
みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。
「週刊Work&Techニュース」 2025/02/14版をお送りします!
今週のワークとテックの主なニュースをざっとチェックし時流をつかんでいただくことができますよ。
OpenAIのGPT-4.5&GPT-5は数カ月内に提供開始、横浜銀行がAI面接官を導入など、今週もAI関連のニュースが盛りだくさんです!
では、行ってみましょう!
生成AI強化版「Alexa」ついに登場か、アマゾンが2月26日にイベント開催へ
アマゾンは2025年2月26日にニューヨークでイベントを開催し、生成AIを搭載した新しい「Alexa」を発表する予定です。
この新型Alexaは、より自然な会話が可能となり、ユーザーのリクエストや好みを記憶してパーソナライズされた提案を行う能力が期待されています。また、複数の指示に連続して対応したり、自律的にタスクを実行する「エージェント機能」を備える可能性もあります。
イベントでは、新型Alexaに加え、新しいスマートスピーカーなどのハードウェアも発表される可能性があります。

Alexaがいよいよ「生成AI搭載バージョン」に進化するとのことです。音声によるAIとの会話でいえば、スマートスピーカーがまさに「本丸」といってもよい領域ですから、期待が大きいです。
特に「エージェント機能」には注目しています。ユーザーが指示を出さなくても、Alexaが自律的にタスクを実行してくれるというのは、まさに未来のスマートホームを予感させます。例えば、日々のルーティンワークをAlexaに任せられるようになるかもしれません。
ユーザーの嗜好を学習し、パーソナライズされた提案を行う機能も魅力的です。日々の生活をサポートしてくれる、頼れるパートナーのような存在になる可能性を秘めていると感じます。
この領域は「OK!Google」も力を入れてくるでしょうから、そちらも楽しみです。
「NotebookLM」「NotebookLM Plus」の利用が「Google Workspace」で追加料金不要に
Googleは、「NotebookLM」とその上位版である「NotebookLM Plus」を「Google Workspace」のコアサービスとして提供開始しました。これにより、ユーザーは追加料金なしでこれらのAI搭載ツールを利用できるようになります。
このサービスは研究や情報整理を効率化し、プレゼンテーションやアイデア出しなど多用途で活用可能です。また、「NotebookLM Plus」ではノートブック容量や応答カスタマイズ機能などが強化されています。

Google Workspaceユーザーにとっては、嬉しいニュースが続きますね。
「NotebookLM」は、資料の要約や質問応答など、情報整理をサポートしてくれるツールです。大量のドキュメントを扱う業務や、研究活動において、その効果を発揮するでしょう。「NotebookLM Plus」は、その「大容量版」といったところです。
Google Workspaceには先日Geminiも標準搭載されましたし、Googleが攻めている様子がうかがえ、どんどん「コスパ」がよくなっていっています。
また、Google One AI Premiumプランへの追加により、個人ユーザーも「NotebookLM Plus」を利用できるようになりました。
横浜銀行が「AI面接官」を導入 採用の質向上を期待
横浜銀行は、新卒採用プロセスに「AI面接官」を導入しました。
このAIは、応募者の回答内容や表情、声のトーンなどを分析し、公平かつ効率的な評価を行うことを目的としています。
これにより、採用の質を向上させるとともに、採用担当者の負担軽減も期待されています。AI面接官は、初期選考の段階で活用され、最終的な判断は人間が行う仕組みです。

