みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。
こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!
今回のテーマは、「働く」の価値は上がらないと気づいてから越境学習に辿り着くまでです。
なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!
では、よろしくお願いいたします!
「日本の働くの価値を上げる」ためにはこのままじゃいかんと気づいてからのお話し
#193 プログラミングで登り詰めたポジションを捨てましたの放送にTwitterでつじけさんからこんなコメントをいただきました。
『神回です。貴重なお話ありがとうございました。「このままじゃいかんって気付いちゃった」のは、どんなことがあったのですか?英語学習の挫折とタイミングも重なりそうですが、非常に興味深いです。』
これに回答しようと思ったんですが、結構長くなりそうだったのでまとめてみます。英語学習の挫折のタイミングとはちょっとずれてるかなと思って時系列を追って調べてみました。
ブログで時系列をさかのぼってみる
時系列としては、僕がずっと書いていた「いつも隣にITのお仕事」のブログを見ていくと、僕がいつまでプログラミングのアウトプットをしているかがわかるんです。
2021年7月にGAS本の第3版が出版されています。
2021年8月に「Pythonプログラミング完全入門」が出版。
同じく8月にドメイン駆動設計の勉強をしていました。
2021年11月にGASでLINE Bot作成の記事の連載をしています。これに関しては、オンライン学習サービスSchooさんでやったGoogle Apps Scriptについての講座「それ、自動化できちゃいます」のネタとしてゴミ出しLINE Botを作ったので、それのアウトプットを11月に投稿していました。
英語学習は12/31でレアジョブの英会話が最後になっていて、英語の方のブログを見ると、1/2に学習方針を見直すことを宣言していて、1/17にDJ社長のYouTubeを紹介してました。それっきり何もしてないという感じです。
まとめると、プログラミング関連の最後のアウトプットが12月の前半で、英語学習に関しては12/31で終了という感じなので、結構つじけさんの読みはあたっていますね。さすがだなという感じです。
「このままじゃいかんって気づいた」ころまでさらにさかのぼってみる
ただ「このままじゃいかんって気付いちゃった」のはもう少し前の話だったりします。
2021年5月: プランノーツの6年間の軌跡
一番最初のきっかけとしては、2021/5/13の学習発表会で最初の記録がありました。
これは今ノンプロ研お仕事チーム学習発表会になっている、その前身のプランノーツ学習発表会の1回目だったんです。
僕が運営している会社プランノーツの設立後6年間の軌跡という話をしていました。
その話のまとめとして、創業から6年を通して自分と家族が生きられる規模で継続的に仕事ができる状況にはすることができたと伝えつつ、課題として日本の『働く』の価値はあまり上がっているようにはみえないと言っています。
まだリーチできていない層にどうリーチするか?とか、僕らの活動の規模を拡大する、またはそのスピードを上げるにはどうするか?ということを話していたんです。
そのためにPR方面の施策検討という今の広報活動の布石になるような発言をしつつ、マーケティングを強化してもっとリーチを増やそうみたいなことを言っていました。
今思うとちょっと頓珍漢かな?という感じなんですが、翌月6/17の定例会「ノンプログラマーの未来を実装する」でちゃんと改善されてたりしていました。
2021年6月: ノンプログラマーの未来を実装する
この回の定例会では、「未来を実装する」という書籍を教科書として、社会の変え方について話をしています。
ノンプログラマーの人たちを見ていると、『働く』の価値はあまりあがっていないという課題感があり、社会の方を変えていかなきゃという結論にいたっています。
つまり、この5/13から6/17の一ヶ月の間に、『働く』の価値があんまり上がっていないなという課題を見つけて発表していたわけです。
6月の定例会では、一般社団法人ノンプログラマー協会(ノンプロ協会)をつくるといった宣言をしています。実際に、6/29に法人設立しているのでかなりスピーディーに動いていた感じがします。
ただノンプロ協会は法人設立したものの、この法人で何をしていくのかちょっとあやふやだったので、その後結構模索する期間があります。
