本日8/21発売『ChatGPTで身につけるExcel VBA』のあとがきを全文紹介

みなさん、こんにちは！タカハシ(@ntakahashi0505)です。

本日8/21にいよいよ書籍『ChatGPTで身につけるExcel VBA』が発売されました！！

今回、出版をお願いしておりますマイナビ出版さまのご厚意により、当ブログに『ChatGPTで身につけるExcel VBA』のあとがきを全文掲載しても良いと許諾をいただきました。

まだ、本書をご覧になっていらっしゃらない方も多いと思いますが、著者としては書き終わっているので「おわりに」の気分なのであります。

本書の発売に際して、どのような思いを持っているのかを書かせてもらってますので、ぜひご一読くださいませ。

ということで、本記事では『ChatGPTで身につけるExcel VBA』のあとがき全文を掲載させていただきますね。

では、行ってみましょう！

おわりに
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おわりに

これまで、いくつかの出版社さまからVBAの入門書を書きませんかと、ご依頼をいただくこともありました。しかし、VBAに関しては、すでに素晴らしい書籍が多数存在していますので、あえて私がVBAの入門書を書く必要はないだろうと感じていました。

しかし、2024年1月のこと。本書の編集をご担当いただいた伊佐さんからのメールは、そんな私の興味をぐいと引き寄せるものでした。

「VBAの学習そのものをChatGPTを使って行うという書籍を書いたらどうなるのか？」

ご連絡いただいてから、私の頭の中はそのことでいっぱいになってしまいました。本書で実現したいこと、執筆する上で課題となるポイントを整理して、打ち合わせに臨んだのは、その1週間後。そこで私は「執筆します」とお伝えしました。

2022年にChatGPTが登場してからというもの、生成AIは「人間はどうプログラミングと付き合うべきか」を大きく変えてしまいました。

だとすると、ノンプログラマーがVBAに入門するとき、それはどのような学び方になるのか、書籍はどのような役割を果たすべきなのか。イロハを知らない初心者のプログラミング学習において、果たして生成AIはどのような効果を生み出すものなのか。

これらの問いと、その答えを出すプロセスは、たいへんエキサイティングなものでした。ChatGPTは気ままに回答することもあります。おかげでやっかいな壁もいくつかありましたが、試行錯誤や研究を重ねる日々はワクワクするもので、それを乗り越えるひらめきが降り立った瞬間の快感はたまらないものでした。

さて、このようにして生成AI時代のVBA入門の新たな形を示すものとして誕生したのが、本書「ChatGPTで身につけるExcel VBA」です。

本書による学習体験はいかがだったでしょうか。ノンプログラマーがVBA習得にかかる学習時間は数百時間と言われてきましたが、その学習時間は短縮されたのでしょうか。これまで、VBAの学習で挫折する人は少なくありませんでしたが、その数を減らすことはできたのでしょうか。孤独で辛い、そのように感じられていた学習は、楽しくワクワクするものになったのでしょうか。もし、そうであればたいへんうれしく思います。

そして、こうして身につけたVBAとChatGPTのスキルが、あなたの「働く」の価値を高めることにつながることを願っています。

さて、お伝えしたとおり、本書のきっかけは編集の伊佐さんのお声がけでした。ここまで細やかでていねいに伴走してくださるのかと感動しました。本書はこれまでにないチャレンジブルな取り組みでしたが、おかげさまで自信を持って送り出せる書籍になりました。ありがとうございます。

また、岩崎京太さん、Kazuさん、石津くるみさん、にしさんは、モニターとして本書を事前に体験し、いくつもの価値あるご意見をくださいました。毎回異なる出力をするChatGPTをふんだんに使ったとしても、学習がスムーズに行えるかを確認しつつ、さらにそれを良い体験にするために、みなさんのご協力はなくてはならないものでした。

そして、今回も1冊の書籍を書き上げることができたのは家族のおかげです。いつも笑顔で支えてくれている妻と、全力の愛情を私に注ぎ込んでくれる小さな息子に、心からの感謝を送ります。

2024年8月　高橋宣成