採用面接にAIが導入されるという、興味深い事例です。横浜銀行が導入した「AI面接官」は、応募者のさまざまな情報を分析し、多角的な評価を行うことができるようです。
AI面接官の導入には、以下のようなメリットが考えられます。
- 公平性: AIは客観的なデータに基づいて評価を行うため、採用担当者の主観や偏見を排除できます。
- 効率性: 大量の応募者情報を迅速に処理し、選考プロセスを効率化できます。
- 負担軽減: 採用担当者の負担を軽減し、より戦略的な業務に注力できるようになります。
人手不足が課題となっている昨今、AIの活用は、採用活動の効率化に大きく貢献する可能性があります。
一方で、AI面接官には、以下のような課題も存在します。
- 評価基準の透明性: AIがどのような基準で評価を行っているのか、ブラックボックス化しやすい点が懸念されます。
- 人間味の欠如: AIとの面接は、応募者にとって冷たい印象を与える可能性があります。
横浜銀行では、最終的な判断は人間が行うことで、これらの課題に対応しようとしています。AIと人間がそれぞれの強みを活かし、協力することで、より良い採用活動が実現できると考えられます。
マスク氏、974億ドルのOpenAI買収を主導 「Twitterを97.4億ドルで買収しましょうか」とアルトマンCEO
イーロン・マスク氏が率いる投資家グループが、人工知能(AI)企業OpenAIの非営利部門を974億ドルで買収する提案を行いました。
この提案は、OpenAIの共同創設者であるサム・アルトマンCEOとの長年にわたる対立を背景にしています。アルトマン氏はこの提案を即座に拒否し、マスク氏が所有するSNS「X」(旧Twitter)上で「いいえ、結構です。でも、もしよければTwitterを97.4億ドルで買収しましょうか」と冗談交じりに投稿しました。
このやり取りは、AI業界における両者の緊張関係をさらに浮き彫りにしています。

イーロン・マスク氏とサム・アルトマン氏、AI業界を牽引する両者の動向は、常に注目を集めます。
実はOpenAIは2015年に、アルトマン氏、マスク氏などによって、非営利組織として設立されました。しかし、みなさんご存知の通り、現在は営利モデルへ移行中です。その過程の中、OpenAIの方向性に対する考え方の違いにより、マスク氏はOpenAIとの関係を解消することになります。
しかし、その後も当然のことながら、人工知能分野への関心は強く、そのトップランナーであるOpenAIをなんとかしたいという気持ちが強いのかもしれませんね。
なお、マスク氏の提示した買収額は、OpenAIの評価額を大きく下回っており、アルトマン氏の反応も、その提案を真剣に受け止めていないことを示唆しています。
OpenAIのアルトマンCEO、「GPT-4.5は数週間中に、GPT-5は数カ月中に提供開始」
OpenAIのサム・アルトマンCEOは、次世代AIモデル「GPT-4.5」と「GPT-5」のリリース予定について発表しました。
GPT-4.5は「Orion」というコードネームで開発されており、数週間以内にリリースされる予定です。このモデルは、OpenAIにとって最後の「非連鎖思考モデル(non-chain-of-thought model)」となります。
一方、GPT-5は数カ月以内に提供が開始される見込みで、複数の技術を統合し、従来のGPTシリーズとoシリーズを統一する大規模なアップデートとなります。
アルトマン氏は、これらの新モデルがユーザー体験を大幅に向上させることを目指していると述べました。
また、無料ユーザーには標準的な知能設定で無制限アクセスが提供されるほか、有料プランではより高い知能レベルが利用可能になるとのことです。

OpenAIから、GPT-4.5とGPT-5のリリースに関する発表がありました。AI技術の進化の速さを改めて感じさせるニュースです。楽しみですね…!
ここで、「非連鎖思考モデル」と「連鎖思考モデル」という、2つの異なる思考方式についても理解しておく必要があります。
- 非連鎖思考モデル: 一度に全体的な回答を生成する、従来のアプローチ
- 連鎖思考モデル: 問題を分解し、段階的に解決する、より高度なアプローチ
GPT-4.5は最後の非連鎖思考モデルとなります。一方で、これまで「o1」や「o3」などのモデルが投入されてきた連鎖思考モデルは、GPT-5に統合されていくかたちになります。
今でもかなり使える領域が多いChatGPT。無料ユーザーも含めてさらに高度なモデルを使えるようになり、その可能性がまた広がります。
今回の発表は、AI業界全体の競争をさらに加速させる可能性があります。今後の技術革新や市場動向から目が離せません。
まとめ
以上、「週刊Work&Techニュース」 2025/02/14版についてお伝えしました。
引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!
この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!