どんなふうに模索していたかは、定例会やプランノーツの学習発表会でどんな発表をしていたか見ていくとわかるので、学習の変遷を少しおいかけてみようと思います。
2021年7月: 学習する組織
7/15に「結局のところ”DX”とは何なのか」という話しをしています。
教科書は「DXの思考法」です。
ソフトウェア開発の考え方がDXとめちゃくちゃ相性いいことを知りました。学習の継続が組織として必要だいうことも再確認しています。
2021年8月: ドメイン駆動設計
翌月の8/19 「ノンプログラマーのためのドメイン駆動設計超入門」というブログでもアウトプットしましたが、ドメイン駆動設計について話していました。
参考書籍はエリック・エヴァンスの「ドメイン駆動設計」です。
ソフトウェア設計を組織の設計に当てはめられるのでは?というヒントから、ちゃんとドメイン駆動設計(DDD)を勉強しようということになりました。
これはほんとにやってよかったなあと思っています。今まさに準備しているDX適正診断につながる知識として非常に重要なポイントでした。
2021年9月: 学習する組織のつくりかた
9/9には「学習する組織のつくりかた」というタイトルで発表しています。
教科書としては学習する組織とNO RULESです。
学習する組織、そのものずばりの古典があるということに気づきました。約20年前に書かれている書籍です。
そして、Netflixがまさにそれをそれを踏襲する現代版みたいな感じで映像業界をDXしていったことにも気づきました。
2021年9月: コミュニティ・オブ・プラクティス
9/23 定例会で「160名突破!安心安全で熱量の高いコミュニティをつくる秘訣」というタイトルでプレゼンしています。
教科書は「コミュニティ・オブ・プラクティス」です。
なぜこの本を読んだかというと、日本型階層構造の組織を学習する組織に変更していくのは指南のわざで、じゃあどうするかというと日本型階層構造の組織はそのままで、その中に横断的なコミュニティを作ったらいいんじゃないかと思ったわけです。それを学習する組織にしたらいいんじゃないかというアイデアだったんですね。
その実践コミュニティというんですがそれを重ねるというわけです。その作り方みたいな感じで「コミュニティ・オブ・プラクティス」を勉強したっていう感じでした。
これを勉強するとついでに、ノンプロ研ってそもそも実践コミュニティではないかということに気づくわけです。これはかなりおもしろい発見でした。
2021年11月: 越境学習との出会い
11/11に「組織に変容をもたらす「越境学習」その理論と具体的なステップ」という発表を定例会でしました。
参考書籍は「越境的学習のメカニズム」です。
越境学習に出会ったきっかけとしては、IPAシンポジウム「デジタル時代を生き抜く組織改革のヒント」というのがありまして、そこで初めて「越境学習」という言葉をしるんですね。組織改革をするには越境学習がいいんじゃないかということなんです。まさにDXにつながるというわけです。
2022年3月: ノンプロ研を使った越境学習プロジェクトをスタート
もうひとつの大きな発見として、ノンプロ研のメンバーがやっていることはそもそも越境学習だということに気づいたわけです。じゃあノンプロ研に企業から人材を送り込んでいただいて越境学習を提供することで、DX人材を育成して、DXを実現できるのでは?とこういった道筋がようやくできあがったんです。
さらに事例をつくって広報活動を積極的にしていくことで、社会に波を起こしていくことができるのではと気づいたわけです。
それで、色々準備をして2022年3月に越境学習支援プロジェクトをスタートするという流れになりました。
2022年12月: 人材育成だけではなくて組織を変える
越境学習をしてDX人材を育成するこれだけだとDXを実現するのは難しいなということがわかったというのが昨年の話しで、今は、組織の変え方をどうすればいいかということを学んだりまとめたりしている最中です。
今年は、DX適性診断という形で、組織をどう変えていけばDXしやすくなるかということのサポートができるように準備をしているという感じです。
ということで、このままじゃいかんと気づいたところから越境学習にたどりつくまでのお話しをさせていただきました。
まとめ
ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「「働く」の価値は上がらないと気づいてから越境学習に辿り着くまで」をお届けしました。
タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。
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では、また。