みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
Google ドライブのファイルをストリーミングで操作でき、ディスク容量を大幅に削減。そして同期の処理も不要にすることができる、Google Drive File Stream。
いいことづくめに見えるDrive File Streamですが、「ローカルにファイルがない」って…
心配じゃありません?
例えば、VBAマクロがちゃんと動くのかとか、Gitのバージョン管理がちゃんとできるのかとか…
ということで、今回はGoogle Drive File Streamにしてみて心配なことについて、ちゃんと動くのかどうか検証をしてみました。
では、行ってみましょう
VBAマクロはちゃんと動くのか?
ストリーミングということは、ファイルそのものが物理的にドライブにはなくて、実際にはクラウド上から通信経由で引っ張ってきているということです。
そんな状態で本当にVBAマクロが動くのか…?
心配です。
ということで、検証してみます。
テスト用のマクロとファイルを準備
まず以下のtestプロシージャを書き込んだExcelマクロファイルを、Google Drive File StreamつまりGドライブに保存します。
Sub test()
Workbooks.Open ThisWorkbook.Path & "\Book2.xlsx"
Debug.Print ActiveWorkbook.Name
End Sub
また、適当なExcelファイルを作成して「Book2.xlsx」というファイル名で、マクロファイルと同じフォルダに保存します。
上記プログラムは、Workbooks.Openメソッドで、その「Book2.xlsx」を開いて、そのブック名をイミディエイトウィンドウに表示するというシンプルなものですが、「Book2.xlsx」は物理的にフォルダにはないはずですよね…ちゃんと開けるんでしょうか。
VBAマクロが実行できるか検証
ということで、実行をしてみます。
はい、全く普通に「Book2.xlsx」が開きました、イミディエイトウィンドウの表示も以下の通り全く問題なし。
他に、複雑なものをアレコレ試すと何か問題が出てくるかも知れませんが、マクロの実行自体はできるし、Google ドライブ内の他のファイルの呼び出しもひとまず問題なさそうな感じです。
Gitでのバージョン管理はちゃんとできるのか?
続いて、Gitによるバージョン管理ができるのか検証してみたいと思います。
Source TreeでGドライブのフォルダをGitの監視対象にする
先ほど、VBAマクロの検証をしたフォルダ「G:\マイドライブ\test」をGitの管理対象とすべく、GitのGUIであるSource Treeでリポジトリの追加をします。
ひとまず、問題なくリポジトリの追加ができます。
そして、以下の記事を参考に、Module1をエクスポートしてコミットをしておきます。
ここまで全く問題なし。
コミットの差分を見てみる
続いて、先ほどのExceマクロファイル「Book1.xlsm」の内容を以下のように変更します。
Sub test()
Workbooks.Open ThisWorkbook.Path & "\Book2.xlsx"
Debug.Print ActiveWorkbook.Path
End Sub
実行すると、以下のように開いたブック「Book2.xlsx」のパスをイミディエイトウィンドウに出力します。
これも全く問題なし。
続いて、現時点のものもVbacでModule1をエクスポートして、再度コミット。
すると以下のように、ちゃんと差分も確認できますね。
まとめ
Google Drive File Streamですが、動作が心配だった件を検証しました。
以下二点を中心に認しましたが、全く問題なく動作しました。
- VBAマクロの実行とマクロからの他のファイルのアクセス
- Gitバージョン管理
また、ついでにVbacなども使いましたが、これも問題なし。
他の業務もGドライブで行っていますが、今のところ気になる点はありません。
Google Drive File Stream、大丈夫そうです。
ということで、G Suiteユーザーの皆さん、Drive File Streamをぜひご堪能ください。
そうでない方も、無制限のドライブとDrive File Streamだけのために1アカウントあたり1,200円払っても全く損はないと思いますが…いかがでしょうか。
また便利機能を見つけたら共有しますね。
どうぞお楽しみに!