みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。
先日、我らが糸島で生成AI活用&人材育成を推進されている平野友康さんに、生成AI活用について学ぶ機会がありました。
おうかがいした「今、生成AIでできること」は、それはもう目ん玉が飛び出るほどの衝撃…!
ということで、今回は「これが生成AI活用の最先端!そこに向かうための2つの大事なポイント」についてお伝えします。
では、行ってみましょう!
平野友康さんからの生成AI活用を学ぶ機会
8月から、読書コミュニティ「flier book labo」で開催されている柳瀬博一さんの講座「コンテンツ化する技術―じぶん新書を企画してみよう―」に参加しています。
先日のDAY3では、特別編として平野友康さんをゲストに迎えた生成AI活用に関するセッションがありました。
平野友康さんは僕も住んでいる福岡県糸島市で革新的なまちづくりプロジェクト「糸島サイエンス・ヴィレッジ(SVI)構想」を進めていらっしゃる方。
糸島ではなかなかITとかAIとかそういう話を聞く機会ない中、一足飛びの最先端のプロジェクトなので、ものすごく気になっていたわけですが、平野さんにお目にかかる機会はなく…
それが、今回まさかflier book laboで最初にお話をうかがえるとは。
平野さんは、まちづくりの中で生成AIを大いに活用し、また、多くの住民が生成AIを活用できるよう人材の育成も進めていらっっしゃいます。
柳瀬さんともお知りあいとのことで、講座の目指すところである書籍の企画や執筆にどのように生成AIを活用できるのか、お話いただきました。
生成AIを活用した驚くべき2つの事例
平野さんのお話の中で、生成AIを活用した2つの驚くべき事例がありましたので紹介します。
チャットから本をあっという間につくる
平野さんは、柳瀬さんとチャットで雑談をする中で、「これはいい話ができた」と盛り上がるときがあるそうです。
そこでお、そのチャットのやり取りの履歴をコピーして、生成AI(たしかClaudeとおっしゃられてました)に「このチャットを含まらせてほしい」と依頼します。
すると、生成AIがそれを膨らませていきます。
しかし、その時点では、「ちょっとポイントずれている」とか「そうじゃないな」と思える部分があるので、「ポイントはここだよ」と修正指示を重ねていきます。役割として、AIが著者として、自分が編集者として、そのような立場で対話をするそうです。
そして、対話を重ねることで「AIと話が合った」と思ったら、平野さんが開発されているソフトウェアによって一気に本にまとめあげるという…。
チャットのやり取りから本がつくれてしまう…そんな時代なんですね。
対話のプロセスでは、「読む力」と「指示をする力」が非常に重要とのことでした。
ハワイ大学であっという間にリサーチから発表資料をつくる
もうひとつのエピソードはハワイ大学でのもの。
平野さんは、思わぬ形で、ハワイの島々についてを研究テーマに急遽プレゼンを行うことになりました。
まず、取り出したのは生成AIサービス「Perplexity」。
島ごとの現状や課題から、島々に返って具体的に何をすればいいのかといった詳細情報について、「記者としてレポートしてください」という指示により、徹底的に調査し、まとめてしまいました。
その結果を「Gamma」というスライド生成をするAIサービスをつかって、プレゼン資料に落とし込みます。
これを、思わぬ形で紛れ込んでしまった平野さんがものの数時間でなし得たということで、それはその場にいた研究者のみなさんも驚きますよね。
生成AI大活用のための2つのポイント
これらの事例から、生成AIの活用で2つのポイントが重要だと感じました。
あくなき探究心によるリサーチ
情報収集は、これまではハルシネーションなどの影響でAIがあまり得意ではないと言われていました。しかし、今はAIの精度も上がってきていますし、Perplexityのように調査に特化したサービスも登場しており、その信頼性は高まっています。
そうなると、なんでも調べてもらうことができますし、それをまとめてもらえます。
平野さんは、AIをもっとリサーチに活用すべきと強調されていました。実際に、AI活用のバランスはリサーチが6割、対話が2割、アウトプットを書かせるのが2割というイメージだそうです。
そして、お話を聞くかぎり、とても重要なのは「探究心」。
出してきた回答に対して、「もっと詳しく」「これについても教えて」「これはどういうこと?」とういった問いが次々と出てくるとおっしゃられていました。そして、AIはその追加の質問に対しても、専門家のようにすべてに答えてくれます。
問いとダメ出しによる対話
もうひとつのポイントが「問い」と「ダメ出し」です。
これを訓練するためには、日頃からとにかくChatGPTを使いまくることとおっしゃられてました。
ダメ出しの際でいうと、前提条件を設定したり、AIに対して明確な役割を指示し「降臨」させたりといったコツが身についていきます。
小話として、平野さんは、人と電話するときも、AIと会話するようになってきたなどとおっしゃられてました。
どのAIツールを使うべき?
平野さん曰く、まずはChatGPTとPerplexityを有料版で使えばよいとおっしゃられてました。
たくさんのAIサービスが出ているので迷っちゃいますが、特定の機能などを使いたいなど欲が出てきたら検討をすればよいと思います。
まとめ
以上、「これが生成AI活用の最先端!そこに向かうための2つの大事なポイント」についてお伝えしました。
僕も生成AIは比較的活用しているほうだと思いますが、突き詰めると、もっと日々の活動に「革新」が起こせそうと感じました。
ぜひ、みなさんも生成AIのパワー、最大限に味わうべく、探究心を持って取り組んでみてください。
引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!
この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!