書評: 五輪書 わが道をひらく

書評: 五輪書 わが道をひらく

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、書評: 五輪書 わが道をひらくです。

#581 書評: 五輪書 わが道をひらく | タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
五輪書わが道をひらく→心で観るを強く、目で見るを弱くする→

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

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「五輪書 わが道をひらく」

「五輪書 わが道をひらく」を紹介します。

まず書籍の概要なんですが、編訳をされたのが前田信弘さんです。

本業は経営コンサルタントでいらっしゃるんですが、歴史や古典などをビジネスに生かす研究にも取り組んでいらっしゃるということで、この「五輪書」の編訳を担当されているということです。

出版社は日本能率協会マネジメントセンターで、2019年6月に発売になっています。ページ数は390ページです。

構成としては、大きく3部構成になっていまして、

  • 第1部 宮本武蔵『五輪書』とは
  • 第2部 現代語訳と原文で読む『五輪書』
  • 第3部『五輪書』に学ぶビジネス哲学

となっています。それぞれより詳しく見ていきたいと思います。

第1部 宮本武蔵『五輪書』とは

まず、第1部 宮本武蔵『五輪書』とは、宮本武蔵の生い立ちとともに、『五輪書』の概要を解説しているパートとなります。

宮本武蔵の描かれ方と実際

ところで、リスナーの皆さんは宮本武蔵にどんなイメージをお持ちでしょうか。2刀流で、剣豪で、生涯剣の道に生きた、そんなイメージをお持ちかなと思います。

小説や漫画などいろんなものの題材になっていますが、僕でいうと、吉川英治の『宮本武蔵』、井上雄彦さんが書かれたマンガ『バガボンド』とかです。

あとは、だいぶ離れているんですが、一昔前に『龍が如く見参!』というタイトルがありまして、超人気シリーズのゲーム『龍が如く』シリーズの宮本武蔵版。こういったものをパッと思い出したんです。

よく描かれているエピソードでいうと、京での吉岡一門との戦いや、巌流島での小次郎との戦いといったものが超有名なエピソードとして挙げられているんですが、これらのエピソードというのは、大体、武蔵が30歳ぐらいまでの話だそうなんです。

これもやはりだいぶ脚色されているところが多いようです。たとえば少なくないケースで、武蔵はとても強いんですが、時々負けることがあってその逆境に立ち向かうみたいなところが描かれてたりするんです。

ただ、『五輪書』によると、武蔵本人曰く60回以上戦ったが、1回も負けたことはないというように伝えていたりします。

もしくは、無骨な剣術家として知られている宮本武蔵なんですが、多くの物語でお通さんという女性のキャラクターが出てくるんです。

その方への恋心があるよみたいな話もあるんですが、宮本武蔵自身が、「恋慕の道、思いよる心なし」ということで、生涯恋慕の心を持つことなく独身を貫いたと自分で伝えているわけです。

五輪書は武蔵が60歳の時から書き始めたもの

さて、それは良いとして、この『五輪書』は、武蔵が60歳の時から書き始めたものになります。

当時は、武蔵は肥後、熊本の細川家の客分になりまして、その後、霊厳洞という洞穴にこもって『五輪書』を書き始めたと言われています。

これが1643年のことになりまして、ここから2年間かけて『五輪書』を書き上げて、その1週間後に武蔵は亡くなったというふうに伝えられています。

第2部 現代語訳と原文で読む『五輪書』

この流れで第2部、現代語訳と原文で読む『五輪書』の内容について入っていきたいなと思います。

このパートなんですが、そのタイトル通り、現代語訳の『五輪書』、そして原文の『五輪書』を交互に紹介していくようなスタイルになっています。

時々、著者による解説が入っています。

正直、原文の方はかなり読みづらいんです。しかし、現代語訳と比べっこしながら見たり、解説を見ながら読んだりとか。

それによって、武蔵本来の語り口調だったり、その当時の雰囲気であったりといったものを味わいながら読むことができるといった楽しみ方もあるかなと思います。

ただ敵に勝つことを目的にした実践的かつ合理的兵法書

では、いよいよ、この『五輪書』の本体の内容に入っていきたいなと思います。

この『五輪書』なんですが、一言で表すと、ただ敵に勝つことを目的にした実践的かつ合理的兵法書ということができるかなと思います。

この『五輪書』は、皆さんご存じの通り5つの巻に分かれているわけです。

地の巻

最初は、地(ち)の巻です。この巻は、『五輪書』のまさに導入部分になっています。

兵法のあらましや、考え方、見方について紹介して、全体の土台を作る部分になっています。

プラスここでは、以降続く4つの巻を紹介するような、「初めに」のような構成になっていまして、この時代の書物としては、紹介するようなパートがあるというのは結構斬新だった、なんていうふうにも言われています。

