みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
先日参加しました「MFクラウドExpo2016」のレポート第2段です。
MFクラウドExpo2016ですが、クラウド会計ソフトのリーディングカンパニーである株式会社マネーフォワードさんが主催する、国内のクラウドサービスやFintechサービスを提供する各社が集結したイベントです。
第1段のレポートはこちらで、日本の中小企業のクラウド利用率の低さを嘆き、奮起しているという内容です(なんじゃそりゃですが)。
第2段の、今回は我らがChatWork社のセッションについてレポートをしたいと思います。
ChatWorkさんは昨年のMFクラウドExpo2015にも登壇されていて、その際にこちらの記事を書きました。
チャットワークがなぜ良いのか、そしてその活用法について書いていますが、今でもかなり読まれている優秀な記事です。
今回はちょっと趣向を変えて、なぜチャットワークが伸びているのか、Slackとの戦いは実際どうなのか?そしてこれからについて書いていきたいと思います。
この1年で利用社数が1.5倍!
今回も前回と同様、ChatWork株式会社常務取締役COOの山口氏が登壇されました。
チャットワークの利用者数は、なんと全世界で97,000社に及んでいます。そして、日本のコミュニケーションツールではシェア70%だそうです。
去年2015/4/23時点の発表では66,000社でしたから、31,000社増えていて約1.5倍の伸び…改めてすごい勢いですね!
ChatWork社には営業マンがいませんが、どのようにしてシェアを拡げているのでしょうか??
顧問企業が絶賛オススメしている
特に弁護士や税理士などと言った「士業」の世界でのシェアが目立ちます。
当日登壇された弁護士藤井総さんのお話でも、「クライアントとのやり取りを全てチャットワークに」した結果、導入して3年間で顧問企業数が10倍の59社に増えたとのこと。
弁護士の世界では顧問企業0~1社の企業が半数を占め、10社以上の会社は1割にも満たないというお話だったのですが…すごいですね~!
ワンストップであらゆる専門家事務所が連携してサービスを提供するトリプルグッドさんの事例でも
お客様1,400社とのやりとりを全てチャットワークに切り替えている
とのこと。
顧問企業側からしてもチャットワークを導入することによるコミュニケ―ションコストの劇的な効率化を図ることができる一方で
我々は「お客様の経営」がクラウドツールを使うことで、もっと効率的になってほしいと考えています。 チャットワークを当社と一緒に使うことで「うちも、クラウドを導入できた!」という成功体験になるので、そういうお客様は他のツールの利用も一気に進みます。
とあるように、クラウド導入を促すことで先方への付加価値にもつながるということで、積極的に提案しているということなんですね。
チャットワークはこのように士業やコンサル業をはじめ現在利用している企業からの協力が得られるから、営業マンがいなくても勝手にガンガンシェアが伸びていく、というわけです。
弊社もクライアントには100%提案をしていまして、ほとんどの企業様に使って頂いています。
ビジネスチャットサービスの巨人「Slack」との戦い方
ITに少し詳しい皆さんはご存知だと思いますが、ビジネスチャットサービスでいうと「Slack」という米国産のジャイアントがいます。
先日の発表でも
評価額が38億ドル(約4200億円)に
そして
1日当たりのアクティブユーザーは270万人(2月の230万人から増加)で有料ユーザーは80万人
ということで、ものすごい勢いで成長しています。
私も長いことチャットワークの信者ですし、できることなら日本発のサービスが世界に広まっていってほしいと思っていましたから、かなりの脅威になるのではないかと心配していました。
少し前の記事ですが、ChatWorkのCEO山本敏行さんご本人によるブログ記事でそんなSlackとどう戦っていくか、というお話がありました。
私の心配をよそに
Slackのようなサービスが出てきて、ChatWorkを心配してくれる方も
いるのですが、実はいろんな追い風が吹いています。
- 市場があることが証明された
- 競合視していた会社が買収された
- ChatWorkの味方が増えた
と、わりと飄々とした感じのようです。また、
Slack台頭の背景として、そこを見落としている方は多いのではないかと思います。一方でChatWorkが狙っている市場は非エンジニア層です。(中略)世の中の90%以上の人が非エンジニアです。
とあるように、Slackはエンジニア(かつ英語圏)に絶大な勢力を誇っていますが、一方で非エンジニアかつ日本(そしてアジア圏)でいうとチャンスは十分にあるということなんですね。
チャットワークの今後はAPIと機能追加に注目!
最近LINEやFacebook Messangerなどで立て続けにニュースがありましたが、チャットのプラットフォーム化という動きはIT界隈ではものすごく興味深いものとなっています。
というのも、例えば「WordやExcelは使えなくてもチャットならできる」というユーザー層がビジネスにおいてもたくさんいるのです。
チャットワークの利用事例でも、農業、建築、介護、漁業、美容・理容など様々な業種で「チャットならみんなできる」ということが証明されています。
ということはどういうことかと言いますと、チャットというインターフェースを通して時間、場所、スキルを選ばずにデータの入出力が可能になるということです。
例えば、現在提供されているAPIでも
- 「出勤」「退勤」とチャットを送れば勤怠管理システムに打刻ができる
- 請求先や金額を入力すると請求書が自動発行される
- 移動先をチャットすれば交通費申請ができる
- 購入品名と個数をチャットで送れば備品購入依頼ができる
などといったことが実現できます。
そしてチャットワークの機能追加としても
決裁や請求書の発行、ビジネスニュースの配信など、チャットワークを起点に様々な業務が実行できるような機能追加を検討中だという。
ということで、今後のバージョンアップも期待大です。
弊社でもAPIを使ったチャットワークのカスタマイズについてお受けできますので、ご興味あればぜひお問い合わせ下さいね。
チャットワークAPIについてはこちらの記事もご覧ください。
まとめ
山口さんのお話の締めとして、株式会社武蔵野代表取締役の小山昇さんのビデオメッセージが紹介されていました。
電子ツールは考えちゃダメ!
さて、山口さんのお話なんですが、実は昨年のとほとんど同じ内容だったんですねw
でもそれわかるんです。サービスがシンプルだから、変えようがないんです。
一方で、実際に触ってみるとその効果やメリットがわかります。特に、使いこなしている人と一緒に使うと、なおのこと理解が深まります。
ということで、そのような体験会を用意させて頂きました!
このような場もぜひご活用を頂ければと思います。
私は、チャットワークのような誰でも使えるサービスを皮切りに、他のITサービスも次々と活用して頂くことで、日本の中小企業の生産性を大きく改善できると考えています。
ですから…これからもチャットワークを絶賛応援しまくりますよ!