音楽とお別れをしてきた話

音楽とお別れをしてきた話

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、音楽とお別れをしてきた話です。

#648 音楽とお別れをしてきた話 | タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「タカハシノリアキ」の「#648 音楽とお別れをしてきた話(2024年3月16日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

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音楽と別れを決めたとき

今日は、トークテーマ別れを決めた時ということで、僕が元々ミュージシャンを目指していたんですが、音楽とどうやってお別れしてきたのか、その話を振り返ってみたいなと思っています。

サックスプレイヤーを目指していた20代

今、僕は、47歳、今年年男なんですが、今からもう20年前、20代の頃はサックスプレイヤーを目指して活動していたんです。

一応、音楽での収入はあったものの、結婚式の演奏とか、後楽園遊園地でパレードとか、個人レッスンとか、これはね、大体土日にしか仕事がないんです。

平日は全く音楽の仕事は入ってこないと。

本来であれば自分のやりたいジャンル、ジャズとかフュージョンとか、そういったバンドを組んで、お店で演奏して、そんな感じでやりたかったですが、これはまた全然お客さんを集めることができなかったんです。

親との約束

当然、音楽の道を進むなんて話で言うと、親にはとても反対をされていました。僕は大学院まで出してもらったので。

それでまさかね、ミュージシャンになるとは親も思ってなかったんじゃないかなと思います。

ただ、僕にとっては、サラリーマンになって、終身雇用で働き上げる、そういったいわゆる普通のイメージで、レールがめちゃめちゃ敷かれている感じがして、それにすんなり乗っかるというのがとても抵抗を感じていたんです。

なので、無理やり僕の意思を押し通すような形で親を説得したんですが、その時の約束が30歳になってものになっていなかったら諦めなさい。こういった約束だったんです。

タイムリミット直前でお断りしたチャンス

そのタイムリミットを直前で、すごいチャンスがやってくるわけです。

あるレーベルから契約しないかという話がありました。

喜び勇んで話をしに行ったですが、契約はするが、最初のうちは報酬はなし。こういった提案だったんです。

音楽での収入は、土日の活動で大体月10万とか15万ぐらいだったかなと思います。

あとは平日は派遣社員とかアルバイトをしていたんですが、ただ、そのレベルの提案を飲むとすると、その平日の派遣とかバイト、これをやめなくてはいけなかったわけです。

しかし、それだと、東京で家を借りて1人暮らし、これは残念ながら成立しないなんということで、お断りせざるを得なかったんです。

音楽の道を諦めて30歳からの転身

そんな形で、いよいよタイムリミットの30歳がやってきてしまったということで、親との約束を守って、スパっと音楽の道を諦めてサラリーマンになったというのが30歳の話になります。

ただ、趣味で音楽活動というのは、35歳くらいまではやっていたんじゃないかなと思います。

特に、友人のピアニストがいまして、一緒に演奏活動をするみたいなのは結構積極的にやっていたんです。

で、長野県の中川村というところにその音楽活動でご縁がありまして、何度も伺って演奏活動しましたり、ご畑のところに特設ステージを作って青空の素を演奏したりとか、小学校にお邪魔して授業したりとか、そんなすごく良い体験でしたね。

実は、今の奥さんとのご縁も、この頃の中川村との繋がりの中にあったりします。

音楽に関するアイテムとのお別れ

ただ、このような素敵な音楽の趣味の活動も、時が立つにつれて徐々に少なくなっていった、そんな印象があります。

特に僕がうっかりブラック企業に入ってしまった、その辺りから、さっぱり活動しなくなったんじゃないかなと思います。

そんな中で、音楽に関連するアイテム、そういったものたちとも徐々にお別れしていくわけです。

基礎の大切さを学んだ防音室を手放す

1番最初にお別れしたものあるんですが、リスナーのみなさん、何かお分かりになりますでしょうか。

多分どなたも想定してないんじゃないかなって思うんですが、防音室なんです。

組み立て式の0.75畳の防音室がありまして、それを部屋の中で組み立てて、その中で僕は練習をしていたんです。

分厚い防音材を使った板8枚を巨大クリップみたいなやつでつなぎ合わせて、人力で組み立ていることができます。

サックスの音量は、大体70デシベルぐらいって言われているんですが、その防音室の中で演奏すれば35デシベルをカットできます。

残り35デシベルなんですが、大体人の話し声くらいと言われていますので、たとえばマンションの中で演奏していたとしても、隣のお家にはあんまり聞こえないというくらいになるという話なんです。

