みなさん、こんにちは! タカハシ(@ntakahashi0505)です。
僕らは仕事でもそうでなくても色々な物事を「チーム」で進めていきます。
しかし、うまくいくチームとそうでないチームがあるのが事実・・・今回はうまくいくチームづくりについて考えていきます。
ということで、今回は「チームづくりは「○○の質」を上げることからはじめるべし」についてお伝えします。
では、行ってみましょう!
チームづくりが必要なとき
新しいプロジェクトの立ち上げ、社内横断でのDX委員会や導入チームを作る際、あるいはPTAや自治会など、チームづくりの場面はさまざまです。
いちからチームをつくる場合もあれば、新しいメンバーを迎え入れたりする場合もあります。
チームづくりでいうと、よくチームづくりからスタートするドラマありますよね。第1話で寄せ集めでチームがつくられますが、主人公が尖ったタイプで、突っ走って他のメンバーと衝突する・・・というシーンがよくあります。
ドラマではうまく収まるストーリーであることが多いですが、現実ではそんなに簡単にはいきません。
なんか話しづらいので、別の人を介して伝言してもらったりとか、犬猿の仲の二人がいて、周りがめちゃくちゃ気を使うとか、そういったチームになってしまうことも少なくないのです。
僕でいうと、今年は「学習コミュニティフォーラム」や「糸島市100人カイギ」をはじめ、チームづくりに関わる機会に恵まれました。そのときに、とても意識していることがあるので、紹介したいと思います。
成功循環モデルと「関係の質」
それは、成功循環モデルと「関係の質」です。
成功循環モデルは、MITの組織学習センター共同創始者ダニエル・キムが提唱したもので、チームが持続的に成果を上げ、成功に向かう構造を説明する理論です。
このモデルでは、「関係の質」「思考の質」「行動の質」「結果の質」という4つの要素が、順番に影響を及ぼし、グッドサイクルにもバッドサイクルにもなることを示しています。
ここで、チームづくりの際にすっ飛ばしがちで、しかし、最も重要なのが「関係の質」です。
関係の質にフォーカスしたグッドサイクル
関係の質が良い状態とは、チーム内でなんでも言い合える状態、お互いを尊重し信頼し、心理的安全性が確保されているという状態です。
すると、前向きなコミュニケーションをベースにチームで思考ができ、質の良いプランやアイデアが生まれます。すると、質の高い行動につながりますので、結果として良い結果が出やすくなります。
このような好循環が生まれ、信頼感も増幅されていく。これがグッドサイクルです。
関係の質を軽視したバッドサイクル
一方でやってしまいがちなのが、「関係の質」を軽視して、成果ばかりにフォーカスしてしまうというものです。
すると、メンバー間でのコミュニケーションが疎かになり、誤解や対立が生じます。
良いコミュニケーションがとれないと、質の高い行動が取れなかったり、そもそも行動が起こしづらくなったりしていまいます。当然、そうなれば思うような成果が出ないということになり、そして、信頼感が失われてしまいます。
学習コミュニティフォーラムのチームづくり
例えば、学習コミュニティフォーラムの実行委員会では、十人以上のメンバーがいましたが、お互い知らないメンバーも多く、かつ、オンラインで進める必要がありました。
また、結成時点で、イベントをやるという目的とその日程が先行して決まっていました。
そうなると、イベントの「What」と「How」を決めたくなりがちですが、その前に「なぜやるのか」つまり「Why」のところからじっくり話し合うということに2ヶ月ほど費やしました。
進まないことに焦りを感じていたメンバーもいたかもしれませんが、これにより、お互いの意見を聞き、自分の意見を話してもいいという場づくりができあがったように思います。
結果、その後の準備はとてもスムーズに進めることができました。
役割決めの落とし穴
よく見かけがちな失敗例は、結果つまり目的ではなく、その手段にフォーカスしすぎることです。具体的には、「役割を決める」というものです。
たとえば、PTAの役員や自治会の委員長など、先に枠があって、その枠を誰にやってもらうのか・・・ここにフォーカスが大きく当たるときがあります。それで、なんとか見つかるとホッと胸をなでおろす・・・みたいな。
また、チームで欠員が出たら、新しい方に入ってもらう、まるっと引き継いでもらうみたいなこともあると思います。
しかし、ここで問いたいのは、新たなメンバーを、ひとりの人として見ていますか?それとも、機能として見ていませんか?ということです。
その人となりを理解しようとして、そしてお互いのことも話をして、そういったことしないで「関係の質」は高まるわけはありません。
しかし、これはよくやってしまいがちに思いますので、注意が必要です。
まとめ
以上、「チームづくりは「○○の質」を上げることからはじめるべし」についてお伝えしました。
新しいチームをつくるとき、新しいメンバーを迎え入れるとき、物事を動かす前に、「関係の質」が十分に高められているか、よく確認してみてくださいね。
引き続き、みなさんがいきいきと学び・働くためのヒントをお届けしていきます。次回をお楽しみに!
この話を耳から聴きたい方はこちらからどうぞ!