やる気なんてなくても行動を起こせるから大丈夫です


やる気なんてなくても行動を起こせるから大丈夫です

みなさん、おはようございます!タカハシ(@ntakahashi0505)です。

こちらの記事は、タカハシが音声メディアVoicyの「スキルアップラジオ」にて放送した内容から、ピックアップしてお届けします!

今回のテーマは、やる気なんてなくても行動を起こせるから大丈夫ですです。

#587 やる気なんてなくても行動を起こせるから大丈夫です | タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
#221書評「モチベーションの心理学『やる気』と『意欲』のメカニズム」→

なお、以下で実際にお聴きいただくこともできます!

では、よろしくお願いいたします!

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やる気について考える

今日は「やる気」について考えていきたいなと思ってます。

2024年も1月が始まりまして、ダイエットのためにランニングを始めようとか、リスキリングをするためにプログラミング学習を始めようとか、そんな風に目標を立てていらっしゃる方もいるかなって思います。

もしくは、1月から新しい仕事を担当することになって、ちょっとやったことないし重いなと思いながら、そんな風に思ってらっしゃる方いるかなと思うんです。

それらのチャレンジを目の前にした時に、やる気さえあればすぐに取り掛かれるんだけど、なんかやる気が出る方法ないかな、そんな風に思ったりするわけなんです。

実はやる気はなくても大丈夫

ただ、やる気、実はなくても大丈夫なんです。

というより、むしろ心理学とか脳科学、こちらの分野の先生方によると、この「やる気」という言葉をそもそも信じてはいけないという風に言ってたりするんです。

例えば、よく言う言葉で「やる気があれば頑張れる」とか「ほめられればやる気になる」とかそういったことを言うわけです。

ただ、書籍「モチベーションの心理学」こちらの著者でいらっしゃいます鹿毛雅治(かげまさはる)先生によると、このような体験的な裏付けがなんとなくあるけれども、その裏付けが素朴すぎるものを、心理学的には「素朴理論」というそうなんです。

よく言われているけど裏付けじゃないので当てにならない理論ということです。

#221 書評「モチベーションの心理学 『やる気』と『意欲』のメカニズム」 | タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
音声放送チャンネル「タカハシノリアキ」の「#221 書評「モチベーションの心理学 『やる気』と『意欲』のメカニズム」(2023年1月14日放送)」。Voicy - 音声プラットフォーム

心理学的には、人が動くとか、人を動かすとか、そういうことに関わる心理に関しては、モチベーションという言葉で深く広く研究されてきていますので、きっちりそれらのちゃんと裏付けのある研究を参考にしていただきたいというのが鹿毛先生のおっしゃる主張なんです。

やる気という言葉は創作された虚構である

では別の方面で脳科学の方も見ていきたいんですけども、有名な脳科学者の茂木健一郎先生は、やる気に関してこんなふうにおっしゃられてます。

「やる気スイッチが入らないとやれない」は脳が勝手に作り出している幻想である。

このようにおっしゃられているわけです。

また同じく脳科学者でいらっしゃいます池谷裕二先生、どんなふうにおっしゃられているかというと、

「やる気」というもの自体が存在しない。「やる気」という言葉というのは、「やる気」のない人間によって創作された虚構である。

このようにおっしゃられているわけです。

行動を起こすことが大事

お二人とも共通して、やる気が出ることを待つのではなくて、行動を起こすことが大事だという風におっしゃられてます。

というのも、行動しますと、そしてその行動によって何らかの成功を得ると、ドーパミンが放出されるわけです。

そのドーパミンは脳内の報酬となりますので、その行動を次も繰り返したくなる、それによって次の行動も起こしやすくなる、そんな風に言われてるわけです。

とにかく取りかかれば心が燃え上がる

これに関して、僕がとても大好きな言葉で、ドイツの詩人ゲーテの言葉があるので紹介したいんですけども、どんな言葉かというと、

とにかく取りかかれば心が燃え上がるし、続けていれば仕事は完成する

という本当に素晴らしい言葉です。

僕の仕事で言うと、やはり書籍の執筆とか、あとは講座のスライドの作成とか、かなりボリューム感のある仕事もあるわけです。

やはりそういった仕事は先々見るとすごく重いなっていうふうに思うので、躊躇してしまいがちなんですけども、いいからとにかく取り掛かれとゲーテはそういうアドバイスをしてるんです。

実際に、やはり取り掛かると、なんだかんだその仕事に集中するようになりますし、それで1時間2時間3時間と仕事をすると、それなりに進捗があるわけなんです。

そこでちゃんと達成感が得られるので、明日もやれるなと、こういった自信を得られるということにつながるわけですね。

心理学的にもそうですし脳科学的にもそうですし、僕の経験からしても、とにかくやる気っていうのがなくても大丈夫ってことです。

どうすれば行動を起こせるかを考える方が大事

むしろ、どうすればやる気が出るかってことを考えるよりも、どうすれば行動を起こせるか、それを考える方が大事ということなんです。

とはいえ、やはり行動を起こしたくないな、そういうふうに思ってしまうこともあるわけです。

抵抗を減らし報酬を増やす

そんな時に考えてほしいポイントは2つあります。

1つは行動を起こす際の抵抗をできるだけ減らすということです。

もう1つは行動を起こした際の得られる報酬を増やすということです。

この2つの観点で工夫をすることで、より行動を起こすことがしやすくなりますし、行動を起こすことで成功を得られますので、その次の行動がより起こしやすくなる、こういったサイクルに入ることができるわけです。

