の放送キャリアのチャンスを増やすために普段からできる3つの行動で、つながりを増やすこと、学び続けること、発信することの3つが大事ですよっていう話をしたんです。
このつながりについて、今日はもう少し深掘っていきたいなと思います。
社会学者のマーク・グラノヴェッターさんの調査
なぜつながりを増やすといいのかということを示す有名な研究結果がありまして、それから紹介したいなと思っています。
社会学者のマーク・グラノヴェッターさんという方が、だいぶ前ですが1970年にある調査をしました。転職とか職を得ようという行動を取った人たちが、その仕事を得るために決定的に役立つ情報を誰から得たのかということを調査したんです。結果はこうです。
- よく会う人、週2回以上会う人から:16.7%
- 1週間に1~2回会うかどうかまでの人から:55.6%
- 1年で1回も会わないような、滅多に合わない人から:27.8%
1週間に1~2回会うかどうかの人から得られた情報が最も役立ちましたと答えた人が、なんと55.6パーセントだったんです。
弱い紐帯を広げよう
マーク・グラノヴェッターさんは、普段からよく会っているつながりが強い人とのつながりのことを「強い紐帯(ちゅうたい)」と呼んでいます。
例えば家族は、当然毎日のように会いますよね。職場の方も、基本的には平日毎日会いますので強い紐帯になるということなんです。
一方で、時々会うような人。この人のことは「弱い紐帯」と呼んでいます。ただし、この弱い紐帯の人たちから得られる情報が有益なことが多いということなので、この現象を「弱い紐帯の強み」という風に表現しているんです。
多くのビジネスパーソンだと、基本的には家庭と会社の2つのコミュニティだけに所属していることが多いです。
つまり、「強い紐帯の数少ないつながり」というネットワークを持っているというのが皆さん基本になるわけです。
それだけだと、「弱い紐帯の強み」を生かすことができませんので、もっとネットワークの範囲を広げて、弱い紐帯も多く作っていこうというのが望ましいということになります。
そのためにおすすめしたいのが、SNSと第3のコミュニティに参加することです。
第3のコミュニティは、例えば地域活動とかPTAでもいいですし、興味のあるコミュニティがあればそれに入っていくという方法もあります。
プログラミングとかデジタルスキルとかに興味があるのであれば、僕が運営しているノンプロ研のようなコミュニティに飛び込んでみるというのもいいんじゃないかなと思います。
良くないつながりもある
このように、弱い紐帯として活用できるようなつながりを増やしていくことで、仕事に関しても有益な情報を得られたり、僕みたいにビジネスをしているのであれば新たな仕事を得たり、そういった機会を増やすことができるということになるかなと思うのです。
とはいえ、この弱い紐帯もじゃんじゃん増やせばいいかというと、そうとも言い切れないかなというところがあります。
というのも、弱いつながりだとしても、良くないつながりもあるんです。
例として、僕の独立当初の良くなかったつながりについて話をしたいなと思います。
僕の良くなかったつながり
約束の金額を払わない人
独立した時に、サラリーマン時代でつながりのあったある方からの紹介で、継続的な業務委託のお仕事をいただけたんです。
ただ、1ヶ月仕事をさせていただいた後に請求書1ヶ月分を出しますよって話をしたら、予定通りの金額が払えないから半分にしてくれという交渉があったんです。
僕からすると、もう1ヶ月約束通りに動いたのでその分いただかないと困るという話だったんですが、どうやら当てにしていたお金が得られなくなってしまったらしいんです。
僕にとっては全くそんな話は関係ないので食い下がったところ、その方は逆上して怒ってしまったりしたんです。
この人とそのまま付き合ってもいい仕事にならないなということで、半額しかもらえないのは残念だったんですが、そこでそのお付き合いはもうお終いにしました。
メンターの案件~最終日に無茶なサポート依頼
あと別の案件もあります。ウェブサイトの構築に関して、自分でWordPressを使ってやるのでそれをちょっとサポートしてほしい、教えてほしいという話がありました。
1ヶ月間メンターとし、チャットでサポートしますので、その間に作りたいウェブサイトを作ってくださいといった内容だったんです。
途中、チャットで何度かサポートしながら、ようやくサイトとしては出来上がったんですが、なんと最終日に、今まで教えてもらったことを全部忘れてしまったので、もう1回教えてくださいと言ってきたんです。
しかもその連絡が来たのが夜8時だったんです。
多少であるならばサービスで対応することも可能なんですが、最終日に今までの1ヶ月分を全部教えてくれ、こんなとんでもない依頼をしてくるのはちょっとやばいなと思いまして、1ヶ月継続を提案するという手もあったんですが、丁重にお断りしてそこで終了ということにさせていただきました。
前任者最終日に情シス外注請負
さらにもう1つ紹介したいと思います。
ある中小企業から、情シスの担当者が退職をしてしまうのでその情シス担当を外注で依頼できないかということで、僕のところに話があったんです。
じゃあ、今やられている業務の内容を確認させてくださいということで、その会社さんに連絡したわけです。
そしたら、その情シス担当の方が本当にその日最終日だったんです。しかも、情シスの担当の方は僕に引き継ぎをする気満々なわけです。
おお、ちょっと待ってくださいと。
まだ仕事を受けるとも決めてないし、そもそも受けられる内容の話ではないかもしれないので引き継ぎはできませんよとお伝えしたんです。
じゃあ、わかりましたということで、その業務の内容を聞いたんですが、正直かなりややこしい案件でしたし、ちょっと仕事の進め方としてやばそうな香りがしましたので、その話は非常に高いお見積もりを出させていただいて、お断りいただいたという流れになります。
弱い紐帯の中でも良い紐帯を増やしていく
このとんでも案件も、実はいずれも時々会う方からの紹介案件だったんです。つまり、弱い紐帯からの紹介になるわけです。
なので、弱い紐帯でもなんでもあればいいかというと、そうでもないなわけですね。
ただ、この後ビジネスを続けていく中で、このようなとんでも案件にはほぼ出会わなくなりました。これは皆さん、なぜだと思われますでしょうか。
おそらくなんですが、僕がブログやSNSで熱心な発信活動をしていたからだと思うんです。
つまり、徐々にSNSとかブログとかのメディアパワーが増えてきて、それを見た方からのご注文の比率が増えてきたというところがあると思うんです。
そうすると、僕がどういう仕事が得意でどういうスタンスでやっているか、それをよくご覧になられている人たちからの問い合わせやオファーになりますので、お互い気持ちよく仕事する状態からスタートできるんです。
一方で独立当初というのは、その発信活動が十分にできていなかったので、もしかすると仕事に困っているみたいだから仕事をあげてくれといったような感じで紹介をいただいてしまっていたのかもしれないなと思います。
この弱い紐帯をうまく増やしていくためには、キャリアのチャンスを増やすために普段からできる3つの行動のうち、発信が有効だったよねっていう話なんです。
それによって、弱い紐帯の中でも良い紐帯を呼び出せる、そして、万が一良くない紐帯があったとしたら、そことのお付き合いはどんどん減らしていくということです。
自分のネットワークを質の良い弱い紐帯が十分にある状態にしていくというのがいいんじゃないかなと思います。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「嫌なつながりを減らして、良いつながりを増やす」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。