今さら聞いてもいいIT用語 #6 :「Cookie」


今さら聞いてもいいIT用語 #6:「Cookie」

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、今さら聞いてもいいIT用語 #6:「Cookie」です。

#610 今さら聞いてもいいIT用語 #6: 「Cookie」 | タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「タカハシノリアキ」の「#610 今さら聞いてもいいIT用語 #6: 「Cookie」(2024年2月7日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

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今更聞いてもいいIT用語

今日は、今更聞いてもいいIT用語、Cookieという言葉を紹介したいと思います。

お菓子のクッキーを思い出しますが、お菓子の話ではないんです。

よく皆さん、ブラウザでWebページを閲覧しようとした時に、「Cookieの取得を許可しますか?」みたいなダイアログが出ることがありますよね。

それで、はいとかいいえとか、そういったボタンをクリックするように促されます。

なんか怖いからいいえを選択するみたいな人も、多いんじゃないかなと思います。

ただ、そのダイアログに関して言うと、はいを押してもいいえを押しても、実はどっちでもそんなに大した問題ではないんです。

今日、この解説を聞いていただければ、全然怖くないものだということが分かっていただけるんじゃないかなと思います。

Cookieとは

Webページを開いている時に何が起きているのか

さて、じゃあCookieというのはどういったものなのか。それを説明する前に、ブラウザでWebページを開いている時に何が起きているのかということを仕組みとして知っておいた方が説明しやすいので、そこから解説をしていきたいと思います。

皆さんがあるWebページを見たいと思ったら、そのWebページのURLをブラウザの入力欄に入力てエンターしますよね。

すると、ブラウザーはインターネット上にあるそのWebページのページデータがあるWebサーバーというのを突き止めて、そのWebサーバーにこのユーザーさんがWebページ見たいって言うから、そのWebページのデータをください。そういったリクエストを送るんです。

Webサーバーはそのリクエストを受け取ると、これですねということでWebページのデータをブラウザに戻してくれます。

はいどうぞとレスポンスをしてくれるわけです。ブラウザは、そのレスポンスの中に含まれているWebページのデータを表示します。

WebページのURLを開こうとした時とかリンクをクリックした時には、ブラウザとそのWebページの情報を持っているWebサーバーとの間で、そういったやり取りがされているです。

そのやり取りをしている最中に、ブラウザにそのやりとりの履歴に関する一部の情報が一時的に保存される。そういった仕組みがありまして、その保存されている情報・データをCookieというんです。

Cookieの役割

では、このCookieがどんな役割を果たしているかという話なんですが、たとえば、あるWebサイト、IDとパスワードを使用してログインする必要がある。そういったWebサイトがあるとします。

1度、メールアドレスとパスワードを入力してログインします。そして、何らかの操作をした後に、そのWebサービスをログアウトしました。

おそらくこんな覚えがあるんじゃないかなと思うんです。そのWebサービスにもう1回ログインしようとしたら、メールアドレスなどのログイン情報がすでに自動で入力されているおかげで、簡単にログインすることができるようになるということがあります。

別の例として、あるECサイトでショッピングをしているとします。

欲しい商品を見つけて、カートに商品を入れたまま、うっかり購入手続きをせずにログアウトしたとします。通常であれば、カートの内容は消えてしまうんですが、もう1回ログインすると、カートにはその商品がちゃんと残っていることがあります。

これらのちょっと便利な現象は、Cookieが働いていることによります。

Cookieでは、Webサイトを利用した時のIDであったりとか、閲覧情報とか、そういったものが一時的に記録されています。この情報を活用することで、スムーズにログインができるようになったりとか、買い物を途中から再開することができたりとか、そういったことが実現できるわけです。

このように、Cookieというのは、我々がWebを快適に利用できるように一役かっているです。Cookieというのが、どういった役割を持っていて、そして、それがあることが我々のためになっている。そういったことが理解いただけたんじゃないかなと思います。

Cookieの語源

さて、このCookieなんですが、言葉としてはお菓子のクッキーと同じ綴りなんです。Cookieです。

なぜ、このブラウザーとWebサーバーとのやり取りのメモ。これがCookieと呼ばれているかというと、その語源の由来には諸説あります。

ただ、その1つが、ちょっと可愛らしいので紹介したいなと思っています。

アメリカの中華料理店などで提供されるフォーチュンCookieというCookieがあります。このCookieの中に紙が入っていまして、そこにはたとえばおみくじとか、そういった小さな紙が入っているんです。

