はじめてのマネーフォワードクラウド請求書API~その概要とおおまかな手順


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みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

弊社では創業時からマネーフォワード会計シリーズにお世話になっています。

マネーフォワードクラウド請求書と経費については、APIか提供されているので、GASを使ってスプレッドシートなどと連携をすることができるのですよ!

ということで、今回からシリーズで、マネーフォワードクラウド請求書APIの使い方についてできる限りていねいに紹介をしていきます。

今回は、初回ということではじめてのマネーフォワードクラウド請求書APIについての概要とおおまかな手順について紹介します。

では、行ってみましょう!

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マネーフォワードクラウド請求書APIとは

APIというのは「アプリケーション・プログラミング・インターフェース」の略で、アプリケーションを外部から操作するための仕組みです。

マネーフォワードクラウド請求書APIであれば、GASなどのプログラミングを用いて、マネーフォワードクラウド請求書を操作することができるということになります。

どんな操作ができるかというと…

  • 請求書一覧の取得
  • 請求書の作成
  • 事業者情報の取得・更新
  • 取引先一覧の取得
  • 見積書一覧の取得
  • 見積書の作成
  • 請求書の郵送依頼

などなど、いろいろなことができるんですね~

その他、できることは以下のページで確認することができます。

https://invoice.moneyforward.com/api/v2/swagger_ui

APIの制限について

一点、注意する点としてはマネーフォワードクラウド請求書APIには制限があります。

プランによって違うのですが、請求書や見積書の帳票の作成について、「月あたり」の上限が決まっています。

個人プラン 各帳票作成リクエスト上限
無料 100
パーソナルミニ 100
パーソナル なし
パーソナルプラス なし
法人プラン 各帳票作成リクエスト上限
無料 100
スモールビジネス 100
ビジネス なし

弊社ですと、法人のスモールビジネスなので、見積書や請求書の作成が月100件までということになります。

(そんなに必要ないっすけどねw)

マネーフォワードクラウド請求書APIのはじめかた

では、実際にマネーフォワードクラウド請求書APIのはじめかたをみていきましょう。

ただ、GASでマネーフォワードクラウド請求書APIの少し最初の手順がありますので、この記事を含めて何回かでじっくりお伝えしていきます。

おおまかな手順でいうと以下のとおりです。

  1. マネーフォワードクラウド請求書API用のアプリケーションの作成
  2. 認証とアクセストークンの発行
  3. マネーフォワードクラウド請求書APIにリクエスト

…ちょっとわからないですよね…。

マネーフォワードクラウド請求書API用のアプリケーションとは

まず、マネーフォワードクラウド請求書API用のアプリケーションというのを作成する必要があります。

その作成したアプリケーションを通して、マネーフォワードクラウド請求書を操作することになります。

アプリケーションを作成すると、そのアプリケーション用に以下の2つのコードが発行されます。

  • Client ID
  • Client Secret

この2つはパスワードのようなもので、次の段階で必要になります。

このアプリケーションの作成は、マネーフォワードクラウド請求書の画面から行いますので、それほど難しいものではありませんのでご安心を…!

認証とアクセストークンの発行

認証とアクセストークンの発行…もう、わけわからないですよね。

少し説明していきます。

マネーフォワードクラウド請求書は、取引や取引先などたっぷりの機密情報を扱っていますよね。

この機密情報に誰もがプログラムで操作できてしまったら、めちゃくちゃ困っちゃうわけです。

なので、先ほどアプリケーションを作成したほんとうにアクセスしてよい人だけがアクセスできるようにしたいのです。

ということで、次の段取りとして認証とアクセストークンの発行という手順を行います。

この手順では、先ほどアプリケーション作成時に発行されたClient ID、Client Secretを使って、認証をして、成功するとアクセストークンというコードを取得できます。

(認証は、具体的には認証用のURLにリクエストをするという操作をして、そのレスポンスの中にアクセストークンが含まれています。)

マネーフォワードクラウド請求書にいろいろな操作を命令するときには、このアクセストークンが「許可証代わり」になります。

ここの手順、かなり面倒に思われると思いますが、大事な機密情報を守るために、必要な手順となっています。

マネーフォワードクラウド請求書APIにリクエスト

このアクセストークンを使用することで、作成したアプリケーションを通して、マネーフォワードクラウド請求書APIにさまざまな操作を命令することができます。

その命令をすることをリクエストといいます。

リクエストのテストについては、マネーフォワードクラウド請求書APIで用意されている以下ページで行うことができます。

https://invoice.moneyforward.com/api/v2/swagger_ui

また、以下記事でお伝えしているcurlコマンドでもカンタンにテストができます。

Windowsユーザー&ノンプログラマー向けcurlコマンドの使い方
Google Apps Scriptでは、さまざまなAPIにリクエストをして操作をすることができます。今回は、その助けとなるWindowsユーザー&ノンプログラマー向けcurlコマンドの使い方をお伝えします!

本シリーズとしては、上記2つの方法によるテストの方法を先にお伝えして、認証やアクセストークンの取得について、慣れていきます。

そして、その後にGASでマネーフォワードクラウド請求書APIの操作をしていく方法を紹介します。

まとめ

以上、はじめてのマネーフォワードクラウド請求書APIについての概要とおおまかな手順についてお伝えしました。

手順については、今後のシリーズで各段階について細かく紹介していきますので、ここでは全体のおおまかな流れをつかんでいただければOKです。

では、次回アプリケーションの作成とテストの方法をお伝えします。

マネーフォワードクラウド請求書APIへのアクセスをテストしてみよう!
マネーフォワードクラウド請求書APIの使い方についてできる限りていねいに紹介をするシリーズをお送りしています。今回は、マネーフォワードクラウド請求書APIへのアクセスをテストしてみよう!をお送りします。

どうぞお楽しみに!

連載目次:【初心者向け】GASでマネーフォワード請求書API

マネーフォワード請求書APIを使用することで、GASからマネーフォワード請求書のデータを取得したり、操作をしたりすることが可能です。このシリーズでは、そのはじめの一歩として、マネーフォワード請求書APIとは何か?またGASによるアクセスの初歩をお伝えしていきます!
  1. はじめてのマネーフォワード請求書API~その概要とおおまかな手順
  2. マネーフォワード請求書APIへのアクセスをテストしてみよう!
  3. GAS用のマネーフォワード請求書APIアプリケーションを作成する手順
  4. GASでAPIを操作をする強い味方「OAuth2 for Apps Script」ライブラリとその導入
  5. GASでマネーフォワードクラウド請求書APIへの認証とアクセストークンの取得を行う方法
  6. OAuth2 for Apps Scriptライブラリを使ってサービスを作るスクリプトを解説
  7. OAuth2 for Apps Scriptライブラリはどうやって認証用URLを作成しているのか
  8. OAuth2 for Apps Scriptライブラリはどうやってアクセストークンを取得するのか
  9. GASではじめてのマネーフォワードクラウド請求書APIへリクエスト
  10. マネーフォワードクラウド請求書APIから請求書一覧の取得をテストしてみよう!
  11. マネーフォワードクラウド請求書APIによる請求書一覧のデータを読み取ってみよう!
  12. GASでマネーフォワード請求書の請求書一覧を取得するスクリプト
  13. GASでマネーフォワードクラウド請求書の請求書一覧をスプレッドシートに書き出す方法
  14. マネーフォワードクラウド請求書の請求書一覧の全件をスプレッドシートに書き出すスクリプト

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