みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、コミュニティ「ノンプロ研」はどうやって心理的安全性を確保しているかです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、行ってみましょう。よろしくお願いいたします。
うまくいっていない1on1の弊害
前回は、うまくいってない1on1の弊害が馬鹿にできない、こういった話をさせていただいたんです。
そして、その1on1の弊害として、情報のやり取りがクローズド化していってしまうということが挙げられていました。
残念なことに、少なくないケースで、みんながいる場所で発言するというのを避けてしまいたくなるという傾向が我々にはあります。
変なタイミングで発言をして、空気や読めないやつって思われたくない、初歩的な質問をしてしまって自分がわかってないやつと思われるのが嫌だ。
そういった恐れから、なるべく人が少ないところで発言したいと思ってしまうわけです。
これはリアルの場、たとえば会議とかでもそうですし、オンラインの場、Slackなどのオープンチャットで話す時もそういう風に思ってしまいます。
しかし、そのままにしておくと、情報の流れが偏ってしまって、情報共有の観点やコミュニケーションという観点でうまくないわけです。
心理的安全性とは
そこでポイントとなる概念が心理的安全性と呼ばれるものです。
これは、組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態かどうかということを表す言葉です。
心理的安全性が確保できていれば、どこで誰に対しても発言するのが怖くありませんので、発言を控えてしまおうと思わなくなるということなんです。
結果的に、情報共有やコミュニケーションが活発になるということです。
この心理的安全性、会社組織の運営でもすごく重要とされていまして、とても注目されています。
それとともに、コミュニティ運営でもすごく重要な役割を果たすんです。
みんなが発言を控えてしまうのであれば交流が生まれませんし、交流が生まれないとコミュニティが活性化しません。
そして、みんなの情報や知識がシェアされればされるほどコミュニティーの価値が上がりますが、それがなされなくなってしまうということなんです。
心理的安全性確保のポイント
その点、学習コミュニティノンプロ研では、心理的安全性の確保、かなりうまくいっているんじゃないかなと思っています。
その心理的安全性を確保するために、いくつかの工夫をしていますので、今日はそれについて紹介したいなと思っています。
大きく分けて、そのポイントは2つあります。
オープンでの発言を促す
1つ目は、オープンでの発言を促すということなんです。
みなさん、クローズドでどうしても話したくなってしまうんですが、オープンで発言して大丈夫、むしろその方がいいよということをあちこちで促していくわけです。
たとえば、ノンプロ研で用いているイベントのテンプレートスライドがあるんですが、このオープニングコーナーに必ず質問は正義と書いてあるスライドが差し込まれているんです。
これは、そのイベント中にどんな質問をしてもいいよというメッセージになります。
で、その質問がコミュニティの活性化にも繋がるし、みんなの財産になるということをイベントの毎回冒頭で伝えているわけです。
ですから、イベントに参加するたびに質問は正義なんだ。
そしてそれを推奨するというコミュニティーのスタンスをみなさんに確認していただけるというわけです。
また、コミュニケーションツールとして使っているSlack、こちらでも工夫をしています。
とにかく徹底的にDM、ダイレクトメッセージ、そしてプライベートチャンネル。
これらによるクローズドなやり取りはしないということです。
使う場合は、個人情報などを含むデリケートな対応のみとしています。
それ以外のやり取りはオープンチャンネルで行うように進めています。
もしDMとかプライベートチャンネルで声掛けがあった場合には、その内容はみなさんも知りたいと思っているので、オープンチャンネルで話をしてみてください。
常にそのように促すようにしています。
運営をガラス張りにする
2つ目のポイントは、運営をガラス張りにするというものです。
コミュニティ運営をするにはたくさんの仕事が発生します。
で、そういったコミュニティ運営に関する仕事、このやり取りに関して全てガラス張り、オープンに行うということです。
イベント管理だったりとか、動画制作だったりとか、もしくはライティングとかです。
いろんな仕事があるですが、それぞれSlackのチャンネルを用意しています。
しかし、それらは全てオープンチャンネルなので、誰もがそれらのチャンネルを除いてどういう運営がされているのかということを除くことができるわけです。
また、これらコミュニティーのお仕事に関わる全員が集まる、月1のお仕事ミーティングというものがあります。
これもコミュニティのメンバーであれば誰でもZoomに参加して見学をすることができます。
もしくは、見学だけではなく、質問をしたり、発言をしたりすることも可能です。
また、このお仕事ミーティングの議事録、これも誰もが閲覧できるようになっていますし、アーカイブ動画を後から視聴することもできます。
このように、運営自体がオープンな姿勢を示すことで、このコミュニティではなんでもオープンに発言してオープンにコミュニケーションを取るということが当たり前だ、そういったことを感じてもらえるというです。
ビジネスの場でのガラス張りの運営
これに関して、ビジネスで言うと、Netflixがガラス張りの運営をしているということで非常に有名です。
創業者のリード・ヘイスティング氏はこのように述べているんです。
リーダーができるだけ多くの情報を全社員と共有することで、透明性を率先垂範できるかが重要だ、重大なことも些細なことも、良いことも悪いことも、なんでも公開するのが当たり前だという姿勢を示せば、他の社員もそれに習う。
そして、このように、なんでも公開する、公表するということを「サンシャイニング」と名付けていて、大いに推奨しているということなんです。
ノンプロ研の1on1の事例
さて、前回の放送に関連して、ノンプロ研でも1on1を行っていますので、その事例についても紹介をさせていただければと思います。
ノンプロ研の1on1は、ノンプロ研に入会されたばかりのみなさん、もしくは数ヶ月に1回メールマガジンで募集をして、応募してくださったみなさんに僕が30分程度の1on1を提供するというものです。
1on1の目的を明確にする
その目的は非常に明確でして、その方がノンプロ研をどう活用していくかということについて話すというものです。
入会されたばかりの時は、入ったコミュニティどんな活動をしているかわからないですし、情報もたくさんあってよく掴めない状態なんです。
したがって、どう活用したらいいかわからない、何から始めていいかわからないということになりやすいわけです。
もしくは、しばらくノンプロ研に参加していない方も足が遠のいてしまっているということがあるわけです。
しばらく経つと、ノンプロ研の活動内容も結構変わっていたりするので、そこで混乱してしまうということはよくあります。
そこで、みなさんと実際に1on1で30分顔を合わせて、1回話す機会を設けるわけです。
僕がみなさんのニーズを引き出しながら、それであればこういったイベントに参加するといいよ、こういったSlackのチャンネルがあるので参加してみるといいよと言った最初の1歩を促すわけです。
顔を合わせるので安心感を持ってもらえる
さらに、やはり顔を合わせるということで安心感も持っていただけるというメリットもあるのかなと思います。
このように、1on1の目的は明確なので、それ以外の会話、たとえば噂話とか陰口とか、そういった話はもちろん出てこないわけです。
さらに、みなさんの悩み事に関しては、僕は聞くこともあるんですが、僕自身はタスクを抱えずにみなさん自身に行動を促すようにしています。
その行動の先に他のメンバーが助けてくださるという場合がありますので、そこはうまくバトンタッチするのを意識しています。
まとめ
ということで、今日はコミュニティ「ノンプロ研」はどうやって心理的安全性を確保しているかについて話をさせていただきました。
これは会社組織でも実現しようと思えばできる話だとも思うので、ぜひチャンスを見つけて、たとえば自分のチームから始めるというやり方でトライをしてみていただければなと思います。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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