みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
「Cybozu Days 2016-共に生きる-」に参加してきました!
サイボウズさんは、「選択型人事制度」や「副業奨励」など、働き方に関してのチャレンジとこだわりをずっと前から体現されている、非常に魅力的な会社です。主力商品は、ご存知の通りグループウェアで、社名を冠した「サイボウズOffice」や大企業向けの「Garoon」をはじめとしたラインナップで国内シェアNo.1を誇っていらっしゃいます。
最近では、誰でも簡単にクラウド型データベースシステムを作れる「kintone」がものすごい勢いで普及していますよね。
昨年、「cybozu.comカンファレンス2015変える覚悟、変わる覚悟」に参加しまして、大変感動を覚えた記憶があります。ですから、今年ももちろん絶対に必ず参加しようと思っていたのです。
そしたら、今年はなんと二日間の開催に超拡大。そして、場所は「幕張メッセ」!しかも、アイキャッチ画像にも使いましたが、なんともビジネス向けカンファレンスとは思えない楽し気な雰囲気…!
勢い感じますよね。
二日間ともバッチリ参加してきましたので、レポートしていきたいと思います。
まず初日の基調講演サイボウズ青野社長による「これからのグループウェア」についてお伝えします。
これからのグループウェアに求められる「多様性」
皆さんはグループウェアは何を使っていますか?
サイボウズOfficeやGaroonを使っているという方もいらっしゃるでしょうし、Office365、G SuiteなどのIT巨人たちのグループウェアを活用されている場合も多いでしょう。
羨ましいです…!
なぜかって?
というのも、私はひとり社長なのでチームに所属していませんのですよ。一応メインとしてはG SuiteでGoogleカレンダーは使っていますが、グループウェアとしての使い方をしていると言っていいのかどうか…だって、共有する相手がいませんから。
チームで働くって楽しいんでしょうね、羨ましい。
さて、青野社長は私のような「チームひとり」も含めて、これからの働き方は多様化していく、したがって、その多様性のある働き方に求められるグループウェアがあると話します。
複雑怪奇なグループウェアワールド
2015年の調査結果ですが、この日本で副業を容認している企業はたったの3.8%だそうです (経済産業省 平成26年度兼業・副業に係る取組み実態調査事業 報告書)。
ただし、政府の後押しもあり、大企業も含めて容認の方向に急速に向かっているのは確かで、特に需要の高いIT人材などは副業容認が人材確保の重要項目になってきています。
今までは、勤めている会社は1社でしたから、グループウェアもその会社が用意したたった一つを使えば済んでいました。
ですが、複数の会社に所属することになったら、それぞれのグループウェアをちょこちょこ切り替えながら使わないといけないのでしょうか…?
面倒ですよね…?
また、仕事以外のチームワークも求められる時代になって来ています。夫婦共働きがあたりまえで、かつそれぞれが複数の仕事をかけもちしているなん手場合は、家族のスケジュールも当然把握できることが望ましいですし、地域のコミュニティの参加も増えてくるかも知れません。
そうなると、3つも4つもグループウェアが存在する世界がやってきます。
例えば、スケジュールや予定に関する情報が
- サイボウズOffice
- Garoon
- Cybozu Live
- Googleカレンダー
- Office365
- kintone
- Salesforce
といった様々なツールに分散して登録されていて、それを切り替えながら活用しなければならない、ということになります。
青野社長はその状態を「多様なチームで多様なツールを使う複雑怪奇なグループウェアワールド」と名付けていらっしゃいました。
連携していくグループウェア
グループウェアに求められる機能の一つとして挙げられたのが「連携」です。
サイボウズのグローバル開発本部長、佐藤鉄平氏からの報告でGaroonとkintoneに以下機能が搭載されるという発表がありました。
機能 | kintone | Garoon | 概要 |
---|---|---|---|
REST API | 実装済み | 開発中 | 別サービスから操作・データの取り出し |
WebHook | 開発中 | 開発中 | 別サービスにデータを渡す |
JavaScript API | 実装済み | 開発中 | ウェブ画面のカスタマイズ |
つまり、例えば
- Garoonのスケジュールに、自分のGoogleカレンダーやOffice365のスケジュールも重ねて表示をする
- 他のクラウドサービス上のデータをkintoneと相互に同期して活用する
- 地図サービスから引っ張ってきてkintoneにデータを埋め込む
などといったことが可能になります。
具体的には2017年の前半にはGaroonのJavaScript APIとkintoneのWebHookが利用可能になるそうです。
kintoneやGaroonに限らず、クラウド時代が完全に到来した今、サービス間の連携は非常に重要度を増しています。
私もG Suiteやチャットワークなどで様々な連携機能を活用または提供しています。ぜひ、kintoneもその仲間に加えていきたいですね。
AI・ロボット・IoTの活用とグループウェア
もう一つの視点として、AI・ロボット・IoTなどの最新テクノロジーの急激な発展という側面を考える必要があります。
何が起きるかというと、AIやロボットが自動でデータを生産する、IoTつまりセンサーを搭載する様々な端末からデータが集まってくる、こういう世界です。
結果として、取り扱うデータが大量になり、そのデータがグループウェアに流れ込んでくることになる…そういうことです。
グループウェアに流れて来る大量のデータ
それを受けて、サイボウズkintoneプロダクトマネージャー田中裕一氏から、kintoneのアーキテクチャ自体を刷新するという発表がありました。
kintoneのデータ入力は、フォームからの入力やExcel/CSVからのインポートを想定していたため、当初は10万レコードくらいの想定をしていたそうです。しかし、最新テクノロジーからAPI連携経由でのデータの入力が実現されると、その想定するレコ―ド数をはるかに上回る可能性がある…ということなんです。
実際に、現在のkintone上で1000万レコードのソートを行うというデモがありましたが、数分経っても結果が返ってきません。一方で、開発中のアーキテクチャを使ったほうは、いくつもの条件を加えたソートでしたが、一瞬で結果が出ました。
こちらは2017年後半からβ提供をするという予定で進めているそうです。
まとめ
これからのグループウェア…確かに「複雑怪奇」になりつつありますね。
アチコチに散らばるデータをきちんと征服管理し、かつ大量のデータもスピーディに取り扱える、そんなサービスが求められています。
もちろん、サイボウズさんをはじめ、各社が素晴らしいサービスを提供・改善して下さるのは十分に期待できますが、利用する側としても、そのあたりの知恵や目利き力は身に着けていかないとですね。
引き続き、このブログを通して、また日々の仕事を通して、自らも学びつつ日本の働く皆さんのサポートをしていければと思います。
ちなみに、「Cybozu Days 2016」の第2弾レポートを書きましたので、こちらも合わせてご覧くださいね。