みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、今さら聞いてもいいIT用語 #23 「VPN」です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
インターネットを安全に利用するための技術VPN
インターネット、我々はいつも便利に使っていますよね。
Webサイトを見たりとか、スマホアプリを使ったりとか、メールをしたりとか、様々な目的で使われるのがインターネットとなります。もう完全になくてはならない存在になったと言っても過言ではありません。
そんなインターネットを安全に利用するための技術がVPNというものになります。
そもそもインターネットというのはみんなで使うもの、公衆網であるため、誰もがインターネットに流れているデータを見ることができるわけです。しかし、それは悪意のある攻撃者であっても同じことが言えるわけです。
たとえば、カフェなどのフリーWi-Fi、あちこちで利用することができますが、その通信を盗み見されたりとかデータを改ざんされたりとか、そういったリスクがあるわけです。そこで登場するのがVPNという技術になります。
VPNとは
VPNというのはVirtual Private Networkの略です。
日本語で言うと仮想的なプライベートネットワークになります。VPNを使って通信をする場合、その公衆回線上に、送信者と受信者の間に他の人が覗き見ることができない仮想的なトンネルを作るような、そういった状態を作って通信をすることができます。
そのトンネルを作ること、トンネリングなどと言いますが、そのトンネルを通して安全に通信を行うことができるようになるわけです。
具体的には、VPNを使って通信するときには、閲覧履歴やIPアドレスや位置情報、デバイスで通信している内容、こういった情報を他から見えないようにして通信をすることができるようになります。
VPNの利用シーン
外出先の無料Wi-Fiを安全に使いたい時
さて、VPNどんな時に使うかという話なんですが、1つは冒頭でお伝えした通り、外出先の無料Wi-Fiを安全に使いたい時が挙げられます。
たとえば、テレワークをしている従業員が公衆Wi-Fiを利用している場合、通信が他のユーザーに覗き見されてしまうリスクがあるわけです。
その中で、大事な顧客の情報とか業務上のやり取り、これを行うことは情報漏洩につながる危険性があるので、何も対策せずに通信をするというのは避けた方が良いわけです。
ここでVPNを使って、そのリスクを低減することができます。
地域情報を隠してアクセスしたい時
さて、実はVPN、こういったセキュリティ上の理由以外の目的で使われる時があります。それは何かと言うと、地域情報を隠してアクセスしたい時なんです。
たとえば、Netflixなど動画配信サービスでよくあるんですが、特定の国でしか見られないコンテンツというのがあります。
それを他の国にいながら楽しみたい時、そういった時にVPNを使うわけです。
たとえば、大人気のジブリの作品があります。日本からだと権利上の関係でNetflixで見ることができないんです。
しかし、たとえばフランスとかドイツとか他の国々であれば権利上見ることができて、楽しむことができるということがあります。
そういった時に、各国のVPNサーバーに接続してからNetflixにアクセスすることでジブリ作品を視聴することができるということなんです。
さて、この方法なんですが、サービスによっては禁止されていますし、中国やロシアのようにVPN自体規制のある国もありますので、その点はよく確認した上で注意して活用していただければと思います。
VPNサービスの選び方
さて、ではVPNを使うにはどうしたらいいでしょうか。まず、分かりやすい選択肢として無料か有料かという点があります。しかし、無料のVPN、セキュリティ面のリスクがありますので、使わない方が良いでしょう。
VPNサービスを提供するには、VPNサーバーが必要なんです。その管理、維持には普通にお金がかかります。
では、無料のVPNがそのお金をどうやって調達しているのでしょうか。
ちなみに、VPNのサーバーの管理者はその通信を監視することができますので、これらを複合的に考えると、無料のVPNを使うのはかなり心配だなと思えるはずです。
有料VPNサービス
一方で、有料のVPNサービスですが、個人向けであれば月々数百円から1000円程度でいくつかのサービスが提供されています。
安いに越したことはないと思われるかもしれません。が、今、テレワークの普及によってVPNサービス利用者がかなり増えているらしいんです。
それによって通信遅延。いわゆるVPN渋滞と呼ばれるものが通信速度に影響してきます。
セキュリティのためとはいえ、通信速度が著しく低下するのは避けたいですよね。その辺り、セキュリティ面や通信速度これも踏まえて、料金は決まっていますので、数あるサービスを比較して自分に合ったものを探していくということになります。
ちなみに法人向けで言うと、プランと利用者数によって異なるので、法人向けのVPNサービスを調べて見積もりを取ってみていただければと思います。
YouTubeプレミアムが強制的に解除されている
さて、このVPNに関連して1つニュースがありましたので紹介しておきたいと思います。
YouTubeの広告なしプランYouTubeプレミアムなんですが、それが強制的に解除されるという事件が起きているという報道があったんです。
せっかく有料で登録しているユーザーなのに、なぜわざわざYouTubeが解約して回っているのかという話なんですが、これはVPNが関わっているんです。
VPNを使って居住国を偽装する理由
というのも、VPNを使って居住国、つまり住んでいる国を偽って登録しているユーザーがいる。それに対する対策ということで強制的に解消しているという話なんです。
なぜユーザーたちは居住国を偽っているかというと、国によってYouTubeプレミアムの月々の料金が変わるという話なんです。
具体的には、日本の場合月々1280円なんですが、インドで登録するとそれが約246円。トルコで登録するとそれが約280円になるという話です。相対的に安い国に偽って登録する。そういったユーザーがいるという話なんです。
VPNを経由するとIPアドレスや位置情報は隠されます。ただ、Googleの広報は本件について、以下のように回答しています。
最も正確なプランとオファーを提供するために、ユーザーの国を判別するシステムを導入している。
このように答えていまして、さすがGoogleさんだなという感じですよね。
まとめ
はいということで、今日は今更聞いてもいいITOシリーズVPNという言葉を紹介させていただきました。
特に不特定多数の方が使っているであろうフリーWi-Fiを使う時には、皆さんぜひ注意していただきたいですし、より安全に使いたい場合にはぜひVPNの利用を検討していただければと思います。
今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「今さら聞いてもいいIT用語 #23 「VPN」」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。