
みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。
年に一度のコミュニティの祭典「コミュニティフォーラム2025」の様子を、3回に分けてレポートしています。
今回は、その第3弾。「ワールドカフェ」のようすとイベントの「話し合い」を盛り上げるための仕掛けについてご紹介します。
ということで、今回は「話し合いがめちゃ盛り上がるイベントの仕掛けとは?~「コミュニティフォーラム2025」レポート③」です。
では、行ってみましょう!
ワールドカフェで参加者同士の対話を促進
これまでのレポートで、基調講演とゲストトークについてお伝えしてきました。
今回は「ワールドカフェ」のようすをお伝えしますよ。
これは、参加者が少人数のグループに分かれて、カフェのようなリラックスした雰囲気の中で自由に話し合う形式のワークショップです。
今回のワールドカフェでは、5つのお題が用意されていました。
①人生と仕事とコミュニティ
②わたしのコミュニティとの関わり方
③どうやったらコミュニティの魅力を伝えられるか
④コミュニティしくじり先生
⑤地域コミュニティの新しい関わり方を考える
各お題に対して2つずつくらいテーブルが用意されており、参加者は話したいお題のテーブルに集まります。各テーブルでの話し合いは30分間。
これを3セット行います。
参加者は、セットごとに別のテーブルに移動しても良いし、同じテーブルに留まっても構いません。
会場は、サイボウズさんの「BAR」と呼ばれるお部屋。その名のとおり、まるで本物のバーのような、リラックスできて居心地の良い空間。この素敵な空間は、この後の懇親会の会場としても使われました。
僕が選んだお題とそのようす
さて、皆さんなら、どのお題が気になりますか?
どれも興味深いテーマばかりですよね。僕が選んだお題と、そのようすについてお伝えしていきます。
③どうやったらコミュニティの魅力を伝えられるか
コミュニティの魅力を伝えるというのは、僕が運営に関わっている「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会(ノンプロ研)」でも常に課題となっているテーマです。
「コミュニティで学ぶ」ということ自体、まだ一般的ではないため、その価値を理解してもらうのはなかなか難しいのです。
SNSは遠くまでいっぺんに伝えられるのは便利ですが、自分には関係ないと思い込んでいる人には全く響かない。
そうすると、口コミってやっぱり強いな~と思うのです。相手に関連付けながら伝えることができます。
そこで思い出したのが、最近ノンプロ研でアンバサダー制度。
アンバサダーの方々に名刺を配り、それを使ってコミュニティの紹介をしてもらうというのです。
名刺というツールがあることで、話のきっかけが作りやすくなります。このようなコミュニケーションのためのツールを用意するのは良いアイデアかもですね。
①人生と仕事とコミュニティ
「人生と仕事とコミュニティ」のテーブルでは、キャリアに関する話題で盛り上がりました。
テーブルには定年退職後でコミュニティ活動をしているよという方がいらっしゃいました。
今回のフォーラムでもけっこう同じように定年後に活動されている方、たくさんお見かけしました。
そのお話によると、会社員時代からコミュニティに関わっていて良かったと。なぜなら、退職してもスムーズにコミュニティに移行できるからとのこと。
「U字カーブ理論」というのをご存知でしょうか?
幸福度は、40代から50代にかけて一度低下し、その後再び上昇するという理論です。
この時期の幸福度を高めるためにも、在職時からのコミュニティへの参加は、非常に有効な手段なのかもしれませんね。
⑤地域コミュニティの新しい関わり方を考える
「地域コミュニティの新しい関わり方を考える」のテーブルでは、僕が「100人カイギ」という活動についてお話させていただきました。
「なぜオンラインコミュニティを主宰しているタカハシさんが、このテーブルに?」とご質問をいただき、よくぞ尋ねてくださいましたとうれしかったです。
100人カイギは、地域で活動するさまざま方々をクロスジャンルで繋ぐイベントです。
僕が地域の方々とはじめてご挨拶するときに「ITの仕事をしている」という切り口から入ると、そこから先の話が生まれない…ということがよくありました。
そこで「100人カイギのタカハシです」と入ると話しやすくなります。
さらに「距離」がある人どうしがコラボしたほうがイノベーションやワクワクが生まれやすいのです。
懇親会も無料!たっぷり話し合える充実のプログラム
ワールドカフェの後は、懇親会へ。なんと、この懇親会も無料なんです!美味しい食事とお酒をいただきながら、参加者同士でさらに交流を深めました。
今回の「コミュニティフォーラム2025」、とにかくめちゃくちゃ話す機会が多いものでした。全体のプログラムを振り返ると話し合いの時間は…
- アイスブレイク:20分
- ゲストトーク:30分×2セット
- 振り返り:15分
- ワールドカフェ:30分×3セット
合計すると、なんと185分!3時間以上も話し合いの時間が設けられているんです。さらに、懇親会まで。
何十人もの方と、どっぷり話をすることができました。すごい。
イベントでの「話し合い」を盛り上げる2つの工夫ポイント
今回のフォーラムの話し合いが、これほどまでに盛り上がったのには、2つの工夫ポイントがあると感じました。
1. 話のきっかけを生む「自己紹介カード」
一つ目は、「自己紹介カード」です。
通常、イベントで使う名札は、所属と名前だけが書かれていることが多いですよね。
しかし、今回のフォーラムでは、はがきサイズの大きなカードに、自分のことを表すキーワードを8つ、そして裏面には、コミュニティに参加したきっかけや、フォーラムで得たいことなどを記入する欄がありました。
この自己紹介カードが、話の種として、めちゃくちゃ有効だったんです!
例えば、僕のカードには「ノンプロ研」「福岡県糸島市」「100人カイギ」「本を書いています」といったキーワードを書いていました。これらのキーワードがあることで、初対面の方とも、共通の話題を見つけやすくなります。
「あ、ノンプロ研って何ですか?」「糸島市、私も行ったことあります!」といった具合に、自然と会話が始まります。
これは、ぜひ他のイベントでも採用したいアイデアです!
2. 具体と抽象のバランスが取れた「お題設定」
もう一つの工夫ポイントは、「お題の抽象度」です。
ゲストトークのテーマは、「良いコミュニティとは」といった、かなり抽象度の高いものでした。ゲストの方々のお話も、具体的な活動内容というよりは、コミュニティに対する想いや考え方など、抽象的な内容が中心でした。
ワールドカフェのお題も同様でしたよね。
抽象度が高いことで、参加者は自分自身の経験や考えと結びつけやすく、多様な意見が出やすくなります。
これは、100人カイギでも同様だなと感じました。
というのも、具体的な事業の話ではなく、活動の根底にある「想い」を語ってもらうようにしています。
共通のテーマを見つけるには、抽象度を上げよですね。
まとめ: コミュニティでつながり話しまくる素晴らしいイベント
今回の「コミュニティフォーラム2025」は、普段あまり接点のない人たちが集まり、活発な意見交換が行われる、素晴らしいイベントでした。
そこには、話し合いがたっぷりできる、そして盛り上げる工夫がたくさん凝らされていました。
これらの工夫は、コミュニティイベントだけでなく、様々な場面で応用できるはずです。特に、年齢や職業、価値観などが異なる、距離のある人たちを繋げて会話する際には、ぜひ参考にしてみてください。
僕自身、今回のフォーラムでの学びを、今後の活動に活かしていきたいと思います!
以上、「話し合いがめちゃ盛り上がるイベントの仕掛けとは?~「コミュニティフォーラム2025」レポート③」についてお伝えしました。
引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!
この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!