みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、1日10分!ITマスター塾 #23: 表計算ソフトで数式と関数を使おうです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
表計算ソフトを使いこなすコツ~数式と関数
今日は、1日10分ITマスター塾第23回をお送りしていきます。
このシリーズは、ITの超初心者の方向けに、たった10分でお役立ちITスキルを1つ身に付けていただくことができる、そんなシリーズです。
今日も表計算ソフトに関するもので、数式と関数を使おうという内容についてお伝えしていきます。
表計算ソフトの超基本の1つになりますので、ぜひマスターいただければと思います。
前回の1日10分ITマスター塾では、表計算ソフトではデータ型を意識しよう、といった内容をお伝えしました。今日はその続きのお話しとなりますので、そちらも合わせてご覧いただければと思います。
表計算ソフトの数式と関数
ExcelやGoogleスプレットシートなど表計算ソフトのセルには、数値や文字列、日付、時刻の論理値といったデータの種類、つまりデータ型を意識して入力してほしいといった内容をお伝えしました。
そして、それらの値とは別にセルには数式を入力することができます。
この数式の入力をマスターすることで、他のセルの値を参照したりとか、加減乗除、連結、比較といった演算処理をしたり、あらかじめたくさん用意されている関数を組み合わせて、様々なデータ処理を実現することができるようになります。
数式
実際にセルに数式を入力したい時には、最初に半角の = 記号を入力します。
たとえば、B2セルからB4セルまでの数値の合計値を求めたいというのであれば、
=B2+B3+B4
全て半角でこのように入力することで、3つのセルの合計値が表示されます。
また、その参照元となっているB2からB4までのセルの値に変更が加わったとしても、その数式は即座に再計算されて、変更した値が反映されます。
一旦正しい数式さえ入力してしまえば、あとはExcelもしくはGoogleスプレットシートが勝手に計算をしてくれますので、とても楽チンですよね。
この演算に使用する記号、たとえば + 記号とか – 記号、これを演算子と言いますが、数値データであれば、算術用の演算子を使うことで、加減乗除といった算術演算を実現することができます。
また、文字列同士であれば&(アンド)記号、正式には「アンパサンド」と言いますが、これを用いることで連結の演算をすることができます。
関数
さて、先ほどはB2セル、B3セル、B4セル、3つのセルの合計値を計算しましたが、この加算したいセルの数が増えてきた場合、いちいち+記号を使って数式を入力していくのはちょっと面倒ですよね。
そこで登場するのがSUM関数になります。指定したセルの範囲を全て加算してくれる関数になります。
たとえば、B2セルからB4セルまでの間を全て加算するのであれば、このように入力します。
=SUM(B2:B4)
この :(コロン)記号は参照演算子とも言いまして、セルとセルの間にある全てのセル範囲を表現する演算子になります。
さて、このようにSUM関数を使うことで、たくさんのセルの加算をシンプルな表現で実現することができるんです。
このSUM関数のように、きっとユーザーが欲しいだろうなという処理に関しては、MicrosoftもしくはGoogleが、あらかじめ簡単な表現で使える関数として用意してくれています。
Excelでもスプレットシートでも400種類を超える関数が用意されています。
これらの関数を組み合わせることで、数値計算や文字列操作、日付や時刻の処理、統計解析、データ抽出などを多岐にわたるデータ処理を行うことができます。SUM関数はその1つということになりますね。
関数とは何か
さて、ここまで関数、関数と言ってきましたが、そもそも関数とは何のことでしょうか。関数というのは、いくつかのデータを入力として何らかの出力をする手続きのことを言います。
一般的に表計算ソフトで用いる関数は、関数名に続いて半角()、その中に引数を入力する、このような書式で記述をします。引き数というのは、関数の入力データのことを言います。
関数の種類によって必要とする引数の数、種類、順番が決められていますので、そのルールに従って、引数が複数あれば , (カンマ)区切りで指定します。
また、関数が出力するデータを戻り値と言います。セルに出力されるのはこの戻り値ということになりますね。
たとえば、先ほど登場したSUM関数で言うと、入力としてB2からB4セルというセル範囲を渡すとその範囲内の合計値を出力する、そういった手続きのことを言います。
重要な6つの関数をマスターする
どのような関数が存在しているのかを知り、それぞれどのような書き方で記述していけばいいかをマスターしていくことで、表計算ソフトのスキルを磨くということにつながります。
しかし、存在している400種類以上の全ての関数をマスターすることは全く必要ありません。
実務で使用頻度が高いものというのは結構限られていますので、それを優先してマスターしていけばOKです。一般的には、数十種類程度マスターすれば十分かなと思います。
その中でも特に重要な6つの関数について紹介しますので、そこからマスターしていただくといいかなと思います。
- SUM関数:先ほどお伝えしたもので、範囲の合計値を求める
- IF関数:2つの値を比較するといった機能を持つ関数
- COUNTA関数:セルの範囲内にある値の数を数える関数
- COUNTIFS関数:範囲内の条件に合った値の数を数える関数(最後にsがつきますので注意してください。)
- SUMIFS関数:範囲内の条件に合った値を合計する関数
- VLOOKUP関数:範囲内の条件に合った値を抽出する関数
*最新バージョンでは、VLOOKUP関数よりも使いやすいXLOOKUP関数というのが使えますので、使える場合はそちらをマスターした方がいいかなと思います。
最低限覚えてほしい6つの関数ということで最後にお話したんですが、いやいや、この関数も外せないでしょう、という推しの関数がありましたら、ぜひコメントで教えていただければと思います。
ノンプロ研のおすすめ講座
学習コミュニティノンプロ研では、今日お伝えしたような表計算ソフトの基礎を学ぶことができる講座、初心者IT基礎講座 Excel関数コースとGoogleスプレットシートコース2つのコースを用意しています。
仲間の力を借りながらきっちり基礎を身につけることができますので、ぜひご活用いただければと思います。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「1日10分!ITマスター塾 #23: 表計算ソフトで数式と関数を使おう」をお届けしました。
非ITの人たちからすると結構遠い存在に見えるんですが、実はあちこちで活用されている、そして身近な技術ということを知っていただければ嬉しく思います。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。