みなさん、こんにちは!
タカハシ(@ntakahashi0505)です。
皆さん、今から10年後の2025年。その時に、どのような仕事をされているか予想はできますでしょうか?
「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」という本を読んだのですが、この本では読者が今から10年後、私たちがどのような働き方をしているかどうかをイメージして、それに備えて今から<ワーク・シフト>つまり何かしらかの良いアクションを起こしていくための助けとなる本です。
2012年8月発行で、すでに3年半の日々が経過しているのですが、今読んでも全く問題はありません。
でも、すぐに読んだほうがいいです。2025年まであと10年もありますが<シフト>には時間がかかりますから。
今からやれば2025年にはそれなりに<大きなシフト>を達成していることが期待できます。
未来の働き方に影響を与える5つの要因
さて本書の前半は、我々が2025年の未来予想図を描くための手助けとなる内容となっています。
以下、5つの事柄ですが
- テクノロジーの変化
- グローバル化の進展
- 人口構成の変化と長寿化
- 社会の変化
- エネルギー・環境問題の深刻化
これらが、未来に対してより大きな影響を与えていく要因になる、という点について疑う人はあまりいないと思います。
これらは皆さんの働き方に良い作用を与えそうでしょうか?それとも悪い作用として働きそうでしょうか?
ぜひイメージして頂ければと思います。
未来に起こり得る8つのストーリー
「ワーク・シフト」では様々な国の様々な年齢層、そして様々な境遇の8組の人たちの具体的な物語が未来の可能性の一つ一つとして描かれています。
最初に登場する5組の2025年の働き方は「漫然と迎える未来」と題して、どちらかというと5つの要因に翻弄されて不幸に見えるようなストーリーです。
アンドレはブリアナと同様、ファーストフード店でハンバーガーを焼いたり、ガソリンスタンドで給油したり、荷物を宅配したりして、短期のアルバイトでぎりぎりの生活を送る。しかし、EU(欧州連合)が拡大し、その域内で労働者の移動が大幅に自由化されて、自分より経験も技能もあり、どな字くらい安い賃金で働く意思のある移民労働者たちと職を奪い合う状況になりはじめている。
ブリアナとアンドレは先進国の住民ではあるが、急速にグローバル化する人材市場から取り残されて、新たな下層階級の一員になっているのだ。
例えば、この例ではグローバル化が進むことによって、全世界の人材が職を得る上での競争相手になった場合の一例です。
このように、貧困に陥ったり、孤独を感じたり、時間に追われ続けたり、…そんな未来に起こり得るストーリーが100ページ弱にわたって延々と、そしてリアルに描かれます。
…正直、この部分を読んでいる最中はとても暗い気持ちになります。実際、就寝時に悪夢を見てうなされました。
ですから、一気に読むことをお勧めします。
一方で残りの3組は、5つの要因に対して「主体的に未来を築く」ことにより、どちらかというと幸せな働き方を実現できている例として描かれています。
この部分に差し掛かると、うってかわって未来がクリアで開けていて、輝かしいものに見えてきます。
この両者の差は何かというと、未来を「漫然と迎えるか」、未来を「主体的に築くのか」といった違いです。
この8組の中で、自分はどれに近づきそうか、どれに近づきたいか、などといった視点で考えながら見ていくと、実際に今自分がシフトをし始めなければいけないことが見えてきます。
独立をはじめとして様々なシフトをしたこと
私の場合は、2015年6月に独立をしたので、それをきっかけに様々なシフトをしました。
シフトの方向性については本書の提案する内容とまずまずマッチしているところもあり、ホッとしました。
そんな私のシフトでいうとこんなものがあります。
学び続けることにした
過去何回か転職を繰り返しながらサラリーマンを経験した身で痛感したのですが、世の中で明らかに求められているスキルを保有していないと生きていけないと感じました。
サックスはある程度練習しましたが、世の中でお金を払う対象としてニーズが十分にあるスキルではありませんでした。
サラリーマンではよく言えばマネジメント…悪くいえばその会社でしか通用しない立ち回りのスキルを身に着けただけで、社会全般で通用するものではありませんでした。
世の中で通用するスキルを連続的に身に着けて、自分の価値を上げ続けなくてはいけません。
とくに、ITの世界は時間が経つとだいぶ主流となる技術や成功パターン、世の中のニーズが変化していきますから、学び続けないといけません。
日本で言うと、こんな記事がありました。
この中ではOEDCの2012年の結果について
日本は数学の学力はトップだが、知的好奇心は韓国に次いで低い。
日本の20歳の知的好奇心は、スウェーデンの65歳とほぼ同じだ。
とあります。
将来…心配になります。なにせ、これからはグローバルの戦いになりますから。
ネットでの発信とリアルへの踏み出し
ブログでの発信を始めたのはとても大きいシフトでした。
自分がどういうスキルを持っていて、どういう考え方の人間なのか、またそれがどう変化・成長していっているのかを皆さんに理解いただくことができています。
また一方で、リアルなフィールドに足を踏み出すこともとても重要なシフトでした。
このブログを中心としたネットでの発信とリアルへの踏み出しは両輪として強烈な相乗効果を生み出しています。続けていると、共通のテーマを持っている方々との引力が自然に発生してきます。
本書で言うと「ポッセ」「ビッグアイデア・クラウド」「自己再生のコミュニティ」という3つの種類のコミュニティを築くことが推奨されていました。
これのどれに該当するのかまだよくわかりませんが、明らかに私の未来の働き方の強力な武器となる価値のあるコミュニティの芽になりつつあるのを感じます。
自分の働き方は自分で選択をする
日本の場合は、会社に所属すれば会社が仕事を与えてくれる場合がほとんどですよね。
どんな仕事をするか、どこで仕事をするか、誰と仕事をするか、どのように仕事をするか…
他の誰かが決めてくれるのは楽ですが、それを2025年まで続けたときのことを、ぜひ考えて頂きたいと思います。
私はたまたま機会があって、リスクをとってでも自分の仕事について自分で選択をしたほうが良いのでは?と疑問を抱き、そしてそれにチャレンジする機会に恵まれました。
日本資本主義の父、渋沢栄一さんもこうおっしゃっていました。
人は全て自主独立すべきものである。 自立の精神は人への思いやりと共に人生の根本を成すものである。
この言葉を信じて、自分で選択をするというシフトをまい進していきたいと思うところです。
まとめ
ワーク・シフト、400ページ近く(うち100ページは不幸な未来の話)というなかなかの文量がある本なのですが、ぜひ手に取って頂いて未来の皆さんの働き方をイメージしてみて下さい。
私は今39歳ちょっと出だしが遅かった感はありますが、2025年の49歳になったときにどのような仕事をしているのか、ワクワクして仕方がありません。
おそらく様々なプログラム言語を駆使していると思いますし、このブログは数千記事を超えているかも知れません。
できれば、同じテーマを持ったたくさんの仲間と仕事をしていたいですし、多くの方々がお仕事にITを駆使される手助けできた実績を積んでおきたいと思います。
10年あれば、色々な素敵なことを達成できそうですよ。
そのために、どのようなシフトをしていけばよいのか。
これからも念頭に置きながら、働き続けたいものです。