ExcelVBAについて…ブログでは伝えられないことが書籍なら伝えられる


みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

この度、ご縁がありましてExcelVBAを実務で使い倒す技術という本を書きました。

覚悟はしていましたが、300ページから成る本を書くというのは本当に大変です。

執筆期間は昨年9月後半から1月まででしたが、正直、執筆期間中はほぼ身体のどっかしらかが壊れていました。(これについては、また別の記事で笑い話としてお話したいと思います。)

でも、今、こうして本を書いて発売を待っている段階になってみると、本当に書いて良かったと思います。

当然、ビジネスやステータスとしての意義が大きいのですが、それ以上に「ブログで伝えられないこと」を「本であれば伝えられる」、という確信が生まれたからです。

ブログも素晴らしいんです。でも、ブログでは伝えられないことが確かにあります。

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ブログに訪れる人はどういう人なのか

このブログもありがたいことに、たくさんの方に日々ご覧いただいています。平日であれば約1万人くらいの方が、15,000~20,000ページくらいご覧いただいています。

その中でも、特にExcelVBAカテゴリは人気がありまして、記事ランキングでもTop20のうち、10~15記事がExcelVBA関係の記事になっています。

一番人気の以下記事なんかは、毎日1,000人以上の方が訪れています。

エクセルVBA超入門!たった10分でスタート地点に立つための方法
エクセルVBA…まず何をしたら良いかわからない…!という声をよく耳にします。今回はVBAプログラミングをいざ書き始める直前の状態を目標に、エクセルVBAの最低限のセッティングの仕方についてお伝えします。

それだけの方が今日もExcelVBAのスタート地点に立っているんだと思うと、すごく勇気をもらいます。

ただ、これだけブログが人気を博していても、ブログでは絶対に成し遂げられないことがありました。

それは、「課題が言語化できていない人の悩みに応えること」です。

当ブログの場合、訪れている方の9割以上が自然検索経由で訪れています。

いつも隣にITのお仕事の流入経路

ということは、「vba 初心者」とか「vba 請求書」で検索して訪れるつまり

VBAをはじめたいのだけど、最初の一歩は何をすればいいのか?

とか

VBAで請求書を作成するツールを作りたいのだけど、参考になる記事ないかな?

などといった、明確で、具体的な課題が既に顕在化している場合がほとんどということです。

オブジェクトとかメソッドとか多すぎてわけわからなくなる問題

ExcelVBAの初級者をそろそろ抜ける頃になると、とあるフワっとした悩みが、全ての人に襲い掛かります

私はそれを「オブジェクトとかメソッドとか多すぎてぐちゃぐちゃになる問題」と呼んでいます。

なんじゃそら、という感じですが説明します。

ExcelVBAの入門書では

  • VBEの使い方
  • MsgBox
  • Subプロシージャの書き方と実行
  • 変数と代入とは何か
  • If文やFor文などの基本構文

…といったものを学んでいきます。

このあたりまではいいんです。覚えるものの数も少ないですし、作るプログラムの規模も小さいですからね。

しかし、少しばかり実務で利用できるようになってくると、次は入門書の後半や、ExcelVBAの中級者向けの本などを読み進めながら、ピンポイントで具体的に欲しい情報はネットで仕入れたりします。

そこで仕入れる情報ですが

  • WorksheetオブジェクトやRangeオブジェクトの使い方
  • CellsプロパティやValueプロパティ
  • LeftやDateSerialなどの関数
  • 配列

