XAMPPを使ってWindows上にローカルWordPress開発環境を作る方法

setup

みなさん、こんにちは!
XAMPPと格闘しまくってますタカハシ(@ntakahashi0505)です。

さて、先日こちらの記事で紹介しました通り

WordPressサイトを10分で立ち上げる方法を目の当たりにした
先日開催され「WordCamp Tokyo 2015」で最も衝撃を受けたセッション。なんとWordPressサイトを10分で立ち上げるという内容だったのですが、そのレポートと反省についてお伝えしています。

WordPressサイトを10分で立ち上げることを目標に、色々と研究を進めて参ります。

まずその第一歩として、

  • Windowsマシン上に
  • WP-CLIを利用しながらWordPressサイト開発できる
  • ローカル環境を
  • XAMPPというオープンソースパッケージを使って構築

していきます。

では、早速行ってみましょう!

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なぜローカルでのWordPress開発環境が必要か

さて、当面の目標としてはWP-CLIでバッチを組んでWordPressサイトを一定のところまで自動制作することです。

ですが、さすがにバッチ処理をサーバー上で実行するのは私には怖すぎますし、テストや試行錯誤をするために本番用のサーバーを用意したり、ドメインを用意したりはちょっと面倒です。

そこで

  1. ローカル環境である程度のところ(理想は公開直前)まで作り込む
  2. ローカル環境で作ったサイトを本番環境にコピー
  3. 公開後は本番環境で更新

という流れを前提に、我が愛機であるWindowsマシンでローカル環境を構築していきたいと思います。

うまく行ったらサイトの大量生産ができます。ムフフですね。

オープンソースパッケージXAMPPとは何か?

WindowsマシンのローカルにWordPressサイトを開発する環境を作るため、XAMPPというパッケージを活用したいと思います。

変なスペルですが、これで「ザンプ」と読みます。

XAMPP とは、オフライン環境でも自分のパソコンでデータベースなどが使えるようになるソフトウェアです。サーバー契約がなくてもデータベースを活用したソフトを利用できます。具体的には、これからWordPress をはじめようと思っている方、PHP や データベースの動作をテストしたい方によく利用されています。

引用:初心者必見!XAMPPのインストール方法を始めから丁寧に

本来、WordPressサイトやWebアプリケーションを構築する際には

  • ApacheなどのWEBサーバーソフトウェアがインストールされたWEBサーバー
  • MySQLなどのデータベースを管理するためのソフトウェア
  • PHPなどのプログラミング言語を実行できる環境

などの準備が必要です。

レンタルサーバーを使ったWordPressブログなどでは、素敵なレンタルサーバー屋さんが上記を全て準備しておいてくれているので、それを利用するユーザーは個別にそれらをっ用意する必要はありません。

ですが、ローカルに構築する際はユーザーがそれぞれ個別にダウンロード、インストール、設定などをしなくてはいけません。

面倒なのです。

その全てをまとめてダウンロード&インストールして使用できる状態にしてくれるのが、オープンソースパッケージXAMPPということです。

XAMPPには

  • WEBサーバーソフトウェアApache
  • データベース管理ソフトウェアMySQL
  • プログラミング言語PHP&Perl

がパッケージされています。

ちなみにですが、XAMPPという綴りは、Apache、MySQL、PHP、Perlそれぞれの頭文字の最初にXを付与したものです。

例えばLinuxOS上にApache、MySQL、PHPが導入されている環境を「LAMP(ランプ)」などと言うのですが、XAMPPはWindows、Linux、MacOSの3種類のOSに対応しているので、それをXと表して「XAMPP」としているわけですね。

XAMPPの導入方法

では実際にXAMPPのダウンロード、インストール、動作確認を進めていきます。

XAMPPのダウンロード・インストール

では、まず以下のWEBページを開きます。

XAMPP Installers and Downloads for Apache Friends

「Windows向けXAMPP」をクリックするとインストーラーのダウンロードが始まります。

Windows版XAMPPをダウンロード

ダウンロードしたインストーラーを起動するとインストールが始まります。

だいたい「Yes」とか「Next」を押していけばOKですが、途中インストールするフォルダを求められますので、フォルダを入力してください。

途中にアラートで「C:\Program Files (x86)にはインストールすんなよ」的な内容が出ていたと思いますので、それ以外にしておきましょう。

XAMPPのインストールでフォルダを選択

インストールが完了しましたら、「コントロールパネル」というものを立ち上げてみて下さい。「Finish」の際に「Do you want to start the Control Panel now?」にチェックを入れたままにしていれば立ち上がるはずです。

