Word VBAで作成したマクロをショートカットキーに登録する方法


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photo credit: the_green_squirrel week 19 – keyboard change of clothes via photopin (license)

みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。

初心者向けにWord VBAで便利な文字入力をするマクロの作り方をお伝えしています。

前回の記事はこちら!

Word VBAで選択範囲の前後に文字列で挿入するマクロを作る方法
初心者向けにWord VBAで様々な文字入力をするマクロの作り方をお伝えしています。今回は、Word VBAのinsertBeforeメソッド、insertAfterメソッドで選択範囲の前後に文字列を挿入する方法です。

選択範囲の前後に文字列を挿入する方法についてお伝えしました。

なんやそれ?って感じですが、要は「—– ここから —–」~「—– ここまで —–」みたいなやつです。

ただ、いちいち「開発」タブの「マクロ」を選択するのも億劫ですよね…Word文書で入力作業をしながら、ホイホイ使いたいものです。

ということで、今回は文書入力しながらホイホイ使うために、Word VBAで作ったマクロをショートカットキーに登録する方法をお伝えします!

では、行ってみましょう。

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ショートカットキーに登録するマクロ

今回、ショートカットキーに登録したいマクロはこちらです。

Sub insertText()

Selection.InsertBefore "----- ここから -----" & vbCr
Selection.InsertAfter "----- ここまで -----" & vbCr

End Sub

前回の記事で作成をしたもので、InsertBefore、InsertAfterメソッドを駆使して、Word文書の選択範囲の前に「—– ここから —–」、選択範囲の後に「—– ここまで —–」を入力するマクロです。

例えば、以下のようにWord文書の一部の範囲を選択しているとします。

Word文書でimgタグの段落を選択

その状態で、上記マクロを実行すると、以下の図のようになるというわけです。

Word VBAのinsertAfterメソッドで文字列と段落記号を挿入

これを、文書にガンガン入力作業をしている端から、範囲選択後に即ショートカットキーで動作させていきたいというわけです。

Wordマクロをショートカットキーに登録する

では、このマクロをショートカットキーに登録していきましょう。VBEは全然使いませんで、Wordのオプションで設定をしていきます。

Wordの「ファイル」メニューから「オプション」を選択します。

Wordのオプションを開く

おなじみの(?)「Wordのオプション」ウィンドウが開きますので、「リボンのユーザー設定」→「ショートカットキー:ユーザー設定」と進みます。

Wordのオプションウィンドウでショートカットキーのユーザー設定

続いて「キーボードのユーザー設定」ウィンドウが開きます。

まず、ウィンドウの左上のエリアにある「分類」のリストから「マクロ」を探して選択(けっこう下のほうにありますよ)、次に「保存先」のリストダウンからショートカットキーを登録するマクロを保存しているdocmファイルを選択します。

Wordのキーボードのユーザー設定でマクロと保存先を選択

すると、右側の「マクロ」のエリアに、docmに保存してあるマクロ一覧が表示されます。

その中からショートカットキーに登録したいマクロ名を選択(今回は「insertText」ですね)し、「割り当てるキーを押してください」のところにカーソルを当てて、割り当てたいショートカットキーを入力してみます。今回は「Insert」なので Alt + I としてみました。

Wordのキーボードのユーザー設定でマクロと割り当てるキーを入力

「現在の割り当て」というところに「[未定義]」と表示されていますね。

このキーの組み合わせには、今のところ何の設定もされていないから安全ということです。安心して「割り当て」ができるというものです。

Wordのキーボードのユーザー設定でマクロをキーに割り当てる

すると、「現在のキー」に登録したショートカットキーが表示されます。

Wordのキーボードのユーザー設定でマクロをショートカットキーに割り当てた

これでマクロがショートカットキーに割り当て完了ということになります。

ショートカットキーに登録したマクロを使う

では、さっそくショートカットキーに登録したマクロを使ってみましょう!

Word文書に戻って、範囲を選択してショートカットキー Alt + I !!

Word VBAで作成したマクロをショートカットキーで動作

おお…瞬殺ですね!!

これはとっても便利そうですよ。

まとめ

以上、Word VBAで作成したマクロをショートカットキーに割り当てる方法についてお伝えしました。

マクロさえ作ってしまえば、Wordのオプションから登録することができます。

今回は、選択範囲の前後に文字列を挿入するマクロをショートカットキーに割り当てましたが、ほかのマクロを作ってほかのショートカットキーに割り当ててもよいですし、ショートカットキーでフォームを表示してその中からボタンを選択して動作…みたいな機能も便利かも知れませんね。

次回以降、このマクロをさらにパワーアップすべく、「段落」の理解を深めていきたいと思います。

Word VBAを使うなら知っておくべき「段落」の話とその操作方法
初心者向けのWord VBAのシリーズということで便利な文字を入力するマクロの作り方をお伝えしています。Word VBAで段落を表すParagraphオブジェクトとその操作方法についてお伝えしていきます。

どうぞお楽しみに!

連載目次:初心者向けWord VBAで文字入力をしてみよう

お仕事でよく使う文書作成ソフトWord。実は、WordでもVBAでプログラミングができるんです。本シリーズでは、初心者向けとしてWord VBAで文字入力をする方法をお伝えしていきます。
  1. Word VBA入門の最初の一歩!マクロ作成準備の6つのステップ
  2. Word VBAでカーソル位置に文字を入力するとっても簡単なプログラム
  3. Word VBA初心者がまず押さえておくべき段落記号の入力方法
  4. Word VBAで選択範囲の前後に文字列で挿入するマクロを作る方法
  5. Word VBAで作成したマクロをショートカットキーに登録する方法
  6. Word VBAを使うなら知っておくべき「段落」の話とその操作方法
  7. Word VBAで選択範囲の最初の段落&最後の段落を取得する方法
  8. Word VBA初心者にちゃんと理解して欲しいスタイルとその設定をする方法
  9. Word VBAでWithステートメントを使って同一オブジェクトの表記をスッキリ書く方法
  10. Word VBAでフォームを表示&コマンドボタンでマクロを実行する方法
  11. Word VBAでフォームをEscキーで閉じるようにするテクニック

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