みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、今さら聞いてもいいIT用語 #14: 「RPA」です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
RPAとは
今日紹介します今更聞いてもいいIT用語はRPAになります。
聞いたことあるなというリスナーさんもいらっしゃるかなとは思うんですが、今一度、復習的に紹介をしておきたいなと思っています。
RPAは、何かと言いますと、「Robotic Process Automation」、これの頭文字を取ってRPAと言います。
その名にある通り、ロボティック、つまりロボット的にプロセス手順を自動化するオートメーションということなんです。
たとえば、マウスカーソルを移動して画面のある場所をクリックしたり、もしくはキーボードをタイプして入力して送信する。
このような、人がコンピューターの画面上で行っている操作、これを、ロボットを作成して、そのロボットにやってもらおう、そういった技術なんです。
たとえば、社内のシステムにログインして、社員1人1人の名前をクリックして、その添付している資料をダウンロードして、これを社員全員分やらなきゃいけない。
そんな作業があったとしたら、もうめんどいし、すごい時間かかるなって思うわけですよね。
その手順をロボットに代わりにお願いしてしまうということなんです。
日本でRPA導入が進む理由
日本では、2016年頃から働き方改革も相まって、かなりブームになりましたね。
大企業で言うと、半数程度が導入しているとも言われています。
さらに、日本市場はRPAの市場としてはかなりシェアが高いらしく、全世界の25パーセントが日本市場のシェアであるとも言われています。
RPAの導入がどんどん進んだこと、そして日本市場で特にそれが顕著だということには、いくつか理由があるんです。
学習コストが低い
1つは学習コスト。これが低く抑えられるという話です。
RPAの特徴として、ドラックアンドドロップなどのわかりやすい画面操作でロボットに手順を教えることができるです。
さらに人の操作をそのまま記録するレコーディングと呼ばれる機能も搭載されていて、たとえば他の自動化の手法、プログラミングなどに比べるとかなり低い学習コストで導入ができるというところがあります。
とはいえ、ここ、ものすごく期待しすぎちゃっているケースもありまして、だからといって学習ゼロで済むかというと、そういったことでは全然ないわけです。
学習は必要ですし、より高度なことをやろうとすればするほど、それなりの知識、経験が必要になります。
場合によっては、プログラミングと同じぐらいの難しさを感じるポイントも出てくるんじゃないかなと思います。
なので、学習コストは低く抑えられるんですが、期待しすぎは禁物ということです。
自動化の対象となるアプリケーションの幅が広い
もう1つのRPAのメリットなんですが、自動化の対象とできるアプリケーションの幅が広いというのがあります。
たとえば、プログラミング言語VBAとか、Google Apps Scriptで言うとマイクロソフト製品とかGoogle製品とか、そういったアプリケーションの対象が限られているですが、RPAの場合は画面上での操作をそのまま自動化するという実現方法なので、画面に表示して操作さえできればオッケーなです。
日本企業で言うと、自社独自で開発したシステムを業務として使っているケースも少なくありませんので、そういったアプリケーションも操作対象にできるのはかなり大きいということが言えます。
導入のしやすさ
さらにもう1つメリットを挙げるとすると、導入のしやすさがあります。
既存の業務フローを変更せず導入できる
人が画面で操作をしている通りに自動化をすることができますので、既存の業務フローを変える必要はないんです。
画面で確認できる
さらに、RPAでロボットを実際に走らせている様子を画面でそのまま確認することができますので、仕事をさせている感みたいなのが結構わかりやすかったりするんです。
特に社内での導入検討時。
この時の説明とかプレゼンテーションはかなりしやすいんじゃないかなと思います。
このように学習コストが低い点と、それから既存のシステムや業務フロー変えなくて済むという導入のコストが低いという点。
ここから、日本では特にブームになってきたと言えるんじゃないかなって思います。
RPAサービスの種類
有名なRPAのサービス
今出回っているRPAのサービス、結構たくさんあるんですが、有名なもので言うとUiPath、それからWinActor、あとはBizRobo!といったものが挙げられます。
ただ、この辺りのサービス、そこそこ値段が張るんです。
サービスにもよるんですが、1ライセンスあたり年間数十万から場合によっては100万ぐらいかかると言われています。
さらに、導入後、みんながロボットを作れるようにレクチャーをしてくれたりとか、難易度の高いロボットを作ってくれたりとか、そういったことのためにRPAの提供会社から人を送り込んでもらう必要がある、そういったケースもよく見受けられます。
なので、RPAの導入にはかなりお金をかけてきたケースが多いんじゃないかなと思います。
また一方で、資金力のない中小企業などは、RPAはちょっとうちには無理。
そういった判断をしてきたことも少なくなかったんじゃないかなと思うんです。
無償で利用できるMicrosoft Power Automate Desktop
ただ、昨今で言うと、その状況は変わってきています。
というのも、MicrosoftがPower Automate Desktopというサービスを提供し始めたんです。
略してPAD(バッド)となんて言われていますが、これ、Windows10以降がインストールされていれば、機能に多少の制限はあるんですが、無償から利用することができます。
さらに、他のRPAと同様に画面上の操作、これに関しては基本的に自動化できますし、WindowsやOffice製品の自動化なんかで言うと、メニューも豊富にあって、かなり実現できることが幅広いんです。
なので、今からRPAを導入するとか、個人でスキルアップとして練習したい、そういった場合は、このPAD、Power Automate Desktopから入るのがいいんじゃないかなと思います。
RPA導入時の注意点
最後に、RPA導入時の注意点についてお伝えしておきたいと思います。
あらかじめ用意された処理しかできない
まず1つが、画面上の操作、もしくはあらかじめ用意された処理しかできないという点が挙げられます。
RPAを使えば何でもできるというわけではないので、できないこともあるという前提で取り組む必要があります。
実行速度が早くない
もう1つが実行速度が速くないというのがあるんです。
画面上をトレースするような形で動作しますので、大量の処理をしたいのであればそれだけ時間がかかりますし、そのパソコンに関してはロボットが占有している状態になるです。
大量のデータをなんとかしたいとか、高速に物事をしたい場合には、他の方法を考えた方が良いケースもあります。
ということです。
銀の弾丸ではない
RPAは、学習コストも低くて導入コストも低いということで、かなりメリットは多いんですが、一方で学習ゼロでなんでもできる銀の弾丸ではないです。
あくまで選択肢の1つになりますので、RPAと他の手段と得意不得意を踏まえて、どれをどのように作用するか決めていただきたいなと思います。
まとめ
今日は、今更聞いてもいいIT用語、RPAを紹介させていただきました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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