XAMPPコントロールパネル

これでインストールは完了です。

ちなみにこのコントロールパネルは毎回使いますのでショートカットできるようにしておくと良いです。スタートメニューからたどる場合は「スタートボタン」→「XAMPP」→「XAMPP Control Panel」にあります。

XAMPPでApacheとMySQLを起動する

次に動作確認をしてみましょう。

XAMPPのコントロールパネルで、「Apache」「MySQL」のそれぞれの「Start」をクリックしてください。

XAMPPのコントロールパネル

「Apache」「MySQL」の文字が緑色の網掛けになればOKです。これでそれぞれが動作している状態です。

XAMPPでApacheとMySQLを起動

WordPressサイトやWEBアプリケーションをローカルで表示確認する際は、これらを動作させておかないと表示ができませんので、開発作業の際は「Start」を忘れないようにしましょう。

ちなみに、Skypeを使われている場合はApacheが起動しない場合があります。その際の解消法はこちらの記事をご覧ください。

404 NOT FOUND | Beヨンド
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XAMPPでApacheとMySQLのAdminを開く

さて、次に「Apache」「MySQL」のそれぞれの「Admin」をクリックしてみて下さい。

XAMPPでApacheとMySQLのAdmin

すると、それぞれWEBページが開きます。

Apacheのほうはこちら。「http://localhost/dashboard/」というページが開きます。このページは正直あまり用はないかも知れませんね。

XAMPPのダッシュボード

MySQLのほうはこちら。「phpMyAdmin」というデータベースを操作するツールが開きます。こちらは確認や操作で使うときがありますので、覚えておいてください。

phpMyAdmin画面

サンプルページを作って動作確認をしてみる

では試しにサンプルページを作成してXAMPPローカル環境でちゃんと表示されるか確認してみましょう。

HTMLはこちら。なんてことないやつです。

サンプルHTML

このファイルをインストールしたXAMPPのフォルダ配下に設置するのですが、この置き場所が大事です。

ローカル環境で動作させるサイトやWEBアプリケーションは全て「xampp\htdocs」というフォルダの配下に配置します。

例えば今回はtempというフォルダをその配下に作成して、先ほどのindex.htmlを配置しました。

XAMPPでのフォルダの置き場所

そうしますと、XAMPPのApacheが起動していれば「http://localhost/temp/」というURLで先ほどのindex.htmlを開くことができます。

サンプルページの表示

今後、ローカルで複数のWordPressサイトやWEBアプリケーションを開発していくことが想定されますが、「xampp\htdocs」配下にそれぞれのフォルダを作成して、そこに配置していくことになります。

「xampp\htdocs」が「http://localhost/」ですよ、ということを覚えておきましょう。

まとめ

以上、WindowsマシンのローカルにWordPressサイト開発をするための環境をXAMPPを使って構築する方法についてお伝えしました。

XAMPPですが、もちろんWordPress以外のWEBアプリケーションも勉強したりテストしたりできます。

次回は、こちらの記事。

初めてのWindowsコマンドプロンプトでcomposerをインストールする
WP-CLIを使った効率の良いWordPressサイト開発を目指して、今回は初心者でもわかるコマンドプロンプトの使い方と、それによってcomposerをインストールする方法についてお伝えします。

この環境にWP-CLIを導入すべく、どうしても必要な黒い画面コマンドプロンプトと、composerというツールのインストールについて進めていきます。

どうぞお楽しみに!

連載目次:WordPressサイトを10分で立ち上げるまでの道

  1. WordPressサイトを10分で立ち上げる方法を目の当たりにした
  2. XAMPPを使ってWindows上にローカルWordPress開発環境を作る方法
  3. 初めてのWindowsコマンドプロンプトでcomposerをインストールする
  4. WordPressをコマンドラインで操作するWP-CLIをインストールする方法
  5. WP-CLIでコマンドラインからWordPressをダウンロード・インストールする
  6. WP-CLIでコマンドラインからWordPressテーマ・プラグインの操作をする
  7. WP-CLIでコマンドラインからWordPressページの投稿・削除をする
  8. WP-CLIでWordPressの固定フロントページの投稿と設定をする
  9. WordPressの面倒な子テーマ作成&有効化をコマンド一発で実行する方法
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