今さら聞いてもいいIT用語 #16: 「iPaaS」

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、今さら聞いてもいいIT用語 #16: 「iPaaS」です。

#684 今さら聞いてもいいIT用語 #16: 「iPaaS」 | タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「タカハシノリアキ」の「#684 今さら聞いてもいいIT用語 #16: 「iPaaS」(2024年4月21日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

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iPaaSとは

今回紹介する、今更聞いてもいいIT用語はiPaaS(アイパース)です。

iPaaSというのは、Integration Platform as a Service、これの頭文字を取ってiPaaSです。

「○○ as a Service」というのはいっぱい種類があって、よくわからないと思われる方もいるかもしれませんが、「サービスとして提供する」ということです。

ソフトウェア自身を提供するのではなく、そのソフトウェアの機能をインターネットを通じて使えるようにする、そういったものです。

今回、iPaaSで言うと、インテグレーションプラットホーム、これを「サービスとして提供する」ということです。

このインテグレーションとは何かというと、複数の異なるものを組み合わせてまとめるという意味があります。

何を組み合わせるかというと、他のクラウドアプリケーションを組み合わせるという機能を提供するプラットホームです。

クラウドアプリケーションとその連携

今、僕たちはインターネットを経由して様々なクラウドアプリケーションを利用することができます。

例えば、チャットツール、SlackやChatwork。BoxやGoogleドライブなどのストレージツールもあります。

もしくは、メモアプリNotionもクラウドアプリとして提供されているものですし、Google Workspaceに含まれるアプリもクラウドサービスです。

また、Microsoft365これは、ローカルで使えるアプリケーションもありますが、クラウドで使えるアプリケーションもたくさん含まれていますよね。

あとは、XやFacebookなどのSNS。最近で言うと、ChatGPTなどの生成AI。これらも、クラウドサービス、クラウドアプリケーションとして提供されています。

プログラミングをすることで外部操作できる「API」

これらのクラウドアプリの多くは、ある規則に従ってプログラミングすることによって、外部から操作できるようになっています。

これらを外部から操作するための仕組み、これをAPIと言います。

APIというのは、Application Programing Interface(アプリケーションプログラミングインターフェイス)という言葉の略なんですが、アプリケーションプログラミングするためのインターフェイスです。

つまり、クラウドアプリケーションのインターフェイスが開いていて、そこをルールに則ったプログラミングをすることによって、そのクラウドアプリケーションを操作することができるということです。

つまり、APIが提供されていれば、プログラミングによりクラウドアプリを操作することができる。

例えば、そのプログラミングでクラウドアプリAを操作した後にクラウドアプリBを操作するみたいなことを命令として記述しておけば、2つの異なるアプリケーションを連携させて動作させることができます。

こんな連携ができたら便利ですよね。Googleカレンダーに新規の予定が登録する。すると、その登録された内容をSlackなどのチャットツールにも通知するというものです。

もしくは、Outlookに特定の宛先からメールが届いたら、そこに含まれている添付ファイルをシェアポイントに保存したり、ある一定の時間になったら、Lineにメッセージを送ったりといったことができます。

プログラミングの技術を持っていれば、これらAPIを提供している各種クラウドアプリケーションを操作して、こういった便利なことがどんどん実現できます。

ただ、皆がプログラミングをすぐにできるわけではないですよね。

プログラミングせずクラウドアプリケーション連携処理ができる「iPaaS」

そこで、プログラミングをせずにこれらクラウドアプリケーションの連携処理、これをできるようにしてくれるサービスがiPaaSということになります。

行動を書かずにプログラミングのようなことを実現しますので、iPaaSはつまりノーコード、ローコードツールの仲間とも言えます。

iPaasで連携処理を作る方法

さて、ではこのiPaaSで連携処理を作るのはどのような方法でやっていくのでしょうか。

iPaaSとして提供されているサービスはいくつかありますが、いずれも、以下のような手順が主流となっています。

まず1つ目として、トリガーと呼ばれるものを設定し、その後に実行するアクションというのを設定します。

この2つの設定をすることで、クラウドアプリの連携処理を作っていきます。

このトリガーというのは何かというと、連携処理のきっかけとなるものを言います。

先ほどの例で言うと、Googleカレンダーに新規の予定が登録されたらという部分、もしくは設定した時間になったらという部分です。

これらのイベントが起こったら、次の動作をするように仕込んでおきます。その仕込まれた動作のことをアクションと言います。

つまり、Slackに通知するとかLineにメッセージを送る、こういったものがアクションに該当するわけです。

このトリガーとアクションの設定、これを、項目を選択したり、設定を入力したり、ドラックアンドドロップしたり、そういった簡単操作で行うことができるというのがiPaaSというサービスになります。

代表的なiPaaS

PowerAutomate

iPaaS、いくつも提供されていますが、ここでは2つ紹介したいと思います。

1つは、Power Automateと呼ばれるものです。

これは、Microsoftが提供するiPaaSで、Microsoft365を導入していれば利用することができます。

当然ながら、Microsoftが提供するTeamsなどのアプリの操作を得意としていますが、他の主なアプリケーションのトリガーアクションはすでに用意されています。

日本のユーザー数も多く、コミュニティ活動も盛んなので、結構学びやすいかと思います。

また、以前の放送RPAの回で紹介した Power Automate Desktopは、このPower Automateの兄弟のようなアプリケーションになっています。

同じような操作間で操作することができますので、どちらかを学んでいれば他方の習得はスムーズに行くんじゃないかなと思います。

Zapier

さて、もう1つです。

紹介するのがZapierというサービスになります。

5000以上ものアプリに対応しているiPaaSです。

インターフェイスがとてもわかりやすくて、無料から使い始めることができますので、個人でiPaaSを開始する有力な選択肢になるかと思います。

残念ながら英語版での提供ですが、それほど複雑な操作は必要ありませんので、それほど難しくは感じないと思います。

また、このZapierに関しては、学習コミュニティノンプロ研でも大活躍しています。

例えば、僕やメンバーがブログを書いたりとか、もしくはSlackに新しい絵文字アイコンが追加されたりした場合には、Slackにそのお知らせが自動で投稿されるようになっています。

ただ、Zapierですが、本格的に使用する場合には有償版を使うことになる場合が多いかと思いますので、事前にプランを確認しておくといいと思います。

まとめ

ということで、iPaaS紹介してきましたが、学習コストも非常に低くて、難易度も高くありませんので、業務の自動化をしたり、便利なツールを作ったり、そういった時の選択肢として有力な候補だと思います。

一方で、用意されていないトリガーとかアクション、これは実現することができませんので、プログラミングなど他の選択肢も並行して検討していただければと思います。

今日は今更聞いてもいいIT用語シリーズ「iPaaS」について紹介をさせていただきました。

ローコードノーコードツールなので、学習しなくても簡単に使うことができ、様々なことが実現できます。

だから、まずはiPaaSでみなさんの業務の一部の自動化を実現して、余った時間でよりデジタルスキルを身につけるための学習の時間にするというのが良いのではないかと思います。

そういった入り口として、ぜひ活用いただければと思います。

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