練習場所というのは、管楽器とか打楽器の人にとってはものすごい切実な問題で、僕はどうしても家で練習したかったんで、この防音室を買ったんです。

確か数十万ぐらいだったんじゃないかなと思います。

僕が上達できたのもこの防音室のおかげだなと思ってまして、毎日ロングトーンとかスケールとかコピー練習とか、すごい地味な練習ばっかりなんですが、それを毎日やって、当時、ミニディスク、MDにとって、自分で聞き直して、そういったことをやっていたんです。

この基礎練習を本当に3か月ぐらいやると、もうびっくりするぐらい別人のような音になった。

そんな体験がありまして、本当に基礎の大事さみたいなところは、この時に僕は気づくことができたというのはありますね。

しかもこの防音室、驚くべきことに、僕は何回か一緒に引っ越しをしています。

少なくとも4回ぐらいは引っ越ししているんじゃないですかね。

ちょっとこの防音室をいつ買ったのか覚えてはいないんですが、実家に一瞬にいた時があって、その時には確かあったように思うんで、その後、千歳船橋とか、中延とか根津とか、あちこち引っ越ししたんですが、それは防音室と一緒に引っ越しをしています。

結構貧乏だったので、友達とかに手伝ってもらって引っ越しをするんですが、階段とかね、すごく板が重いので、めっちゃ大変なんです。

申し訳なかったなと思います。

おそらく、一戸建てを購入した時に、もう防音室を使うほど音楽はやらないかなということで、その時にお別れしたんじゃないかなと思います。

その後独立を決めてからの2年間

その後、ブラック企業に入って、もうすっかり音楽はやらなくなり、そして38歳の時に独立を決めるわけです。

独立してから2年くらい、なかなか稼げずに辛い期間だったんです。

元々用意していた資金もそうですし、日本政策金融公庫から借り入れていたお金もそうですし、それがどんどん溶けていくと、そんな状況でした。

その中で、ある会社さんがずっと独立してから懇意にしてくださっていて、定期的にお仕事をくださっていたんですが、その会社さんの経営体制が変わって、そこで契約終了になったんです。

もうそこからのお仕事もなくなって、もう銀行口座には残り10万しかないみたいな、もう万事休すな状態がありました。

2本のサックスに助けてもらう

これでは生活できないということで、あの手この手を尽くすのですが、その時に、助けてもらったのが、僕がずっと手放すことができなかった楽器たちだったんです。

この時、セルマーというメーカーのテナーサックスと、ヤナギサワというメーカーのソプラノサックス、この2本、楽器屋さんに持っていって、ありがたいことにそこそこの金額で買い取ってもらえたので、なんとか生き延びることができたんです。

ずっと仲間のように過ごしてきたので、この時手放すのはすごく辛かったんですが、とはいえ、自分の生活、家族の生活の方が大事なので、すごく助けてもらったなと思います。

ちなみにリスナーのみなさんご存じかどうかというのはあるんですけど、EWIって楽器知っていますか。

EWIって書くんですが、電子サックスのような感じです。

よく昔フュージョンT-SQUAREとかそういったバンドで使われていたので、見たことあるかなって人はいるかもしれないんですが、それも、金額つくかなと思ったんですけど、これは残念ながら値段がつかなかったんです。

メインで使っていたアルトサックス

さて、そんな感じで、防音室と、あとは2本のサックスとお別れしてきたですが、最後、メインで使ってたアルトサックス、これだけはまだお別れできずにいるんです。

大事に取ってあるというか、しまってあるんですが、何にもメンテナンスしてないので、もう使えないんじゃないかなと思うんですが、なかなかお別れできないでいます。

今は、日本の働くの価値を上げる、これを目指して、仕事をしていますので、音楽ね、ちょっとやる時間ないかなと思うんですが、その仕事が一段落する、もしそんなタイミングが来るのであれば、このアルトサックスを使える状態にしてあげて、音を出してみたいな、なんていう風に思ったりもします。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「音楽と別れをしてきた話」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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