みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、耳から学ぶ大人のための「情報Ⅰ」: 「情報」とは?そして、どんなメリデメあるの?です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
新シリーズ始まります!「耳から学ぶ大人のための情報Ⅰ」
いよいよVoicyでの新シリーズを始めたいと思います。シリーズのタイトルは「耳から学ぶ大人のための情報Ⅰ」です。
このシリーズは、全ての高校生が学ぶ教科「情報Ⅰ」の中から、ビジネスパーソンのみなさんにも役立ち、面白いと思っていただける内容をピックアップしてお伝えしていくシリーズとなります。
栄えある第1回目なんですが、情報とは何かということについて話をしていきたいと思います。
情報とは何か
僕たちは、テレビとか出版物、インターネット、もしくは日々の会話などを通して情報に触れています。
この情報という言葉、普段から何気なく使っているんですが、その言葉の意味はなんなのか、みなさん答えられますでしょうか。
データと情報って何が違うのとか、知識と情報って何が違うのなど、質問を投げかけられたらみなさんはなんて答えますか。
僕自身は、仕事上、情報とは結構近い位置にいるわけですが、こんな質問をされた時にはっきりと明確に答えることができるかと言われると、ちょっと不安だなと思います。
しかし、高校生の多くが1年生もしくは2年生で学ぶ「情報Ⅰ」では、最初のカリキュラムとして、「情報とは何か」ということについて考えるパートがあるんです。
それと共に、情報の特性ってどういったところがあるのかについても取り扱っています。
情報というと、コンピューターとかプログラミングとかといったイメージがありますが、そういったことを学ぶ上での土台として、「情報とは何か」みたいなことを知っておくのはすごく大切です。
コンピューターとかプログラミングとかとはちょっと縁遠い仕事をされている方でも、今この情報化社会の中で、スマホやメディアから様々な情報を受け取っているわけです。
そんな我々としては、この辺りのことは知っておいて損がないというか、むしろ知っておいた方がいいんじゃないかなと思うわけです。
ではまず、情報という言葉とそれに似たデータ、知識、知恵、この3つの言葉を合わせて整理していきたいなと思います。
データと情報
最初にデータという言葉なんですが、データとは、事実や事柄を文字、記号、数値などで表したもののことです。
たとえば、天気のデータで言えば、晴れとか雨とか曇りとか、そういったものを文字だったり天気記号で表現します。また、気温とか湿度、気圧など、そういった情報は数値で表現されるわけです。
それで、このデータに意味とか価値を付与したものを情報と言います。
天気情報で言えば、地名と天気、降水量などのデータを目にした時に、普通に人はその情報を読み取って何らかの解釈をするわけです。
それが、今から向かおうとしている場所でめちゃめちゃ降水量が多かったのであれば、傘をちゃんと持っていこうとか、ブーツを履いていこうとか、そういった判断の材料になります。
つまり、データの段階では特に意味や価値はないのですが、我々がデータを見た時に、もしくは伝えようとした時、そこに意味とか価値が付与されるのであれば、それは情報ということになります。
情報と知識、そして知恵
では、情報と知識の違いはなんなのでしょうか。
知識とは情報を蓄積したものと表現されています。
たとえば、毎年の天気の情報を蓄積していきます。すると、本州から西の地域では毎年6月から7月は雨が多い、といった知見が得られるようになるわけです。
このように情報と情報を関連付けて蓄積していくことが知識ということになります。
そして、それらの知識を実際の生活や問題解決、目的の遂行のために生かせるようにしたものが知恵ということになります。
ですから、我々にとって1番大切なのは知恵ですよね。
そういった知恵というのは、コンピューターやインターネットが生まれるはるか昔の時代、言ってしまえば人類が生まれた瞬間から存在しているものなわけです。
その知恵や知識の元になる情報というのも当然ながら存在していたことになります。
しかし昨今になって、この情報に関して高校生もちゃんと学んだ方がいいとなってきた背景には、この情報を取り巻く環境が、インターネットとかスマホとか、そういった情報技術の発展によって目まぐるしく変わっているからというところがあるんです。
