批判を聞く技術


批判を聞く技術

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、批判を聞く技術です。

#46 批判を聞く技術 | タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「タカハシノリアキ」の「#46 批判を聞く技術(2022年7月23日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

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批判を聞く技術

ハッシュタグ企画「#聞く技術」で、批判を聞く技術についてお話します。

仕事をしていると、他の人から、批判を受けるということがあると思います。

中には真に価値のあるアドバイスだったり、議論を発展させる可能性だったりを含む場合もあるんですけれども、一方で、批判という笠をかぶって、マウントを取りたいとか、嫌味を言ってスカッとしたいとか、そういうたちの良くない批判もあると思います。

ただ、いずれにしても多くの批判を浴び続けると、心が疲れて元気がなくなっちゃったり、自己肯定感も下がってきちゃったりしますので、人によっては、批判的な人が上司とか先輩とか職場の近くにいて、けっこう参ってるみたいなこともよくあると思います。

その状況を打開するヒントになればうれしいなと思います。

これは仕事にかぎらず、家族とかご近所づきあいとか、SNSでのやり取りなどでもあるかも知れません。

そういった場所で、批判を受けるのがちょっと苦手だなと思っている方は参考にしていただければと思います。

2つの仕掛けをイメージしていただきます。

ひとつは自分の中に受け止めボックスという箱を用意するということです。

もうひとつは、自分やその人を含む集団を、個々がつながって連鎖しているようなシステムであると考えることです。

受け止めボックス

まず、誰かから何かを受け取ったときは、それを心の芯で直接受け止める前に、受け止めボックスを用意しておいて、いったんそこで受け取るようにします。

専門用語でいうと、「メタ認知」と言って、客観的に自分の認知活動を見るということなんですけれど、この「受け止めボックス」というワードを、僕のコーチングの先生に教えてもらって、イメージしやすいので、これを使わせていただいています。

受け止めボックスはグミみたいな柔らかい素材でできているので、尖ったものが飛んできたり、ものすごいスピードで来てもちゃんと受け止められるんですね。

来たもの全てを心で直接受け止めちゃうとしんどくなっちゃうので、いったん受け止めボックスで受け止めるということなんです。

いったん受け取ったものを観察してみて、そこで切り分けるという作業をします。自分の心まで届けて良さそうなものは心までお届けして、不要な部分はそこでポイします。みんなの役に立ちそうな部分は、これからお話するシステムにフィードバックします。

システム思考

そのシステムについて説明します。

これは、システム思考という考え方がベースになっています。

システム思考では、組織とか、ビジネスとか、家族とか、すべての営みをシステムとして捉えるという考え方なんです。

自分もそのシステムの一部で、所属している他の人もそのシステムの一部です。それぞれがリングのようにつながっていて、お互いが関係しあっています。

自分が何かすると、動的に影響を与え合って連鎖してくんですね。どんどん他の人を含めてシステム全体に影響を与えていくし、他の人の行動も同じように全体に影響を与えます。

その際に、システムに何か問題が起きても、自分とか、特定の他人の誰かが悪いのではなくて、システムの構造に問題があるという見方をします。

つまり、システムにおいては、全員が責任を持っているし、責任を持ってない人はいないという考え方なんです。特定の誰かのみが責任を持っているという考え方はしません。

例えば、他責思考だと、自分がそのシステムの外側にいるという考え方なんですね。なのでシステムが悪いというときは自分は蚊帳の外。一方で自責だと、自分だけがシステムの責任を持っているという考えで、いずれもシステム思考でいうと違うんです。

全員が等しく責任を持っていて、誰も特定の責任を負わないという考え方になります。

批判に対して、受け止めボックスとシステムをうまく活用する

さきほどの受け止めボックスに話を戻します。

受け止めボックスにきたものを、客観的に判断して、必要な部分を切り分けて、システムに必要なフィードバックをしていくんです。

批判や意見のうち、これは取り入れたらシステム全体の改善につながるなと思えば、それに準じた行動を起こしてシステムにフィードバックします。

たとえば、自分が担当して導入したツールの使い方がよくわからないみたいな批判があれば、「ご意見ありがとうござます」と返して、ツールの使い方マニュアルを整備して「●●さんからありがたいご意見をいただいたので、マニュアル更新しました」みたいに周知する、という行動をシステムにフィードバックするんですね。

それを見れば、他の人はマニュアルを見ればいいとか、●●さんが意見を言って感謝されているので自分もいいフィードバックをしようということで、そのツールに対するコメントをくれるようになるかもしれません。

別の例として、自分がつくったマクロについて「君がいなくなったら困る」みたいな批判を受けたとします。この場合も「ご意見ありがとうございます」と返して、自分の作業を手作業に戻すマニュアルも用意して「いざというときは元の作業に戻すことができますので安心してください。ただ、そのときは工数がこれだけ手作業で多くかかるようになりますが。それで、よかったら皆さんもできるように勉強会を開催させてもらえませんか?」みたいな提案をできるかもしれません。

ダメージを与えようとする批判について

中には、自分の心にダメージを与えようとするニュアンスが含まれる場合があります。「なんでこんなこともでいないんだ」という疑問文だったり、「いつも君はそうだ」の「いつも」とか、「これは前から何度も言ってる」みたいな「何度も」みたいな責任を大きくする修飾語を使っているときは、そういう傾向があることが多いです。

この場合、相手は自分の心に影響を与えて、躊躇したり、狼狽したり、反省したりというそういう影響を与えて、反応をみて、自分が正しいと安心したいという目的も含まれたりするんですね。

人は誰でも他の誰かに影響を与えたいと思っていて、攻撃的な言葉を浴びせるというのがとても簡単な方法なんです。

ただ、それに屈して、自分が全面的に悪いと受け止めて、そこで停止しまうと、システム全体の改善の機会が失われてしまって、全体のためにはならないんですね。自分も受け止め続けるとしんどくなっちゃいます。

なので、そういう余計な部分は受け止めボックスで切り分けてぽいっとして、システムにとって養分になりそうな部分だけ切り分けてシステムにフィードバックしていくという考え方が良いと思います。

ここは、けっこう難しい部分でもあるとは思いますが、何でもかんでも自分の心で直接受け止めるよりは、かなりラクになると思うので、頑張ってトライしてみてもらえればと思います。

ポイントは、いったん受け止めボックスで受け止めることですね。

そこで切り分けて、みんなに有益な部分だけをシステムにフィードバックする、自分に心に届けたいのはお届けして、不要な部分は捨てちゃうという作業をするということです。

ぜひ参考にしていただければと思います。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「批判を聞く技術」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

チャンネルのフォロー、コメント、SNSでのシェアなどなど、楽しみにお待ちしております。

では、また。

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