みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
いつもTwitterでExcelやITに関する価値ある情報をいただいております、公認会計士のはけたさん(@excelspeedu)。
この度、「関数は「使える順」に極めよう! Excel 最高の学び方 (できるビジネス)」を出版されました。
無数にあるExcel関数の中から、5つの関数に絞ればOK!という非常に学習コストの低い学び方を提案されています。
ほら、私も前に書いた記事ですが、メインで使う関数は7つしかない…みたいなことを書いてますから、すごくその考え方には共感します。
ということで、今回は本書のオススメポイントを紹介していきますね。
では、行ってみましょう!
関数学ぶならデータの種類を理解しよう
まず、読みはじめて「いいね!」と思ったのが、こちらのp24,25で紹介されている「データの種類」です。
エクセルは自由に色々な値を入力できるという非常に易しい作りになっています。それがとても素晴らしいところです。
ただ、そのデメリットもあって、だからこそ関数・ピボットテーブル・VBAなど、よりコンピュータの力を借りようとしたときに、「データ型」がめちゃくちゃなことによる弊害が多くあります。
- 数値だけでなく単位も入力しちゃったら文字列型になっちゃうよ
- エラーというのは、それぞれ意味があるんだよ
- 論理値…とにかく重要!
VBAを教えているときに、いつも頭を悩ますポイントなのですが、関数を習得している段階で、このデータ型をちゃんと理解いただけると、全員がとても助かります。
エクセル関数はまず日本語で捉える
エクセル関数の中で、初心者にとって習得がやっかいなのが「VLOOKUP関数」。
しかし、一方で習得すると、劇的な業務効率化を発揮します。
個人的には、VLOOKUP関数の習得ができているかどうかを、エクセル業務の初級と中級の区別に使ったりしています。
多分、そんなVLOOKUP関数の紹介の仕方を見れば、その書籍のスタンスが丸裸になるはず…
では、本書のVLOOKUP関数の解説を覗いてみましょう。
…日本語!
関数の説明に日本語を使うとは…これは素晴らしいアプローチだと思いました。
プログラムも組むのが難しい初心者のうちは、まず処理順を日本語で書き表してから、コードに翻訳していくのですが、そのアプローチは確かに関数の習得にも効果的だと思います。
SUMIFS関数やCOUNTIFS関数も、重要でありながら、習得のハードルがあるのですが、同じように、日本語で覚えるアプローチです。
これは、絶対にマスターさせるつもりですね…
エクセル関数から派生の周辺知識を得る
関数を5つだけと思ったらお金がもったいない感じがするかも知れませんが、そんなことは全然ありません。
例えば、第5章ではSUMIFS関数・COUNTIFS関数の解説から派生してピボットテーブルの話題が登場します。
なぜなら、これらの関数とピボットテーブルの役割はとても近いところがあって、いっぺんに学ぶと効率が良いからだと思います。
ピボットテーブルについては、このあとちゃんとページを割いて、基本操作まで解説をしています。
同様に
- SUM関数を学びながら、関数で役立つショートカットキーを学べる
- IF関数を学ぶついでに、条件付き書式も学べる
- IF関数を学ぶついでに、IFERROR関数やIFS関数についての知識を得られる
といったように関連情報が豊富に用意されています。
なので、5つの関数をしっかりとした幹として、そこか枝葉のテクニックを学んで、1本の立派な木のような構成だと感じました。
まとめ
簡単ではありますが、「関数は「使える順」に極めよう! Excel 最高の学び方 (できるビジネス)」を紹介させていただきました。
一言でいうと、学習コスト対効果を高めることに徹底しているエクセル関数解説本だと感じました。
この考え方はプログラミングにも共通のところありますよね。
学習すると効果が高いものを中心に、これでもかと丁寧に解説しつつ、あとで躓かないような知識とその周辺テクニックを散りばめる構成、一つの型として大変勉強になりました。
書籍、電子書籍ともに絶賛発売中とのことで、エクセル関数をしっかり学ばれたい方はぜひお手にとってみてください。