みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
先日こちらの記事を読みました。
アプリ分析や金融サービスをグローバルで展開している株式会社メタップスの代表佐藤航陽氏のお話です。
授業料が150万円分ぐらいあって、来年の早稲田の授業料に150万円ぶっ込むのか、はたまた会社を作るのかで迷っていたんですよね。
どっちがROI(注:return on investment、投資収益率)が高いかと言ったら、やっぱり会社作ったほうがいいねという話になりまして、そこから行かなくなって、今の会社を作って辞めちゃいましたね。
本当におっしゃる通り!
と思いました。
とりあえず大学に入って、就職して…と決めつけている方はいまだに多いと思うのです。
大学で学ぶことの投資効果に触れつつ他の選択肢も含めてきちんと考えて決めて欲しいということについて書きたいと思います。
大学に通う費用はいくらかかるのか?
一般的に大学の授業料ってどれくらいかかるのかということなのですが
私立の理系で、授業料は年間136万円。うち126万円を日本学生支援機構の奨学金でまかなう。貸与型で、一部は有利子のため、卒業時に息子本人が約500万円のローンを背負う。
…高!
国立大学に関しては
40年前に年間3万6千円だった国立大学の授業料は、15倍の約54万円。私立との差が縮まり、国立ももはや「贅沢」な選択なのだ。
昨年末には文部科学省が、15年後の2031年度には国立大の授業料が年間93万円程度にまで上がるという試算を示した。
だそうです。
国立大学まだ私立よりも多少マシな気もしますが、実家通いができない場合は仕送りもあるでしょう。
親の仕送りが十分でない場合は、生活費を稼ぐためにアルバイトに明け暮れたりします。
学費は奨学金で借金、大学にはあまり行かずに日々アルバイトして生活費を稼ぐ…って何のために奨学金を借りているんだって話もあったりします。
いずれにしても、大学4年間で少なくとも数百万円から多いと一千万円以上かかります。
その結果として得ているものは何でしょうか?
大学を卒業した時点で得られるものは?
冒頭の記事では
日本では、興味があるから勉強するというより、「○○大学卒業」というブランドを手に入れるために勉強していますよね。
というコメントがありました。
全ての学生がそうとは限りませんが、一定数はそういう学生もいるのでしょう。
一定のブランドを持たないと就職活動の門すら叩けない大企業もありますから、当然ブランドは必要という考え方もあります。
ブランドだけでなく、取得するしている124の単位、卒業研究、サークル活動、アルバイト、など様々な機会から学んで、きちんとそこから成長を得ている学生もいると思います。
しかし、そこで考えるべきは数百万円以上かけたことによる投資効果です。
得るものが
- ○○大学卒業というブランド
- サークルやアルバイトの経験と仲間たち
- カリキュラムで学んだこと
だったとします。
数百万円以上の価値がありますか?ROIが成立していますか?
単位取得したカリキュラムの多くが仕事に活かせるかわからないもの、卒業のころにはすっかり忘却の彼方に押しやられるもの、とりあえず楽をして単位を取ったものかも知れません。
「とりあえず大学出て、とりあえず大企業に就職するのが普通」という思考停止のプレッシャーに逆らって、ぜひ親子できちんと考えて進学を決めて頂きたいのです。
大企業に入っても40代、50代になってから大規模にリストラされることがあります。就職を目標でありゴールと捉えることは大きなリスクです。
数百万円かけて進学をするなら、きちんと自らの人生を支える土台となる学びを得るべきです。
高卒からやり直すとしたらのシナリオ例
IT業界の話をしますと、佐藤さんのおっしゃる通り大学より起業のほうがキャリアとしては投資効果が高いと思います。
私も高卒からやり直せるなら、やると思います(とはいえ、40歳まで様々な経験があるこそそう思えるというのがありますが)。
19歳になる年の春休みに準備をして当初はこのように物事を進めます。
- 設備投資はPC1台、机&椅子のみ
- ネット環境があれば地方でも起業可能、実家を間借りすればなお良し
- 流行りのプログラム言語と経営を勉強
- ブログ開設、事業やそのための言語について学んだことをアウトプットしながら集客&広告収入
- イベントやSNSで興味ある会社や人に絡む(そう考えると都市部のほうが少し有利)
- 利益の半額または10万円の安いほうを実家に収める
ITの場合は投資は本当に少なくて済みます。そして、学ぶ環境、発信をする環境、仕事を受ける環境は全てネットが解決してくれ、そしてそのほとんどが無料または激安です。
事業としては、10万円を実家に収めるとしても、おそらく半年から1年くらいで黒字化します。
4年経ったら
- 年商数百万円以上の事業
- 1つ以上のプログラミング(しかも実務で使える)スキル
- 数十万PV以上のWebメディア
- いくつかの仕事実績、ポートフォリオ
を得ていることが期待できます。
この実績があってその時点で23歳だったら、普通に就職できちゃうIT企業は多いと思います。
このまま事業に専念しても良いですし、複業的にどこかの企業の事業に参画するという選択肢もあります。
…とまあこんなシナリオもあるのですが、これもいくつかの選択肢の中の一つです。
ぜひ思考停止の一択で進まずにベストな道筋を考えて進路を決定してほしいと思います。
まとめ
高卒からやり直すシナリオを考えるの…とても楽しかったんです。
皆さんもご自身だったらどうするか、ぜひ考えてみてくださいね。
さて、大学進学一択ではなくて他の選択肢も…というお話をしてきたのですが、いずれにしても絶対に必要不可欠な要素があります。
それはスキルを身に着けるスキルです。
社会が必要としていること、家族が必要としていること、自分が必要としていることなどを満たすために、今自分自身に何が不足しているのかを発見し、その不足を補う能力を身に着ける能力
です。
このスキルを身に着けるためにはどうしたら良いのか…?
これは単純な問いではないと思うのですが、親や先生など周りにいる素晴らしい大人たちから学ぶことが多いのではないかと思います。
自分も微力ながらそんな大人の一人になれればと思う限りです。