もちろん、ここでメインとして提供されるものはCookie本体であって、それを食べたらおいしい・満足となるですが、その中に小さな紙が入っていて、そこにメモがあります。これが、今回解説をしているWebのCookieとイメージがとても合致している。なので、Cookieと呼ぶことにしたんだ。こんな説なんです。

Cookieを許可するダイアログの理由

さて、そのCookie、これまでの話で言うと、そんなに悪さをするようなやつではない。なのでなぜ「取得を許可しますか」みたいなダイアログが表示されるのか、そういった疑問点が生まれますよね。

この点についてもお伝えしていきたいと思います。

CookieはWeb広告にめっちゃ使われている

このCookieなんですが、実は、Web広告にめっちゃ使われているんです。

たとえば、リスナーさんでこんな体験があるんじゃないでしょうか。

最近、ショッピングサイトで閲覧した商品。それが別のサイトを訪れたのに、そのサイトの広告として、その商品が紹介されているってやつです。なんかすごく追っかけ回されているようで、嫌だなって思ったことありませんでしょうか。

そうなんです。この前に見た商品を広告表示するというのも、Cookieの情報が使われているんです。

1st Party Cookieと3rd Party Cookie

このCookie、実は2種類ありまして冒頭でお伝えしたような、ログイン情報とかカート情報。これに関しては、その該当のWebサイトの中だけで使ってくださいねということで、1st Party Cookieと呼ばれています。

一方で、先ほど解説した広告などで使われている異なるWebサイトをまたいで、ユーザーコードを追いかけるようなCookieを3rd Party Cookieというんです。

3rd Party Cookieは規制の方向へ

EUではCookie取得についての同意が義務化

この3rd Party Cookieに関しては、ユーザーの行動履歴をあちこちで使うなんていかがなものなのか。プライバシーの観点から規制すべき、そういった意見がどんどん強くなってきているんです。

現にEUでは2018年から、WebサービスがCookieを利用するのであれば、ユーザーがサイトを利用する前にそのCookieの取得について同意を取る必要がある。このように義務付けられたんです。

なので、一部のサイトでは、Cookieの取得を許可しますか。このようなダイアログが表示されるようになったということなんです。

ブラウザ提供各社の動き

この規制の流れは、国だけではなくて、ブラウザを提供する各社も動きがあります。

たとえば、Appleは、iPhoneで標準に搭載されているSafariというブラウザを提供しています。このSafariはもうすでに2022年の9月以降から、3rd Party Cookieは完全にブロックされるようになっています。

パソコン向けのブラウザとして大きなシェアを持つGoogle Chromeなんですが、これも2024年後半に3rd Party Cookieをブロックする予定とこのように報じられているんです。

ただ、我々としては3rd Party Cookieに関しては、ブロックされても、そんなに困るものではないかなと思います。むしろ、追い回されて気持ち悪いがなくなる。そういったメリットを感じる人も多いんじゃないかなと思います。

1st Party Cookieの注意点

一方で、1st Party Cookieに関しては、我々のWeb利用の利便性を高めてくれる。そういった存在なので、引き続き便利に使っていけばいいんじゃないかなと思います。ただ、この1st Party Cookieなんですが、1つだけすごく注意していただきたいことがあります。

何かというと、マンガ喫茶・一部職場でもそういったことがあるかもしれないんですが、不特定多数の人が使うPCを利用した場合、ここでは注意が必要です。というのも、あなたがそのPCを使ってどこかのサイトにログインします。そのログインした情報がCookieに保存されているです。

そのCookieが残されたまま別の人がそのPCを使うとなると、そのCookieの情報が使われてしまう。そういった可能性がありますので、この点は特に注意が必要です。

対策としては、そういったみんなが使うPCでは、メールアドレス・パスワードを使ってログインするようなWebサービスを利用しないというのが1つです。

もう1つは、そういったサービスを利用したとしても、終わった後、退出する前に、Cookieを削除するってことです。これは、ブラウザごとに、必ず、Cookieを削除するという手段が用意されていますので、それぞれのブラウザについて手順を調べて、ぜひ、活用していただければと思います。

ということで、今日は、今更聞いてもいいIT用語Cookieについて、解説をさせていただきました。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「今さら聞いてもいいIT用語 #6:「Cookie」」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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