みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、Googleの対話型AIが「Gemini」に刷新!その大きな期待とはです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
Google対応型生成AIサービス関連ニュース
まず、Googleの対応型生成AIサービス。これについていくつかニュースが届いていますので、紹介していきたいと思います。
Bardが「Gemini」へ名称変更
1つ目のニュースについてお伝えします。
Googleが提供する対話型生成AIサービス。これまではBardという名前で提供されていたんですが、米国時間2月8日からこれがGeminiという名前に変更になりました。
Geminiというのは去年の12月に発表された次世代AIモデルでして、元々Bardに用いられていたAIモデルです。それがGeminiだったんです。それをサービス名にも適用しようというのが、今回の動きです。
ChatGPTで言うと、対話型生成AIサービスはChatGPTです。そのAIモデルがGPTという関係性になっています。
今回のブランド刷新の狙いなんですが、ハーバードビジネススクール教授のデビッド・ヨフィー氏はこのように伝えています。
多くのユーザーはBardのことをChatGPTに劣ると考えるであろうことを踏まえると、Googleがブランドを刷新したことは理にかなっている。
実際、覚えていらっしゃるリスナーさんもいるかもしれないんですが、Bardが発表された時に、残念ながら不正確な回答をしてしまったために、Googleの親会社アルファベットの株価が急落してしまう。こんな事件もあったです。それからずっと、残念ながらBardはChatGPTに劣る。こんなイメージが染み付いちゃっているというのは実際にあるのかなという話なんです。
それを次世代AIモデル。このAIモデルがかなり強力と言われているんですが、その名前に刷新することで、悪いイメージを払拭しようというのが今回の狙いと考えられます。
有料サービスGemini Advanced提供開始
さて、Geminiに関する2つ目のニュースをお伝えします。
何かと言いますと、Gemini Advancedとという有料上位サービス。これが提供開始になったという話なんです。
Geminiには性能順にUltra・Pro・Nanoという3つのモデルがあるんですが、これまでBardの裏で動いていたのはGemini Pro。つまり、レベルで言うと2番目の性能AIモデルだったです。
それが今回、1番最高性能のGemini Ultraこれが解禁となって、それがGemini Advancedというサービスで提供されるようになったという話なんです。
Gemini AdvancedはGoogle Oneに登録で利用可能
それで、このGemini Advancedなんですが、使用するにはGoogle Oneというクラウドサービスがありまして、Google One AI プレミアム、これに登録することで使用することができるようになります。
Google Oneというのは、簡単に言うとストレージサービスです。
Googleアカウントを取ると、Gmailとか使えるようになるですが、Gmail・Googleフォト・Googleドライブ。この3つの全体を合わせて、15ギガバイトのストレージが提供されるんです。
ただ、これ使っているリスナーさんお分かりだと思うんですが、Googleフォトとかバンバン使っていると、15ギガバイトなんてあっという間になくなってしまうんです。
容量がいっぱいになっちゃった場合は、それ以上のストレージ容量を、月額いくらという形で提供しています。それがGoogle Oneの主なサービスなんです。
我が家も月々250円で100ギガバイトのプランに登録してたんですが、もうすぐいっぱいになるよってことで、アラートが上がってきたので、そろそろアップグレードしないとなと思ってたところだったんです。
Google One AI プレミアムでできること
それで、今回、Google Oneのプランとして、AI プレミアムというのが登場したんです。このプランが何かと言いますと、ストレージとしては、大容量の2テラバイトこれが提供されています。そして、それに加えてGemini Advancedが使えるということなんです。
さらに今後の予定としては、Gmail、スプレッドシート、ドキュメント、スライドで使えるこれで使えるGemini for Workspace(旧Duet AI)これが使用できるようになるという話なんです。
このGemini for Workspaceというのは、以前の名称で言うと、Duet AIというものでした。Gmailだったりとか、スプレットシートだったりとか、それらの各アプリケーション上でも、Geminiを使えることができると、そういった機能なんです。
さて、このGoogle One AI プレミアムプランなんですが、気になるお値段で言うと、月額2900円になっています。
ChatGPTプラスが月々20ドルなので、大体同じ金額になるんですが、Google Oneはおまけで2テラバイトのストレージがついてきます。それを考えると、かなりお得感はあるのかなという印象です。
放送時点ではGemini Advancedは英語版のみ
ただし、放送を収録している時点で言うと、Gemini Advancedは英語版のみと報じられています。
公式ドキュメントには対応している限り、他の言語でも回答できますというような、ちょっとふわっとした表現になっています。
