糸島市100人カイギ Vol.10: 何気ないところで輝く光を見出そう

糸島市100人カイギ Vol.10: 何気ないところで輝く光を見出そう

みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。

去る8/22に記念すべき第10回を迎えた「糸島市100人カイギ」。

今回も、個性豊かな5名の登壇者の物語から、糸島の魅力と人の奥深さに触れる、あたたかい時間となりました。

遅れ馳せながらレポートさせていただきます!

ということで、今回は「糸島市100人カイギ Vol.10: 何気ないところで輝く光を見出そう」です。

では、行ってみましょう!

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祝・10回目!「糸島市100人カイギ」とは?

糸島市100人カイギ」とは、糸島で活躍されている様々な分野の方々をゲストとしてお招きし、ご自身の活動やその裏にある想いを語っていただくトークイベントです。

目的は、集まった人たちが交流することで、ジャンルを超えたゆるやかなコミュニティを作っていくこと。

毎回5人の方に登壇いただき、それを20回繰り返します。つまり、合計100人のゲストがお話ししてくださったところで、この会は「解散」となる、ちょっとユニークなルールで運営されています。

今回で10回目ということは、ちょうど折り返し地点。これまで50人もの素敵な方々が、この場でご自身の物語をシェアしてくださったんですね。

個性豊かな5名のゲストが登壇!

さて、今回も本当に魅力的な5名の方々が登壇してくださいました。お一人ずつ、そのお話を紹介させてください。

松本 弘紀さん(糸島を描く自転車水彩画家)

トップバッターは、自転車で糸島をめぐりながら水彩画を描かれている松本弘紀さんです。

会場には松本さんの作品が何枚も展示されていて、イベントが始まる前から温かい空気に包まれていました。

松本さんは、中学校の美術教師を34年間勤められた後、「もっと絵を描く時間がほしい」と早期退職され、糸島に住まわれて20年。

自転車で走りながら出会う、何気ない日常の風景が「光り輝く瞬間」を、透明水彩で描き留めていらっしゃいます。

松本さんのお話で印象的だったのは、いつもなら素通りして、見逃してしまいそうなところから、必ずある光を見出そう。それを人に伝えるというこだわり。

作品には、糸島の特定の地名が入れられていることが多いのですが、それは松本さんがふだん自転車で活動されている範囲にしぼられているからです。

僕たちが毎日見ている景色の中にも、実はたくさんの「光」が隠れている。松本さんの絵は、そのことに気づかせてくれる、まさに「観察の力と表現する力」の賜物だと感じました。

本田 里未さん(dekiru ひろがる itoshima 代表)

続いては、「dekiru ひろがる itoshima」代表の本田里未さん。以前この100人カイギに登壇された「ゆめふうせん」の平岡さんからのバトンを受けてのご登壇です。

もともと自動車販売の営業職で活躍されていた本田さん。

男の子を出産されたことを機に事務職へ変わられたそうですが、その中で息子さんがASD(自閉スペクトラム症)であること、そしてご自身にも注意欠陥多動性障害(ADHD)の特性があることに気づかれたと言います。

計算が苦手だけど記憶力は無限、時間の感覚が独特で、忘れ物がすごい。ご自身にはそのような特性があるとお話くださいました。

そして、糸島にもさまざまな特性を持つ方々がいる中で、「それらの特性をマイナスとして捉えるのではなく、その人の可能性を引き出し、社会で活躍できる場を広げたい」という想いから、「dekiru ひろがる itoshima」の活動をはじめられました。

その中心となるのは、ニュースポーツ「ピックルボール」の教室。

バドミントン、テニス、卓球を融合したようなアメリカ発祥のスポーツで、世界での競技人口はなんと1億人!

卓球のラケットより少し大きいくらいのパドルで、穴の開いたプラスチックのボールを打ち合うので、危なくなく、誰でも気軽に楽しめるのが特徴です。

本田さんの教室では「嫌だったら帰ってもOK」というルールがあるそうです。無理強いせず、その人らしさを尊重する姿勢が、子どもたちの笑顔と「できた!」という自信に繋がっているんですね。

木村 比呂人さん(福岡大学経済学部3年)

3人目は、フレッシュな現役大学生、福岡大学経済学部3年の木村比呂人さんです。

木村さんが今、リーダーとして情熱を注いでいるのが、大学の「ベンチャー起業論」という授業で取り組んでいる「のぼせもんプロジェクト」。

これは、糸島で「よかまちみらいプロジェクト」を展開されているSEEDホールディングスさまと一緒に社会課題解決に取り組むというもの。

糸島の様々な地域の方々に直接お話を伺い、そこから新しいビジネスや地域貢献のアイデアを生み出そうという活動です。

ラグビー部でキャプテンを務めた経験や、周りの同級生たちがリーダーとして活躍する姿に刺激を受け、「将来起業するための良い経験になるはずだ」と、この大役を引き受けた木村さん。