…といったように、次から次へと新しいやつが登場してきます。

正確にカウントしていませんが、当ブログでも、オブジェクト、メソッド、プロパティ、関数、ステートメント…を200以上紹介しています。

そして、まだまだ紹介していないやつが、大量にあります。

そんなの…覚えられるわけないじゃないですか。そんなの、どんどん押し込まれたら、抱えきれません。

しかも、コード量も増えるし、その分、エラーも増えてくるし…頭がぐちゃぐちゃになってきます。

こんな問題が出てきます。

このように、「動けばいい」という入門書のスタンスのままでは、限界に到達するのです。

「引き算」の考え方はネットでは手に入らない

ですから、ある程度ExcelVBAを習得していくと、スタンスの変更が必要になります。

新しいのを追加で覚えていく「足し算」ではなくて、過去の学んだことを整理整頓しつつ、これから増え続けていっても楽に扱えるようになること、つまり「引き算」のスタンスが必要になるんです。

ただ、その課題をネットで調べるにはどうしたら良いですか?どんな「キーワード」で検索すればいいでしょうか?

イミディエイトウィンドウの使い方とか、読みやすいコードの書き方とか、コードの管理の仕方とか、そういう情報はもちろんネット上にもあります。

しかし、多くの場合は、その課題を「言語化できていない」のですよ。だから、検索でそれを解決する方法に、たどり着くことはなかなかありません。

運よく、それらを見つけても「新たな知識」「新たなテクニック」として足し算になっちゃいます。

さて、ではその課題を解決するには、どのような行動をとりますか?

ブログにはなし得ずに、書籍が可能にすることとは

ちょっと恥ずかしい話なのですが、以前、電子書籍を出そうと企画をしていて頓挫してしまっています。

こちらの記事でその恥を晒しっぱなしなんですけどね。

ビジネスの視点で考えた場合に、なぜ電子書籍を出版しようと思ったのか
電子書籍の出版をしてみようと思っています。ブログの記事を集めて、手を加えて、有料で販売をする予定です。そこで今回は、ビジネスの視点で考えた場合になぜ電子書籍を出そうと思ったのか?について書いてみます。

当時も、実は「ブログではできないこと」に、ほんのり気づいていて、このように書いていました。

多分、Google検索で来た人が欲しい情報って、ピンポイントでドンピシャのものなんですよね。
必要な情報から派生してより深い理解や広い知識を進めていこうという思考になっていないんだと思うんです。
なぜWeb上に様々な知識があふれているのに書籍を買うのか。
なぜ書店に行って本を探す行為はワクワクするのか。
そう考えると、情報をまとめて提供する行為に価値が出てくるのではないかと思います。

言語化はできていないけれども、多くの人が悩む。

そんなときの行動は、検索ではなくて、書店のExcelVBAコーナーに行くんです。または、誰かに「いい本ない?」って聞いたりもしますね。

書籍は体系的に一つの考え方やアプローチがまとまっていることを知っていますから、それが自らを次のステージや知らない世界にいざなってくれるのではないかという期待感があるのです。

そして、考え方、やり方、スタンスを見直すのです。それが「引き算」です。

そして、手に取った書籍が本書「ExcelVBAを実務で使い倒す技術」であれば、バッチリなわけです。

これは、残念ながらブログでは成し得ないことだと、本書を書き終えて改めて確信しました。

そして、本書を通して、多くの方のスタンスに変化を与えて、脱初級を楽ちんに達成するお手伝いができればと思います。

書籍「ExcelVBAを実務で使い倒す技術」関連記事

書籍「ExcelVBAを実務で使い倒す技術」に関連して、本書自体や、本を書くということ、イベントレポートなどを連載していきます。
  1. 書籍「ExcelVBAを実務で使い倒す技術」発売についてのお知らせ
  2. なぜ、ExcelVBAの「実務」に特化した本が必要なのか
  3. ExcelVBAについて…ブログでは伝えられないことが書籍なら伝えられる
  4. ブログ開設からたった2年で私が出版のチャンスを得た理由
  5. ExcelVBA本を一冊書くには、どれだけの文字数と、どれだけの時間が必要だったか
  6. 祝・増刷決定!拙著「ExcelVBAを実務で使い倒す技術」が異例のスピードで達成しました!
その他、本書に関する裏話や出来事などについてレポートをしていきますね。 どうぞお楽しみに!

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