
みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。
先日、ノンプロ研の生成AI講座第1期が無事に終了しました!
この講座、実はちょっと(というかだいぶ?)変わっている構成になっていたんです。
「ブートキャンプ式」の講座のしかけと、その成果はどうだったかについてお伝えします。
ということで、今回は「まずやることは…目標設定!ブートキャンプ式の生成AI講座の成果はいかに!?」です。
では、行ってみましょう!
目標設定がキモ!普通のAI講座とは一線を画す「生成AIブートキャンプ」
この講座、正式には「初心者IT基礎講座 生成AIコース」といいます。
全3回の講義と、最後に卒業LT(ライトニングトーク)大会という構成になっています。
第1回目は「生成AIとその学び方」というタイトルなのですが、実は生成AIの仕組みやプロンプトといったテクニカルな話は、ほとんどしません。
じゃあ何をするのかって?
ズバリ、「目標設定」です。
僕が運営している「ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会(通称:ノンプロ研)」には、「ブートキャンプ」という、短期間で集中的にスキルを習得するための仕組みがあるのですが、今回の生成AI講座はその形式を取り入れています。
具体的には、専用のワークシートを使って、こんな問いに答えてもらうんです。
- 「この講座が終了するとき、あなたはどんな目標を達成していたいですか?複数書いてみましょう」
- 「その中で、特に重要で、考えるだけでワクワクする目標は何ですか?それはなぜですか?」
- 「その目標を達成するために、あなたが活用できるリソース(時間、人、情報など)を挙げてみましょう」
- 「目標達成のために、日々どんなアクション(行動)をしますか?具体的に書き出しましょう」
そうなんです。
まず「生成AIを使って、自分は何を成し遂げたいのか?」という具体的な目標を定め、そのために「日々どんな小さな一歩を踏み出すのか?」という行動計画まで落とし込んでもらう。
これがこの講座のスタート地点です。
なぜ、ここまで「目標」にこだわるのか?
「え、生成AIの講座なのに、AIの話は後回しなの?」って思われるかもしれませんね。でも、これには深〜い理由があります。
それは、確固たる目標がないと、生成AIはなかなか使いこなせるようにならない、と考えているからです。
例えば、メールの下書き。これは生成AIが得意とすることの一つですよね。「この間の打ち合わせのお礼メール、よろしく!」とAIにお願いすれば、それなりの文章をサッと作ってくれます。
特に、定型的な返信や、正直ちょっと面倒くさいな…なんて案件のメールであれば、それで十分かもしれません。そして、そこには、あまり高度な訓練や試行錯誤は必要ありません。
でも、もしそのメールが、あなたの人生を左右するかもしれない、めちゃくちゃ大事なものだったらどうでしょう?
そんな状況だったら、きっとあなたは必死になりますよね。
- 送り先の相手はどんな人で、どんなことに興味関心があるんだろう?
- どんな書き出しにすれば、メールを開いて先を読み進めてもらえるかな?
- 相手の心を動かして、「ぜひ、一緒にやりましょう!」と言ってもらうためには、どんな内容を、どんな言葉で伝えればいいんだろう?
こういったことを、めちゃくちゃ考えるはずです。
そして、たとえばそこで「よし、生成AIの力を借りよう!」となったとき、初めて真剣な試行錯誤が始まるんです。
- どの生成AIモデル(ChatGPT?Gemini?それとも他の?)を使うのがベストだろう?
- どんなプロンプト(指示)を出せば、僕の意図を汲み取って、最高の文章案を出してくれるだろうか?
- AIにどこまで任せて、どこから自分で手を入れるのが効果的だろうか?
このように、自分にとって切実な課題、達成したい目標があるからこそ、人は本気で考え、工夫し、AIと対話し、結果としてAIを使いこなすスキルが磨かれていくものです。
逆に言えば、そういった「どうしてもAIを使って解決したい!」という熱い思いがないまま、いくら、生成AIの最新知識やモデルの特性、便利な機能を学んだとしても、あまりピンとこないのではないでしょうか。
だからこそ、この講座ではまず「あなたは何をしたいの?」という問いからスタートするのです。
目標に向かって、日々の小さな一歩を積み重ねる
さて、初回の目標設定が終わると、翌日から約1ヶ月間、SlackのBotが毎朝「今日のアクションは何ですか?」と皆さんに問いかけます。
受講生の皆さんには、その日の行動計画や進捗を報告してもらうというわけです。
そして、日々の小さな挑戦と振り返りを繰り返しながら、第2回、第3回の講義、そして最後の卒業LT大会へと進んでいきます。まさに「生成AIブートキャンプ」。
ちなみに、生成AIの具体的な仕組みや機能については第2回で、効果的なプロンプトのテクニックについては第3回で、それぞれじっくりと解説します。
目標とそれに向かった試行錯誤という土台があって初めて、これらの知識やテクニックの吸収度がぐっと高まります。
驚きと戸惑い、そして確かな成長へ
正直なところ、初回の目標設定と毎日の行動報告には、皆さん少し面食らってしまったかもしれません。「普通のAI講座だと思ってたのに…!」と(笑)。
実際、日々の行動報告率は、うーん、30~40%くらいだったかな…。
「大丈夫かな、みんなついてきてくれてるかな…」と、僕も内心ドキドキしながら見守っていました。
しかし、迎えた卒業LT大会。そこで僕は、皆さんの素晴らしい成果を目の当たりにして、ホッとしました!
- VBA(ExcelやPowerPointを自動操作するプログラミング言語)と生成AIを組み合わせて、PowerPoint資料作成を効率化するツールを開発した方。
- 画像生成AIを使って親子でオリジナルのLINEスタンプ制作に取り組んだ方。
- 自身の専門知識をまとめた技術同人誌の企画書を、生成AIのサポートを受けながら練り上げた方。
- 日々の学習内容を整理し、知識を定着させるためのサポートとして、生成AIを使ってPodcast(音声配信)を活用した方。
一方で、残念ながらLT大会に参加できなかった方も何人かいらっしゃいました。
講座の目的や進め方について、もっと早い段階で、より丁寧に伝える必要があったなという反省はあるかなと思います。
ここはしっかりと修正して、第2期の講座に臨みたいと考えています。
そして僕自身の新たな挑戦は…
さて、そんな生成AI講座ですが、最後の卒業発表会は講師陣の発表もあり、僕も「今どんな目標で生成AIと向き合っているか」について話をしました。
その目標とは「学びのコミュニティづくり講座」という新しい講座の企画・開発です。
実は、その中で、AIによって講座の企画書から書籍を執筆するという実験をしてみたところ、驚くべき結果が出ました!
これは、自分でも「おおっ!」と声が出ちゃうくらい…!
…と、この話の続きは、後日のVoicyプレミアムまたはnoteプレミアムでお伝えする予定です。気になる方は参加してみてください。


生成AIという強力なツールを本当に「使える」スキルに変えるためには、まず「自分は何をしたいのか?」という問いに向き合うこと。そこで、サポートや近道が必要でしたら、ノンプロ研の生成AI講座にどうぞ!

まとめ
以上、「まずやることは…目標設定!ブートキャンプ式の生成AI講座の成果はいかに!?」についてお伝えしました。
引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!
この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!