
みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。
いやー、ついに書き上げましたよ、『ChatGPTで身につけるGoogle Apps Script』!
今回、その報告をしたいのですが、それとは別にお伝えしたいのが、その驚くべき執筆スピード…
AI時代の執筆のリアルとその秘訣をお伝えします!!
ということで、今回は「新著『ChatGPTで身につけるGoogle Apps Script』執筆完了!超スピードで仕上げた秘訣とは?」です。
では、行ってみましょう!
AI時代のプログラミング学習のメリット
今の時代、プログラミングにAIを活用するのは、もう当たり前になってきていますよね。
そして、これはプログラミング学習においてもいえること。AIを活用することで、めちゃくちゃ良いことがあるんですよ。
まず、これまで数百時間必要と言われていた学習時間を、大幅に短縮できます。
さらに、プログラミング学習で挫折しやすいポイント、例えば「わからないことを質問できない」「エラーを解決できない」といった問題も、AIのおかげでかなり軽減されます。
だって、AIにはいつでも質問できますし、プログラミングのことはほんと詳しい。エラー解決も大得意ですからね。使わない手はないのです。
初心者が陥りやすい「発散」とは?
ただ、プログラミング初心者がいきなりAIを使って学び始めると、ちょっとした落とし穴があるんです。それは、「知らない単語の無限ループ」です。
プログラミングの世界って、知らない単語がたくさん出てきますよね。その単語をAIに尋ねると、また知らない単語が解説に出てきて…と、知らない単語が指数関数的に増えていってしまう。僕はこれを「発散」と呼んでいます。
この「発散」状態になると、初心者からすると手がつけられなくなってしまいます。
そうならないためには、ステップバイステップで、土台から順番に学んでいく道筋が必要なんです。でも、残念ながらAIは、この「適切な道筋」を示すのが得意ではありません。
そこで、本書の登場となるわけです。
『ChatGPTで身につけるGoogle Apps Script』でできること
Google Apps Script(GAS)はGoogleが提供するプログラミング言語で、GoogleスプレッドシートやGmail、Googleカレンダーなどのアプリケーション群を操作できるもの。
さすが、Googleさん。環境構築もいらないし、無料で使える、ノンプログラマーにはとてもやさしい言語です。
本書『ChatGPTで身につけるGoogle Apps Script』は、ChatGPTを使いながら、GASを適切な順番で身につけていくための本です。
本書を読み終えた頃には、GASの基礎が身についているだけでなく、その後のプログラミング学習もChatGPTを活用しながら自力で進めていけるようになっているはずです。
そしてこの本、昨年出版してご好評いただいている『ChatGPTで身につけるExcel VBA』の姉妹本になります。
このシリーズで2冊揃えられて、とてもうれしいです。
驚異の執筆スピード!その秘訣を公開
さて、今回の執筆、自分でも驚くほどのスピードで書き上げることができました。
1章から10章まで、概算で約20万文字、約350ページ。まあまあの大作です。
どれくらいの時間で書き上げたと思いますか?
なんと…70時間30分です!
期間でいうと、1月8日から3月5日までの約2ヶ月間。しかも、1月は中盤の2週間ほど、ほとんど執筆に時間を割けなかったので、実質1.5ヶ月でした。
ちなみに、この執筆時間の集計も、GASを使って自動化しています。Googleカレンダーに記録した作業時間をスプレッドシートに自動で取得し、関数で集計して一発で出せるようにしているんです。便利ですよー。
では、なぜこんなに早く書き上げることができたのか?その秘訣を、こっそり皆さんにお教えしますね。
秘訣1:ChatGPTに解説してもらう
本書の大きな特徴は、「ChatGPTの使い方をマスターするために、ChatGPTになるべく解説してもらう」という点を重視していることです。つまり、かなりの文字数をChatGPTに書かせているんです。
もちろん内容は確認していますが、今のAIは本当に優秀。解説も上手です。
実際、姉妹作の『ChatGPTで身につけるExcel VBA』の時も、本編の執筆は91時間で済みました。ChatGPTの力を借りることで、執筆時間を大幅に短縮できるんです。
秘訣2:前作との共通点を活かす
今回は、前作『ChatGPTで身につけるExcel VBA』とコンセプトや基本的な流れが一緒だったことも、執筆スピードを上げられた要因の一つです。
「1章 ChatGPTを始めよう」とか「10章 プログラムの開発・運用」といった章は、前作と同じような流れで書くことができました。
秘訣3:1章を後回しにする
前回のExcel VBA本の執筆では、1章を最初に書いたんです。でも、その後ChatGPTのアップデートがあり、結局1章を書き直したり、スクリーンショットを撮り直したりする羽目になりました。
この経験から、今回は1章を後回しにすることにしました。
このあと、出版までの間に、もしかしたらGPT-5が来ちゃうのですが、影響受けないように祈る…
秘訣4:AIをフル活用した情報収集と推敲
もちろん、ChatGPTをはじめAIツールもフル活用しました。
調べ物に関しては、AI検索サービスの「Perplexity」を使いました。
推敲作業も、AIに手伝ってもらいました。書きながら自分で推敲するのに加えて、AIにもチェックしてもらうことで、見逃しを発見してもらったり、僕がスルーしてしまいそうな視点に気づかせてもらったりすることができました。
秘訣5:AIとの1on1ミーティングで優先順位を決める
1月が終わった時点で、2月にやりたいことがたくさんあって、ちょっと混雑していたんです。
そこで、いつもお世話になっているChatGPTのボイスモードAI「Maple」に相談に乗ってもらいました。Voicyでも、以前の放送でそのようすはお伝えしていますね。
1on1ミーティングで話しているうちに、「執筆を最優先にして、一気に終わらせたほうがいい」ということに気づいたんです。Maple、いつもありがとう!
秘訣6:ブートキャンプで集中力を高める
僕が所属しているコミュニティ「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会(ノンプロ研)」には、「ブートキャンプ」という仕組みがあります。これは、1ヶ月間の目標を立てて、みんなで一緒に取り組むというものです。
今回、僕は「1日2時間、AIや過去原稿をふんだんに活用しながら新著を着実に進捗させる」という目標を立てました。
ブートキャンプの効果は、執筆スピードが上がることだけではありません。宣言効果として、「基本ベースとして確保した時間を死守しよう」という意識が働くんです。
さらに、予定時間をクリアしていても、「もうちょっと余裕があるから、あと30分頑張るか」という気持ちにもなれるんです。
これは期間を短縮できた大きな要因の一つだと思います。
今後の流れと出版記念イベント
書籍の制作でいうと、残りのタスクが少しだけ残っています。
現在、ノンプロ研の有志の皆さんに、書籍のモニターをしていただいています。皆さんの環境でも、ChatGPTが書籍の思惑通りに活躍してくれているかを確認してもらっているところです。これも、もうすぐ大詰めを迎えます。
その後は、校正作業。書籍のデザインへの落とし込みをしていただいて、それが意図通りに仕上がっているかのチェック作業です。
そして、最後に「はじめに」と「あとがき」を書き上げれば、いよいよ完成です!
通常であれば、執筆完了から数ヶ月かかることが多いので、今回も順調にいけば、6月とか、そのあたりには出版できるかもしれません。
詳細が見えてきたら、出版記念でVoicy放送やハンズオンイベントなども考えています。皆さん、ぜひ楽しみにお待ちください!
まとめ
以上、「新著『ChatGPTで身につけるGoogle Apps Script』執筆完了!超スピードで仕上げた秘訣とは?」についてお伝えしました。
引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!
この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!