20代と40代にやってきたそれぞれの「お金がなかった頃」


みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、20代と40代にやってきたそれぞれの「お金がなかった頃」です。

#654 20代と40代にやってきたそれぞれの「お金がなかった頃」 | タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「タカハシノリアキ」の「#654 20代と40代にやってきたそれぞれの「お金がなかった頃」(2024年3月22日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

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一番お金がなかった頃

ハッシュタグ企画「一番お金がなかった頃」という、ちょっと恥ずかしいエピソードですが、お話していきます。

一番ではありますが、2つ思い出すことがありますので、2つ紹介していきたいと思います。

ミュージシャンを目指していた時

平日派遣社員と週末ミュージシャンの生活

まず、僕が20代の頃のミュージシャンを目指していた時がありました。サックスプレイヤーとして活躍したいということで活動をしていました。

一応、演奏してお金をもらうといった機会は得られてはいました。たとえば結婚式で演奏をしたり、後楽園遊園地のパレードで演奏をしたり、個人レッスンを行ったりです。

ただ、そういった活動のほとんどが、土日祝日にしか仕事がありません。かつ、稼げたとしても、1日頑張って1万円とか1万5000円でしたので、毎月生活費として、その収入だけでまかなうというのは、少し難しかったです。

ですから、その分を平日に稼ぐということになりますが、平日は逆に全くやることがないので、契約社員や派遣社員などの、フルタイムの仕事をそのまま当てはめることができました。

僕は、平日はゼクシィという、みなさんお馴染みの結婚情報誌がありますが、そこでアルバイトとして働いていて、編集部でいろんな雑用をさせてもらっていました。

その後、ひょんなきっかけで営業担当が足りないということで、契約社員にさせていただいて、広告営業をするようになります。

この時に電話の受け答えとか、アポイントの取り方、営業提案の仕方等、色々学ぶことができて、とても良い先輩たちに恵まれたということもあり、良い経験になったなと思っています。

収入的には、週7日働いている状態になっていましたので、20代にしては頂いていたかと思います。

ただ、僕が目指していたのはミュージシャンです。こんな活動をしていてもミュージシャンになれないと思いました。せっかく良い経験ができるいい職場でしたが、確か2年ぐらいで辞めることを決めます。

本場の音楽に触れるニューヨークでの1人旅

そこを辞めた後に、ニューヨークの本場の音楽に触れようと、2週間の1人旅に出かけます。それが20代後半ぐらいの話だったと思います。

いきなり、ぼったくりタクシーに捕まって、トラベラーズチェックをほとんど持っていかれる等、色々あったのですが、やはり、本場の音楽はすごかったです。

アルトサックスプレイヤーとして超一流の1人でもあるケニーギャレット、本当に鼻血が出るほどパワフルなものでした。

地下の小さなスペースでぎゅうぎゅう詰めになっている、よくわからない編成のビッグバンドもありましたが、演奏が本当にオリジナリティあふれていて素晴らしかったです。

あとは、地下鉄とか公園とかで、ストリートで演奏しているといった姿が町の風景の一部としてきちんと認められていて、それも素晴らしいなと思いました。

日本だと演奏していると、すぐに警察が来てしまうみたいなところがありまして、その文化の差というのもすごく感じました。

ニューヨークの旅から帰ってきて

その充実したニューヨークの旅から帰ってきて、もう平日固定の仕事はやらないと言う風に決めて、音楽の道に邁進していこうと決めました。

足りない部分に関しては、単発の仕事を受けて、それで賄おうと考えていました。

どんな仕事が多かったかというと、イベント設営です。テントをはったり、椅子を並べたり、会場設営や舞台を作ったり、あとはゴミ屋敷の掃除をしたりです。

そんな、基本的には体力、パワーを使うような仕事が多かったです。とても辛かったですが、体はどんどんムキムキになって、非常に体力的には良かったなと思います。

1回目の一番お金がなかった頃

単発の仕事ですけど、いつもあればいいんですが、仕事は全然ない時もあったので、この時に、ものすごく貧乏になったというのが、僕の1回目の一番お金がなかった頃になります。

毎日安いうどんを茹でて食べる、そんな生活をしていました。

そして、大学と大学院の奨学金の返済もありましたので、それができなくなり、今思ってもよく生き延びれたなと思います。

でも、その時のことを思い出すと、そんなに悲観的ではなかったような気がします。若かったというのもありますし、なんとでもなるかなと思っていたというのもあったかもしれません。

