みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。
初心者ノンプログラマーのためのChatGPT活用術、前回はクイズを出してもらう方法についてお伝えしました。
初心者ノンプログラマーがプログラミングにChatGPTを使いたい、そのときに便利なテクニックとして、「表をつくってもらう」というのがあります。
今日はそのテクニックを紹介していきます。
ということで、今回は「パッと見で整理&一発理解!ChatGPTに表をつくってもらおう」についてお伝えします。
では、行ってみましょう!
複数の種類やパターンがあるものをどう理解するか
プログラミングでChatGPTを活用法としては以下が挙げられます。
- サンプルコードを解説してもらう
- わからないキーワードを解説してもらう
これらを繰り返して、新しいプログラミングの概念、キーワード、コードの書き方を一つひとつ獲得していくということになります。
しかし、プログラミングを学ぶ上でいくつかの概念については、複数の種類やパターンがあることがあります。
四則演算の例
たとえば「四則演算」。
- 足し算
- 引き算
- 掛け算
- 割り算
4種類あり(プログラミングで使える算術的な演算はこれ以外にもあります)、その機能は異なります。
また、それぞれで用いる記号として「+-*/」を用いますが、このような記号を演算子といい、これも演算の種類によって異なります。
データ型の例
別の例でいうと、「データ型」という概念があります。
我々人間はコンピューターを扱う際に、データに種類があるということはあまり意識しないものです。
しかし、コンピューターはデータに種類があるという前提で動作しています。
数値であれば、先程の四則演算ができますが、文字列に対してそのような演算はできません。
一方で、文字列は連結という演算ができます。
このように、データの種類によって、できることが違うので、コンピューターはデータのタイプ、つまりデータ型をしっかり認識した上で保管して、取り扱いをしています。
たとえば、VBAはノンプログラマー向けのプログラミング言語ですが、にも関わらず、このデータ型がかなり数が多くて、込み入っているので、理解に苦労することも少なくありません。
複数の種類やパターンがあるものは「表」で表現する
四則演算やデータ型といった、こういう複数の種類やパターンがあるものがプログラミングの世界では、けっこうな頻度で登場します。
そして、ChatGPTとのやり取りでいうと、テキストによる会話形式…それでも、やり取りはできるのですが、もっと整理してうまく表現したいものです。
それが、みんな大好き「表」という表現手法になります。
そして、ChatGPTはきちんと依頼すれば、上手に表をつくって出力してくれるのです。
ChatGPTに表の作成を依頼するプロンプト
ChatGPTに表の作成を依頼する場合、自然に以下のようなプロンプトでもたいがいうまくいきます。
VBAの主なデータ型を表形式でまとめてください。
もしくは、ちゃんと「表形式で」という条件を明示したければ、以下のようなプロンプトがあります。
VBAの主なデータ型を教えてください。
# 条件
- 出力は表形式にしてください。
結果として、以下のような回答が得られるはずです(ChatGPTの画面上ではきちんとデザインされた出力になります)。
以下に、VBAでよく使われる主なデータ型を表形式で示します。
もちろんです!以下がVBAの主なデータ型をまとめた表です。
データ型 説明 メモリサイズ 値の範囲 Integer 整数を表します 2バイト -32,768 ~ 32,767 Long 長い範囲の整数を表します 4バイト -2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 Single 単精度浮動小数点数を表します 4バイト ±3.402823E38 ~ ±1.401298E-45 Double 倍精度浮動小数点数を表します 8バイト ±1.79769313486232E308 ~ ±4.940656E-324 String 文字列を表します 文字数による 最大2,147,483,647文字 (以下略)
データの数を指定する
ただ、出力された表が、想定していたものと違うことがあります。
たとえば、データの数が多すぎたり、少なすぎたりということがあります。
そのようなときは、以下のようにデータ数を指定するという手もあります。
VBAの主なデータ型を教えてください。
# 条件
- 出力は表形式にしてください。
# データ数
- 5個
このように指示をすれば、出力のデータ数を指定することができます。
列の構成を指定する
また、欲しい情報が列として存在していないということもあります。
そのような場合は、列(カラムともいいます)を指定することで、列構成を指定することができます。
VBAの主なデータ型を教えてください。
# 条件
出力は表形式にしてください。
# カラム
- データ型
- 説明
- 例
これで、希望の列構成で表を作成してくれるようになります。
単位を除外する
ChatGPTに表作成を依頼すると、よく数値を扱う列で「1000円」とか「100個」とか、余計に単位をつけて出力することがあります。
この状態でExcelやGoogleスプレッドシートにコピペをすると、単位があるがために、そのデータ型が数値ではなくて文字列として判定されてしまって面倒…ということがあります。
そのようなときは、以下のように単位を除外する条件を追加することができます。
商品ごとの売上、個数のサンプルデータを作成してください。
# 条件
- 出力は表形式にしてください。
- 数値は単位なしで出力してください。
このように、ChatGPTに表の作成を依頼して、出力がイマイチだな~と思ったら、これらの条件を追加して再度依頼をしてみてください。
まとめ
以上、「パッと見で整理&一発理解!ChatGPTに表をつくってもらおう」についてお伝えしました。
引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。
次回は、まさに必須テクといっていい、「エラーの解決方法」についてお伝えします。
お楽しみに!
この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!
連載目次:【初心者向け】ノンプログラマーのChatGPT活用術
プログラミング学習にChatGPTを使いたい、でもいまいちどうやって使ったらいいかわからない…そんな初心者ノンプログラマーのためのChatGPT活用法を紹介していきます。- 初心者ノンプログラマーは有料版のChatGPTを使うべきなの?
- 初心者向け!ChatGPTが常に「中学生にわかる日本語で」回答してくれるカスタム指示の使い方
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