Xなどで言うと、このGemini Advancedのの能力がものすごい。そんなポストも見受けられますので、一部の機能だったりとか、一部のユーザーだったりとか、そういった形で、日本語でもそのAdvancedの性能を堪能できる。そういった状況なのかもしれないです。
実際、僕も登録してみてAdvancedに切り替えて、日本語でやり取りしてみたんですが、実際に普通にやり取りは日本語でできます。
ちなみにUltraに最適化されているのかどうかというのは、ちょっとわからないんですが、今後のニュースなどをチェックしてみていただければと思います。
ちなみに、このGoogle One AI プレミアムなんですが、今登録すると実は2ヶ月間無料なので、早めにAdvancedに触りたいとか、2テラバイトのストレージが欲しい。そういった方は、今すぐに申し込んでもいいんじゃないかなと思います。
GeminiおよびGemini Advancedをスマホアプリで提供開始
さて、3つ目のニュースなんですが、今度はスマホアプリです。
GeminiおよびGemini Advancedと共にAndroid OS、iOSで使えるようになりますよという話です。
Android OSでは新しいGeminiアプリが提供されるそうです。
そこにGoogleアシスタントの多くの機能が含まれる形で、Geminiが提供されるということです。さらに、iOSの方ではGoogleアプリでGeminiが使えるようになるそうです。
Geminiに切り替えるような形で使用する。そのように報じられていました。
Geminiが躍進するであろう2つの理由
さて、このように3つGeminiに関するニュースを紹介してきたんですが、僕はこのニュースを見て、ものすごい期待をしてまして、Geminiはかなり躍進するんじゃないかなと思っているんです。
その理由について、2つお伝えしたいと思います。
GoogleサービスのGeminiとの連携
1つは、やはり個人ユーザーの抱え込みがGoogleすごいなという話なんです。
これまで提供されていたBardでも、Gmail・Googleドライブ・YouTube・Googleマップとか、そういったサービスと連携して対話ができるような、そういった状態になっていたわけです。
これらGoogleサービスのパワーをそのまま使うことができるし、GmailとかGoogleドライブで言うと、パーソナルな情報も踏まえて回答が得られるという話なんです。
しかも、2テラバイトのストレージがついてくるということで、もし性能自体がChatGPTと遜色ないのであれば、Gemini Advancedの方がかなりお得感を感じます。
もし、Geminiあんまり使わなくてもいいかもというユーザーが出てきたとしても、2テラバイトのストレージに入っているデータどうするんだという問題が出てくるので、解約せずにしておこう。こういったことが期待できるわけです。
しかも、今回のニュースにあったように、iOSのGoogleアプリから、Geminiを使えるようになります。同じように、たとえば、PCでのGoogle検索・Googleマップ・YouTubeとか、そういったところから、Geminiにアクセスできるようになるかもしれません。
Googleは個人ユーザーで言うと、このようにたくさんの接点を持っているので、そこの全てにGeminiを登場させる。そういった作戦が取れるです。かつ、それぞれのアプリで使うからこその生成AIの体験を提供することができる。これはかなりGoogleは、強いポジションにいると言っていいんじゃないかなと思います。
マルチモーダル
さて、もう1つです。
Geminiに期待するポイントなんですが、キーワードはマルチモーダルというキーワードになります。
たとえば、元々ChatGPTが登場した時には、ユーザーがテキストを入力します。そうするとテキストが返ってくるというように、テキストという1種類のデータのやり取りしかできなかったんです。
その後、ChatGPTが何回かのアップデートによって、テキストだけではなくて、画像とか音声とか、そういった他の種類のデータも扱うことができるようになりました。
このような複数の種類のデータを入出力として扱えるようなAI技術のことをマルチモーダルというんです。
Geminiなんですが、生まれつきのマルチモーダルと開発者たちは呼んでいるんです。これがどういったことかというと、元々から、テキストだけではなくて画像とか動画とか、そういった複数のデータ形式を扱うことを前提に作られたAIモデルであるということなんです。
さらに、初めからそういった複数の種類のデータを使ってトレーニングされているということなので、そういった複合的なデータの種類のやり取りで言うと、大きな強みを発揮できるようになる可能性が高いということなんです。
このマルチモーダルが得意なAIが、先ほどお話ししたように、様々なGoogleアプリケーション上から使うことができるようになる。さらに、複数のデータ形式かつ様々なGoogleアプリケーションと連携した形でやり取りが行えるようになる。ということなので、これはすごいことになりそうだなと僕はすごく期待しています。
さて、今日はGoogleの対話型AI「Gemini」に関するいくつかのニュース。そして、今後の大きな期待について話をさせていただきました。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「Googleの対話型AIが「Gemini」に刷新!その大きな期待とは」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。