情報の特性
実体がない
では、情報にはどんな特性があるのでしょうか。まず、1つの大きな特性としては、実体がないというのがあります。
よくリアルの物体と対比されますが、たとえばレストランに行っておいしい料理を頼んでそれを食べたとき、その料理自体は実際の物体なので、食べたらなくなっちゃいますよね。
一方で、そのことを情報として捉えるとどうなるか。
おいしいものを食べたという体験、もしくはその時に撮影した写真をSNSにアップします。
実際の料理を食べた後、その料理はなくなっちゃうわけですが、こうしてアップした体験や画像という情報に関して言うと、この料理を食べたという体験が終わった後もずっと残るわけです。
よく「もの消費」と「こと消費」と言われますが、ここで言う「こと」とは、つまり情報のことだと言えるわけです。
物体がないのに我々はどうやってそれを扱っているのかというと、文字とか音を代わりに使って表現しているわけです。もっと言うと、物理現象を使って表現をしています。
たとえば、紙にペンを使ってインクを染み込ませておく、何らかの法則で電子の状態を並べておいて記録しておく、このような物理現象を使って情報を取り扱っています。
しかし、情報自体には実体がないということなんです。
残存性
さて、実体がないという特性以外にもいくつかの特性があります。
1つは、残存性と言われるんですが、消えづらいということです。
ものは誰かにあげたり食べちゃったりするとなくなるわけですが、情報は、誰かに伝えてもなくならないといった特性があります。
人間の脳というのは、残念ながら覚えたことも忘れてしまう特性があるのですが、それを電子媒体に記録しておけば、ずっとそこに記憶しておくことができるわけです。
見返すことでいつでも情報として取り出せるのは情報の1つの大きなメリットです。
一方で、良くない情報がSNSで拡散されてしまった時に、それを全て消すというのはすごく難しいことだったりします。
複製性
次にお伝えする特性として、複製性、簡単にコピーができるというのがあります。
チラシを印刷してみんなに配るとか、今で言うとインターネットのWebページとして公開することで、全世界に情報をコピーして渡すことができるわけです。
書籍なんかもその手段で、1つの体系だってまとまった情報を1冊の書籍としてみなさんに届けることができます。
一方で、違法コピーの問題があります。
映像や音楽、文書、などの情報は簡単にコピーすることができ、コピーしても元はなくなりませんので、作った本人がコピーされたことに気づきづらいということがあります。
伝播性
最後に紹介する情報の特性は、簡単に伝播できる伝播性というものです。
これは、情報技術の発達によっても大きく進化している部分なのですが、今では、全世界に情報を伝えるというのはインターネットを使うことで誰もが簡単にできるようになりました。
しかし、リアルのものを全世界の人に届けるというのはあまり現実的な話ではありませんよね。
一方で、良い情報だけではなくて、良くない情報、たとえばデマ情報とかフェイクニュースとか、そういったものも簡単にあちこちに伝わってしまうという悩ましい側面もあります。
このように、情報の特性というのはかなり強力な一面があるわけです。
とても便利な部分がある一方で、使い方を間違えると大いに困ったことになるという側面もあります。
まとめ
「耳から学ぶ大人のための情報Ⅰ」第1回目、お送りしてきました。
まずは、情報とは何かということなんですが、データ、情報、知識、知恵この4つの言葉の違いについて確認をしてきました。
また、情報の特性として、実体がないこと、消えないこと、簡単にコピーができること、簡単に伝播できること、この4つの特性について紹介をさせていただきました。
リスナーのみなさんも毎日情報に触れていらっしゃると思いますので、時々今回の話を思い出して、結びつけて考えてみていただければ嬉しいなと思います。
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から『耳から学ぶ大人のための「情報Ⅰ」: 「情報」とは?そして、どんなメリデメあるの?』をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。