実際、やっぱり生活できないとなり、派遣社員にもう1度登録して、ほぼフルタイムの仕事につくことができました。それで事なきを得ました。

しかし、やはり音楽の道は険しく大成しなかったという話は、648回の放送でお送りさせていただきましたので、よろしければそちらを聞いていただければと思います。

独立後のお金がなかった頃

独立準備から独立へ

さて、もう1回の1番お金がなかった頃、これは、独立後になります。40歳近く、38歳から9歳にかけて独立の準備をして独立しました。

企業・独立する時には、半年分ぐらいの生活費、これはきちんと確保して独立しましょうねと言われていましたので、色々準備をしていました。

日本政策金融公庫から、創業資金、確か200万位借り入れをし、貯金も貯めていましたので、これで大丈夫だろうということで、勤めていた会社を飛び出しました。

継続案件獲得から想定外のピンチへ

飛び出す前に、3件ぐらい継続案件獲得していましたが、1件は反故にされてしまいました。

そして別の1件は、しばらく仕事をしましたが、払えないと言われてしまい、この契約も終わってしまいました。

だから、残り1件だけという想定外のことが起きていきなりピンチに立たされるわけです。

慌てて営業をかけていく訳ですが、この提案がなかなか響かないわけですね。

どんな提案をしていたかというと、Excel作業をマクロにお任せして人権費を浮かせましょう。たとえば、「5日間かけていた作業が苦に任せることであっという間に終わる」と簡単に言うとそんな提案でした。

現状維持バイアスの厄介さ

基本的には5日間の人件費が浮くわけですよね。毎日5日分の残業費が浮かせることができるのであれば、開発費20万、30万かかったとしても、何か月かで簡単にペイができる。こんな計算で提案をしていたわけです。

これは、簡単な算数の話ではあるんですが、数十社リストアップして何件も提案して回りましたが、これがまたなんとも響きませんでした。よくわからないけど、お断りされると。

これは、まさに今DXが進まない、そんな話につながる話かなと思います。つまり、現状維持バイアスです。今やっていることを変えていくその難しさ、厄介さというのをまさに身をもって知ることになりました。

悲観的になってしまった時期

そんな感じでなかなか新しい案件が獲得できませんでしたので、用意していた資金がどんどん溶けていきます。

最終的に銀行に残り10万しかない、どうやって生活していこうという状態になりました。その時は本当に悲観的になってしまった気がします。

サラリーマンもダメで、それで独立がと言ってやったのに、そして、ITを使ったらみんな長時間労働とかつまらない仕事から解放されてハッピーになるのに、それなのに煙たがられてしまう。

さらに、当時は奥さんもいましたので路頭に迷わせるわけにもいかない。なかなかの行きづまり感はあって、この局面を愛用していた楽器を売ったりとか、クラウド資金調達したりとか、そんな形でなんとかしのぐことができました。

会心の一撃書籍の出版

そして、そのタイミングでやってきた会心の一撃というのが出版社さんからの連絡で、その連絡から僕のデビュー作「ExcelVBAを実務で使い倒す技術」につながります。

その出版を機に、コツコツ続けていたブログでの集客、これがやや伸び始めさらに書籍という印籠を手にすることができましたので、企業への提案も取りやすくなった気もします。

正直、危ないところでタイミングがずれてたらどうなっていたのかという話なんですが、運も良かったし、いろんな積み重ねに助けられたなというところもあります。

事業を始める方へのアドバイス

ずっと雇用されてきたみなさんにはちょっとピンとこない話かもしれませんが、もし事業をやる場合は一言これをお伝えしておきたいなと思います。

出ていくお金は想像以上に出てきますし、入ってくるお金は想定より全然入ってこないということで、とにかく大きなリスクを取らずに小さく始めるのがいいのではないかと思いました。

ということで、こんな2つの失敗事例をお伝えしましたが、みなさんがここから何かしらか参考にしたりとか、もしくは面白い話だねとそんな風に感じてくださったりとか、それであれば嬉しく思います。

まとめ

今日は、1番お金がなかった頃という話で、2つのエピソード紹介させていただきました。

若い時のミュージシャン時代はまだしもですが、やはりアラフォーで奥さんもいてという状態でお金がなくなるというのはなかなか精神的に厳しかったです。

お金にばっかり頭が行ってしまってですね、より良いアイデアとか発想とか、そういったことにリソースなかなかつぎこめなくなりますので、そういった状態にならないように、本当に気を付けないといけないなと思います。

今は、気を抜いてはいけないというところは、もちろんありますが、当初ほどは厳しい状況ではないので、前向きにリソースを未来のことにつぎ込めるというのは本当にありがたいことだなと思っています。

さて、そんな話をしてきた訳ですが、みなさん、今回の放送を聞いて何か感じられたこととか、ご自身で思い出したエピソードなど、ぜひコメントいただければ嬉しく思います。お待ちしております。
今日も最後までお聞きいただきましてありがとうございました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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