みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、Twitterの閲覧制限、いったい何が起きている?です。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
Twitterに閲覧制限導入
最近話題になっているTwitterについてお話しします。
7/1からTwitterの閲覧制限が導入されていて、ヘビーユーザーを中心にあちこちから悲鳴が聞こえてきています。
どういったことがおきているか時系列で追ってみると、まず7月1日、日本時間午後11時ごろ、Twitterの投稿が読み込めないということで話題になり始めました。
それについてイーロン・マスク氏は、7月2日午前2時「一時的な制限を加えた」とツイートしています。
実際どんな制限がかかっていたかと言うと、1日当たりの読み込みが、未認証のアカウントは600件まで、認証済みのアカウントは6000件まで、新規に作られた未認証アカウントは300件までという制限が加わっていたそうです。
上限を超えると画面に「問題が発生しました。再読み込みしてください。」などと表示されるわけです。
この一時的がいつ頃までか、または1日当たりのリセットのタイミングが1日のうちいつかは明らかにされていないんです。
現在はやや制限は緩和
その後、Twitterのヘビーユーザーを中心に、さすがに制限が厳しすぎるという強い批判が巻き起こりまして、7月2日から段階的に少しずつ制限が緩和されています。
今現在は、1日当たり未認証アカウントは1000件、認証済みアカウントは1万件、新規に作られた未認証アカウントは500件までという制限になっています。
この制限に伴って、イーロン・マスク自身も閲覧数の上限に達して閲覧できなくなってしまったり、イーロン・マスク氏による閲覧数制限のツイートが過去最大の閲覧数を記録してしまったり、といったちょっとした事件も起きています。
イーロン・マスクがTwitterを買収して以降、ほんとにいろいろあったんですが、今回はその中でも最も影響範囲や反響が大きいと言えます。
なぜ閲覧制限をかけたのか
そもそも、なぜ閲覧制限をかけたのか?ということについて考えてみます。
基本的にTwitterのようなSNSは少しでも利用を増やすこと、閲覧されればされるほど売上につながることから、このような制限を導入するのは本来であれば自らの首を締める行為なんです。
最近で言うとTwitter Blueやサブスクなど、ユーザーから直接課金する仕組みも導入しているんですが、そもそもTwitterは広告収入もありますので、Twitterの閲覧数が広告収入に大きくかかわってくるわけです。
スクレイピングに対応するため
マスク氏は「極端なレベルのデータスクレイピングとシステム操作に対処するため」と説明しています。
このスクレイピング対策として、6月30日にも別の仕様変更を行っていて、具体的には、未ログイン状態では投稿を読めないようにするという変更を行っています。
この「スクレイピング」なんですが、AIの開発競争が大きくかかわっています。
というのもAIの開発には大量のデータが必要になりますよね。
Twitterにはさまざまな言語で書かれたテキストが効率的に処理できる形で蓄積されており、AIにとってはかなりおいしいデータの宝庫と言えます。
きっかけはAPI利用料の大幅値上げ
通常であれば、Twitterが提供している有料のAPIという機能を使って、それらのデータを正当に取得することができます。
しかしこのAPIの利用料金が、マスク氏の体制になったことで大幅に値上げしたんです。AIの開発者たちが受け入れがたい水準になってしまったというわけです。
そこで困ったAIの開発者たちがどうしたかと言うと、プログラミングによって、機械的にユーザーのようなふりをしてTwitter上のデータを取得する、スクレイピングという方法をとるようになったんです。
そうすればAPIに対してお金を払うことなく、むしろ無料でデータを取得できるようになるということです。
このスクレイピングでデータをとられてしまうのは、Twitterにとっては良くないことばかりなんです。
スクレイピング行為によって、Twitterが運営しているサーバーにも負荷がかかりますし、データも無料でとっていかれちゃうわけです。マスク氏にとってはまったく面白くない状態になってしまったんですね。
新規アカウントへのより厳しい制限
そこでまず6月30日に、未ログイン状態では投稿が読めないようにしたわけです。これによって、スクレイピングをするとしても特定のアカウントが必要になりました。
特定のアカウントから無制限にスクレイピングができてしまうと、それはまた困りますので、アカウントごとに閲覧件数の制限をかけたというわけです。
さらに、一旦制限に達しても、アカウンを新たに作ればそのアカウントでスクレイピング可能となってしまうので、これを警戒して新規のアカウントの閲覧制限を一番厳しい設定にしていると考えられます。
こうなったらTwitterはAPIの値下げをしたほうがいい、と言うかせざるを得ないだろうというレベルなのかと思います。
ただここに関しては、マスク氏自身もAIの開発競争に加わっていることもあり、Twitterのデータを自分たちだけでいかにおいしく使うかというところは考えているのではないかというのが、僕の見立てです。
Twitterの代わりになるSNSの行方は
今回ユーザーに与えた不満や不信感ははかなり大きいんじゃないかと思うんです。
手軽なSNSという圧倒的なポジションはずっとキープしているんですが、最近で言うとTwitterの代替サービスを探すという動きも活発になりつつあるように見えます。
その代替先としてあげられるのはいくつかあるんですが、例えば以前、分散型SNSとして注目されたMastodon、Twitterの共同創設者Jack Dorseyが支援しているBluesky、そしてちょうど昨日、Facebook・Instagramを要するMetaが開発したTreads。これが7月6日から使えるようになるというそんなニュースもありました。
このあたりは動きがどんどん出てくる可能性がありますので、ぜひチェックをしておきたいなと思います。
また続報があればお伝えしますが、リスナーのみなさんも気になるSNSがあればぜひチェックしてみてください。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「Twitterの閲覧制限、いったい何が起きている?」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。
では、また。