最初のタスクを小さい行動にする

では具体的に、それぞれどういったことができるかという話なんですけども、まずは抵抗を減らす、こちらに関して言うと最初に起こすべき行動を小さくするというのがおすすめです。

具体的には、タスクをより小さく分解して、最初の1本目をより小さくて軽いタスクにするということです。

例えば、ランニングを考えてみましょう。

今日は5kmを走るとか、30分走るとか、そういったことを目標にするといきなりやり始める時にはその抵抗感は結構あったりするわけです。

特に今の時期だと外が寒かったりするので、より躊躇してしまうそんなこともあるかもしれません。

そんな時は、最初の行動を小さくする、例えば靴を履く、これを目標にするみたいなことをやってみるといいかもしれません。

もちろん、靴を履いた後に、外に出て走り始める必要はあるんですけれども、とにかく靴を履くことに集中して、そこをクリアしようと、それで結果的に靴を履くところまでやれたとしたら、じゃあせっかくここまでやったんだから次の行動を起こしてみようということで走り始めるかもしれない、そういったことを期待できるわけです。

また別の例として、例えばプログラミングの学習を考えた時に、人によってはこの書籍を今月中に終わらせる、そういった目標を立てているかもしれません。

ただそれだと、ちょっと重いなっていう風に感じてしまうかもしれません。

そんな時は、今日とにかくエディターを開く、そして何かコードを書く、これを目標にしようということにするわけです。

そのように、エディターを開いてコードを書き始めれば、なんだかんだ集中をし始めますので、時間が経って気がついたら何ページか進んでた、みたいなことはあるわけです。

とにかく最初の1本目を小さな行動にするっていうのがおすすめです。

いいことを組み合わせて報酬を増やす

では2つ目です。

報酬を増やすというポイントなんですけども、これは、いいことを組み合わせるというのがおすすめです。

例えば先ほどのランニングです。

僕は室内でルームランナーでランニングをしてるんですけれど、このランニングをすると同時にiPadを使ってNetflixを見ることにしてます。

結果的にランニングすることは忘れていて、ドラマに夢中になってますので、あっという間に終わるメリットがあります。

別の例として、例えばプログラミングなどの学習を例にとった時に、これは本当に些細な工夫なんですけれども、スタンプカードを作って押すっていうのをおすすめだったりします。

学習が終わった時に、ほんの小さなものですけれど達成感をさらに増す工夫ですので、ぜひちょっと試してみていただければと思います。

何かやりたいなと思ってることの行動に、プラスアルファで組み合わせることができる何かいいことないかな、こんな風に考えていただければと思います。

一定のリズムで続けて習慣化する

このようにして、抵抗を減らし報酬を増やす、それで行動を起こせるようになったのであれば、それをぜひ固定の時間、一定のリズムで続けていただきたいです。

そうすると習慣にすることができます。

この習慣ができると、さらに毎日のリズム、慣性が働きますので、どんどんその行動を起こすための抵抗が減っていくわけです。

そして毎日の自然なリズムに乗った自然な行為になっていきますので、習慣化をおすすめしたいなという風に思います。

今日は、やる気という話なんですけども、やる気なんてそもそもなくても大丈夫っていう話です。

とにかく行動を起こしましょうと。

でそのための工夫として抵抗を減らすというアプローチと、報酬を増やすというアプローチがありますのでぜひ活用していただければと思います。

まとめ

ということで、今日はVoicy「スキルアップラジオ」の放送から「やる気なんてなくても行動を起こせるから大丈夫です」をお届けしました。

今日は、「やる気」はそもそも存在してませんので、「やる気」がなくても大丈夫という話をさせていただきました。

どうすればやる気が出るかを考えるよりも、どうすれば行動を起こせるか、こちらを考えておきましょうという話です。

その取り起こすための理論、モチベーションに関しては本当に様々な研究がなされていますので、今日お話した以外にもたくさんありますので、ご覧いただきたいなというふうに思うんです。

本編でお伝えした以外に一つおすすめなのは、仲間と一緒にやるということです。

ランニングにしてもそうですし、プログラミングとかそういった学習でもそうですし、やはり仲間がいるのといないのとでは、そのモチベーションの維持で言うと大きく変わってきますので、ぜひ仲間を見つけることも選択肢として入れていただければいいんじゃないかなと思います。

タカハシのVoicyの放送はこちらからお聴きいただけます。

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では、また。

タカハシノリアキ「『働く』の価値を上げるスキルアップラジオ」/ Voicy - 音声プラットフォーム
「日本の『働く』の価値を上げる」をテーマに活動しているタカハシノリアキが、みなさんがいきいきと学び、働くためのヒントをお届けしています。働く、学ぶ、コミュニティ、デジタルなどがキーワードです。 #スキルアップラジオ ■生放送によるレギュラー...

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