水の巻

続く巻が、水(すい)の巻、水です。

これは、宮本武蔵が編み出した二天一流についての身体面、精神面の構えを紹介するといったパートになっています。

水と紹介されているんですが、いわゆる型を、その形のない水で紹介していくというのが、まさにこの『五輪書』でいう柔軟性みたいなところをよく表しているんじゃないかというふうに言われています。

火の巻

3つ目が、火(か)の巻、火です。

こちらは、戦いや、勝負とかに関しての武蔵の考え方について紹介していくパートになっています。

風の巻

そして、続くのが風(ふう)の巻、風です。

ここに関していうと、他の流派を紹介しているんですが、他の流派のこういったところが二天一流と違って、そしてダメだよねみたいなことを紹介しているんです。

この対比によって、いわゆる『五輪書』で伝えたいことをより解像度を上げていくといったことを狙ったパートになるのかなと思います。

空の巻

そして、最後の巻が空(くう)の巻になります。

これは、剣術、兵法を極めることで達した領域を、空と表現しているんですが、この『五輪書』のまとめとしてどういったところを目指すのかを示して、『五輪書』を締めくくるようなパートになっています。

全体を通して、とにかく敵に勝つにはどうしたらいいかといったことを語る兵法書になっているんですが、現代に生きる我々、たとえばビジネスの領域に当てはめたとしても、ものすごく役に立つといった普遍的な哲学書としても語り継がれているわけです。

きっと皆さんそれぞれに刺さる部分があるんじゃないかなと思いますので、ぜひじっくりと『五輪書』を読んでみていただければなと思います。

第3部 『五輪書』に学ぶビジネス哲学

そして、第3部が『五輪書』に学ぶビジネス哲学ということで、著者の前田さんによる解説がなされています。

さらに、この2章にはおまけ的に、独行道(どっこうどう)と呼ばれる21箇条が記されているんです。

これは何かというと、1人の行く道と書いて独行道と呼ぶんですが、宮本武蔵が自身の生き方を記した21か条と言われてまして、宮本武蔵の生き様や、スタンスといったものが淡々と語り継がれているんです。

これも結構染みる内容になっていますので、ぜひ合わせて読んでみていただければなと思います。

僕がこの書籍を手に取った理由

さて、最後に、僕自身がこの書籍を手に取った理由について話をしたいなと思っています。

去年、僕が執筆した『デジタルリスキリング入門』という書籍があるんですが、その中で考え方と行動のフレームワーク、OODAループと呼ばれるものを紹介しているんです。

これは今、複雑で先が読めないこんな世の中で、迅速かつ柔軟な意思決定をするためのフレームワークとして、非常に有効と言われているんです。

そして、このOODAループも実は、元々は軍事目的で開発されたものなんです。

アメリカの戦術家でもあって、空軍のパイロットでもあったジョン・ボイドという方がこのOODAループを提唱したんですが、このOODAループを編み出す際に、東洋の兵法にもかなり影響を受けたと言われているんです。

そして、その東洋の兵法というのは、孫氏の『兵法』はもちろんなんですが、この宮本武蔵の『五輪書』にも影響を受けたと言われています。

OODAループと『五輪書』の共通点

このOODAループが『五輪書』のどういった部分に影響を受けたのかを知りたくて、この書籍を読んだというのが目的だったんです。

読んでみて発見としては、いかに先手を取っていくかみたいなところが、すごく共通点があるなと感じました。

素早く意思決定をして行動を起こして、一手、二手と先に手を打っていって、相手を混乱に巻き込むわけです。

それによって局面を有利に進めていくといったところは、非常に考え方として共通しているなと思います。

また、観察するという点です。これは『五輪書』でいうと、心で観る、観察の観、これで観ることを強くしましょうと書いてあるんです。

上辺だけの表面の部分に惑わされずに、きっちり本質を見極めよう。それから直感などで見えない部分もきちんと見極めていこう。

こういったことを伝えている部分なんですが、OODAループでも同じように、観察するというステップがあります。

そこでは表面的なところだけではなくて、感情的な部分や暗黙的な部分もきっちり観察するようにというように伝えられているんです。

この心で観るというのは、個人的にもすごく今大事なポイントだなと思ってまして、ちょうど年始1月1日の573回の放送でも「心で観るを強く、目で見るを弱くする」こういった内容で放送していますので、ぜひよろしければ合わせてお聞きいただけば嬉しく思います。

https://r.voicy.jp/wWK8dkoNKB7

ということで、「五輪書 わが道をひらく」こちらの書籍を紹介させていただきました。

2024年仕事始めに心を整えるのにすごく適した書籍かなと思いますので、ぜひご覧いただければと思います。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「書評: 五輪書 わが道をひらく」をお届けしました。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

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