今はまだ、たくさんの人の話を聴いている段階で、具体的なプランはまとまっていないとのことでしたが、そこからは熱意と誠実さがひしひしと伝わってきました。

ベンチャー起業論は、僕も関わっていますが、必ずしもスムーズに進むことばかりではないと思います。でも、こうして地域に飛び込み、悩みながらも前に進もうとする若い力は、糸島の未来にとって、とても貴重な存在だと感じました。

脇山 拓也さん(田舎遊び研究家)

4人目は、生まれも育ちも糸島・二丈福吉という、田舎遊び研究家の脇山拓也さん。

僕らはワッキーさんと呼んでます。

子どもの頃から山、川、磯で遊んで育ったワッキーさん。

現在は建設会社で働く傍ら、不定期でユニークな体験型イベントを開催されています。

養鶏、養蜂、つがに漁、ホタルの養殖、イノシシの丸焼き…!

その活動は、自然いっぱいで、かつ、とにかくワイルドの一言!

イベントの内容も、「たけのこ掘って、食らう」「つがに漁で、川をせき止めて罠をかけ、調理して食らう」「軍鶏をさばいてみんなで食べよう」など、聞いているだけでお腹が空いてくるような、生命力あふれるものばかり。

さらには、唐津の花火師さんに弟子入りして、プライベート花火大会を開催することもできるようになったというから驚きです。

「なぜ、そんな活動を?」という問いに、失われつつある食文化を守りたいという想い、そして色々な人と繋がりたいという気持ちとともに、純粋な「楽しいからやってる」と語られました。

西脇 彩子さん|地域の魅力を発信する広報ライターの視点

そして最後の登壇者は、広報ライターであり「ロカリエール」代表の西脇彩子さんです。

「ロカリエール」とは、「地方で発信する女性」という意味を込めた屋号だそう。「今日も、地方から発信する」をスローガンに活動されています。

富山県のご出身で、一度は東京で働かれたものの、東日本大震災を機に富山へUターン。

地元に戻ったことで、改めてその良さに気づき、Instagramで魅力を発信し始めたことが、情報誌のライターというお仕事に繋がったとのこと。

その後、「富山以外の地方も知りたい」という思いから、山と海があって故郷と似ている糸島へ。移住者が多いこの街に人々が集まってくる理由をご自身の目で確かめるために、移住を決意されました。

実は、このような場で登壇するのは初めてだったという西脇さん。このような、つながりの場を大切にされているということで、登壇もご快諾いただきました。

UターンとIターンの両方を経験されている西脇さんのような方の視点を通すことで、地方の新しい魅力がどのように引き出されるのか、ぜひみなさんご覧いただければと思います。

折り返し地点で見えた「100人カイギ」の本当の価値

西脇さんのご登壇で50人目となりました。これで、100人カイギはちょうど折り返し地点を迎えました。

今回のイベントのみなさんが話されていたこと、それがこの100人カイギの良さにも通ずるところがあると感じました。

みなさんに登壇の話を持ちかけると、まず皆さんが口を揃えて「自分なんて、人前で話すことなんて何もありませんよ」とおっしゃります。

でも、お話を聞いてみると、そんなことはありません。誰もが、ご自身の人生の中で、ちゃんと輝いている部分を持っているんですよね。

多くの人はその「光」に自分自身では気づいていないだけ。

「糸島市100人カイギ」は、そんな一人ひとりの素晴らしい活動や想いにそっと光を当て、みんなでその輝きを共有する場所なんだと、改めて感じることができた一夜でした。

さあ、後半戦はどんな50人の物語が待っているんでしょうか。これからも、ますます楽しみです。

次回は9/9火、コミュニティスペースみんなので開催です。ぜひ、お越しくださいね。

糸島市100人カイギ Vol.11
糸島市100人カイギは、糸島の人と人が"想い"でつながるコミュニティです。「ゲストが100人集まったら会を解散!」のルールをもとに、糸島市の100人の想いとストーリーを起点にクロ... powered by Peatix : More th...

まとめ

以上、「糸島市100人カイギ Vol.10: 何気ないところで輝く光を見出そう」についてお伝えしました。

引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!

この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!

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