みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、映画「BLUE GIANT」はジャズの新しいカタチをつくりあげたです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
ジャズのアニメーション映画「BLUE GIANT」を観てきました
いつもビジネスとか働くこととかプログラミングスキルとかの話をしていますが、今日は、映画「BLUE GIANT」を観てきたので、その感想をお送りします。
この映画はジャズのアニメーション映画です。
ジャズ、みなさんあんまり聞かないと思いますので、それだけ言われてもピンと来ない方が多いかも知れません。
僕は、昔サックスプレイヤーを目指していた時期がありましたので、もちろんジャズは知っていますし、BLUE GIANTが映画化されていたのも知っていました。
ただ、もうサックスを吹かなくなってから、十何年も経っているし、今は書籍の執筆やら何やらかなり気持ちの余裕もなかったということもあって、今回スルーでいいかなとなっていました。
奥さんから突然誘われた
先週のこと、奥さんから「BLUE GIANT」観に行かない?と突然誘われたんです。
福岡とか、佐賀で上映スケジュールを調べたところ、ほぼ仕事の予定とバッティングしていて行けない感じでした。
しかも、書籍の執筆が当初の予定よりも今かなり遅れていたのに加えて、このとき2日ほど次の展開に思い悩んでいて、ぷちスランプ状態だったんです。書いては消し、書いては消し、そんなかんじで貴重な時間は失っていくのに、全然筆が進まない、そんな状態にやきもきしていました。
そんなわけで、いったん、ダメだこりゃ…といったん観に行くのを諦めたのですけど、なんか引っかかっていて、もう一度上映スケジュールを確認したんです。
そしたら、ららぽーと福岡の朝9:20からの上映なら、朝早いけど観られるということがわかって、翌日に行くことにしたんです。
めちゃくちゃ良かった
こうして「BLUE GIANT」を観に行ったら、めちゃくちゃ良かったんです。
僕は映画とかにあんまり心が動かないタイプで、絶対に泣かないのですけど、自分がサックスをやってたということもあるのか、ものすごい心を持ってかれたんです。これまで観た映画の中で、一番持っていかれたと言ってもいいかも知れません。
とくに、最初のライブと、ニ回目のライブのシーン。このスタート直後のあたりです。ここは、気を許すと、泣いてたかも知れないくらいに心を持っていかれました。
音楽も、映像も、キャラクターも全体的にすべて最高でした。
原作は「音が聴こえる漫画」
原作は、「音が聴こえる漫画」などとも言われている、ビッグコミックで連載されていた人気ジャズ漫画「BLUE GIANT」なんです。
ジャズを漫画で描くというも、まずはその時点でチャレンジです。そもそも音が出せないのですから。
でもそれを漫画ならではで表現して人気を博しています。
ちなみに、僕自身は原作は読んでませんので、これから読まなきゃと思ってます。
映画を観る前に読んでいたらもっと面白かったんじゃないかなと思いますがそれは終わったことでしかたがないです。
そして、音がなくて完成されている漫画を原作に、今度はあえて音をつけるというチャレンジが含まれます。
演出とか、演奏担当とか、めちゃくちゃプレッシャーすごいのではないかと思います。
しかし、そこは世界のピアニスト上原ひろみさん。完璧な感じでした。
ディテールの表現が半端ない
あと、この映画のすごいところは、ディテールの表現が半端ないんです。とにかくジャズとか音楽へのリスペクトがすごいんです。
たとえば、サックスのキーを押すと、羊の皮でできている蓋、タンポがパコパコ開いたり閉じたりするのですけど、その音とかかなりリアリティがあるんです。
あと、口でくわえるところ、マウスピースに葦でできたリードという板を取り付ける、リガチャーという部品があります。これを操作してリードを取り外したりつけたりするんですが、この作業を主人公がするとき、なにげないシーンなんですがカンペキにその通りなんです。ものすごく研究していると思いました。
サックスだけでなく、ピアノもドラムスも、すべて音楽とアニメーションが完璧にあっているんです。
なので、音を先に収録してから、アニメーションを作っていることがわかります。
プラス、途中3Dモーションを使ったアニメーションを入れ込んで、ミュージシャンのリアルな動きがそのまま再現されていたりします。
たとえばライブの途中でピアノがちょっとお尻を上げたり演奏するとか、あーその演奏のとき確かにそうなるよね~というのとか表現されていて面白かったです。
ジャズってわかりづらい音楽と思われている
そもそもジャズって、わかりづらい音楽だと皆さん思っているんですね。とっつきづらい、残念ながら人気がないというのはあると思います。
J-POPならAメロ、Bメロ、サビと展開も決まってて、歌詞も決まってて、常に決まったとおり演奏されますし、繰り返しもあるからわかりやすいし、覚えやすいです。
対してジャズは、テーマと呼ばれる演奏が最初と最後にあって、そこは決まっているのですけど、それ以外は全てアドリブで構成されています。その時その時で全く違う演奏になるので、わかりづらいですし、覚えるのも無理というか、そもそも覚えるものではありません。
なので聴きなれていない人だと、今、どこで、何が起きてるのかわからなくなっちゃうので、疎外感というかハードルの高さを感じてしまうというのはあると思います。
「BLUE GIANT」は「ジャズってこうやって聴けばいいんだよ」というガイドになっている
さらに、映画の中でも課題感として描かれていた部分ですけど、ジャズを評論する人たちが、あれはジャズじゃないとか、ややこしいジャンル分けとか、系列とかややこしい評論をして、そういうのを知らないのを排除してしまうような雰囲気を作ってしまったのは、日本のジャズでいうと残念なところです。
ただ、BLUE GIANTでは、一石を投じていると思うんですが、ライブのシーンでカメラアクションをバシバシ入れて、観客の顔やようすを映したり、サックスのベルから音符とかブレスが湧き出てくるような表現とか、音に合わせて、無限の演出をしています。
これが、ジャズが分からない人に対して、「ジャズってこうやって聴けばいいんだよ」というガイドになっているなと感じているんです。
ジャズ初心者が最初に触れるべきは、BLUE GIANTのようなアニメーションだったのではないかと思うわけです。
ジャズの新しいカタチをつくりあげた、そういう意味でものすごい金字塔的な映画だと僕は思っています。
映画をきっかけにスランプ状態を脱することができた
後日談として、「BLUE GIANT」を観て半日つぶれたわけですが、これをきっかけにぷちスランプ状態を脱することができました。
展開として悩んでいる部分を突破するアイデアが出てきました。
これ、僕自身の書籍の中でも書いている話だったのですけど、煮詰まったら、保留をして、環境を変えようという話です。
そうすると保留をしたあとでも、無意識がバトンを受け取ってくれて、その起こった環境の変化をヒントに、ひらめきを生み出してくれる機能がヒトの脳にはあるわけです。
「部屋の中でうんうんうなっているだけではダメなんだ。ときには、環境を変えて刺激を受けよう。」
そういう心の声を聞こえたから、今回、映画「BLUE GIANT」をやっぱり観に行こうという話になったのかなと思います。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「映画「BLUE GIANT」はジャズの新しいカタチをつくりあげた」をお届けしました。
最初はこの映画をスルーしてしまうところだったんですけど、観に行こうと提案してくれた奥さんには感謝したいと思います。それぐらい素晴らしい映画だったので、皆さんぜひ映画館に足を運んでくれたらなと思います。
特に何かに煮詰まってうんともすんともならない状態になっているのをスカっと越えさせてくれるパワーがこの映画にはあると思います。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。